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電子レンジが実家にない頃は、食卓に仕事で帰りの遅い父親の食事やたくさん作ったおかずに「蝿帳」を被せて置いていました。
今から遡ること30余年前。
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いつの間にか蝿帳がなくなり食卓のマイナーチェンジが起こりました。
家庭での食品ラップの消費量が増えたのは、電子レンジが普及した頃ではないかと、
幼い頃の記憶をもとに推測していますが、今の時代、ラップのないご家庭はほとんどない!
と言っていいほど普及している消耗品です。
毎日使うモノだから、ちょっとでも節約したいですよね?
今回は誰でも簡単にできる「ラップの節約術」と、やっぱりラップは便利!
という「食品ラップの知恵」をご紹介します。
■あらゆる食器に対応できる!22cm幅を選ぶ理由
筆者の愛用食品ラップは「旭化成 サランラップ 22cm×50m」。
切れ味、匂い移りなし、丈夫さなど言う事なしの商品です。
20mより巻の多い50mは、交換頻度が少なくなるのでオススメです。
上の画像をご覧ください。
大皿(直径25cm)、魚用長皿、麺用どんぶり、煮物やスープ用のボウル。
異なるタイプの食器を並べてみました。
どれも22cmのラップで対応できます!
ラップの出番は、大皿に盛った料理が余った時、
小皿に移し替えて保存するのがほとんどなので、
食事に使うラップは22cm幅が使い勝手よい長さですよ。
■スタッキングもできる!目からウロコのドイツ人による「ラップ節約術」
以前にTVでドイツ人のエコロジーな暮らしが紹介されていて、
それ以来、筆者が取り入れているラップ節約術があります。
それは、お椀やボウルなど深いお皿にして、同サイズの平たい皿をふた替りにする方法です。
食器のメーカーが違っていても、ふたにするお皿の内径か外径どちらかが下の食器と合えば重なるので、
ご家庭にある食器でお試しくださいね。
これだと、ラップがなくても大丈夫なんです。
また、小さめの食器ならスタッキングができ、冷蔵庫内の省スペースにもなります。
ふたとして使ったお皿は、漬物や豆腐などの小さなおかずをのせて
そのまま食卓へ登場させ、使ってから洗浄しています。
■割り切りも必要!? 洗い物を軽減、衛生面でも「ラップ保存」は欠かせない!
ひとり住まいの筆者ですが、ごはんは絶対にまとめ炊き派。
1食分ずつラップに小分けし、おむすびもいくつか作って冷凍しておきます。
冷凍するごはんをタッパーに入れると、
食べるたびに容器を洗うというひと手間になってしまいます。
筆者は洗剤、水道代、洗う手間などを天秤にかけると、
ラップはそんなにもったいなくないと割り切り、
使うシーンと使わないシーンを分けています。
また、おむすびは本来手に塩水を付けて握った方が美味しいと思いますが、
その場で食べない場合は、味より衛生面を優先します。
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■災害時に活用できるから、ラップのストックはマスト!
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すでにご存じかもしれませんが、災害時にラップがとても便利なアイテムになりますので、
家族の人数分程度のストックがあっても良いかもしれません。
実際に、熊本震災直後に旭化成はサランラップを10万本を寄付し、大きな話題となりましたよね。
ニュースサイトなどでラップが災害時にいかに有効活用できるか、という情報もたくさん配信されました。
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災害時のラップの主な活用術は以下になります。
- 断水時の食事の際、食器にラップを張り食事毎に交換。
- 包帯、止血
- 窓割れの応急処置
- 寒い時に体に巻く
ラップに使っている合成樹脂は、20世紀初頭にアメリカが軍事用に開発し、
第2次大戦の太平洋戦線で兵士を悩ませた蚊から身を守るための蚊帳、
ジャングルを行進する兵士を水虫から守る靴の中敷きなどに使われていたそうです。
これでも緊急の事態に使えるかがわかりますよね。
いかがでしたか。
便利なモノはついつい無駄使いしがちです。
使いどころと抑えどころのメリハリをつけ、罪悪感なくラップを使ってくださいね。
【参考】
※ 防災.com 災害時のラップの活用法
※ 旭化成ホームプロダクツ サランラップの豆知識