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恋愛のことをネチネチ聞いてくる上司の、サイテーな末路

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みなさんの職場でセクハラやパワハラで、下の人達から嫌われている人にかぎって、社長・役員などの上層部ウケがいいってことありませんか。そういう場合、なかなか被害を言い出しにくいのが現状ですよね。

今回、そんな上司からセクハラ被害にあった女性に詳しく話を聞いてみました。

◆恋人との関係をしつこく聞いてくる上司

「入社して3か月くらいたったころ、彼氏と手をつないで歩いていたところを直属の上司であるT課長(38歳)に見られてしまったんです。それからなんです、露骨なセクハラが始まったのは」と訴えるのは、入社1年目の吉岡佳苗さん(23歳・仮名・専門商社)。

T課長は翌日出社した彼女にさっそく「昨日、一緒にいたのは彼氏?」「いつから付き合ってるの?」などと矢継ぎ早に質問。職場で恋愛についてしつこくたずねるのは立派なセクハラなのですが、「プライベートなことなので……」と彼女が濁してもネチネチと聞いてきたそうです。

「その場では先輩の女性社員が間に入ってくれて助かりましたけど、以来こんなことが日常的に起きるようになりました。『課長、それセクハラですよ』とたしなめるように言ってもヘラヘラされるだけで効果はなし。

それ以上のことをするわけでもなかったですし、立場の弱い新人だったからきっと舐めていたんでしょうね」

しかも、T課長の行為は徐々にエスカレート。デスクで作業していると「どうだ?」と背後から両肩をつかまれたり、トイレから出たところ、偶然を装って声を掛けてくるようになったといいます。

「でも、T課長は専務や部長などの上から可愛がられていて、営業マンとしても社内1位の成績を取るなど優秀でした。それで調子に乗ったのか、以前からいろんな女子社員にセクハラ行為を働いていて、私が入社する前にはそれが原因で辞めたコも何人かいたそうです」

◆不意に終わったセクハラの意外な結末

佳苗さんは週2日は外回りをしており、同行するのはT課長。1日中、T課長とすごすのは「地獄のような時間だった」と振り返ります。

「タクシーの車内や取引先との打ち合わせ中など2人並んで座る場合は、必ずといっていいほど身体をやたら密着させてくるんです。隙を見せると脚を触られそうな気がしたので、いつもバッグを膝の上に置いてガードしていました」

ですが、そんな上司との攻防は、不意に終わりを告げることになります。ある日、通勤中の電車内でT課長が痴漢をして捕まってしまったのです!

「それ以上の事をやってもおかしくはなかったので、驚きはまったくありませんでした。むしろ、『社内で盗撮をしてたのでは?』という声があがり、女子トイレや更衣室などを徹底的に調べました。

結局、カメラなどは見つかりませんでしたが、外部の業者を使って調査したので社内ではちょっとした騒動になっていました」

◆課長が迎えた自業自得の末路

結局T課長は、佳苗さんをはじめ複数の女性社員がセクハラ被害を会社に訴えたため、さすがに上層部も処分を決断。解雇こそ免れましたが社内で“墓場”と呼ばれている東北の某営業所へ異動。事実上の懲罰人事でした。

「これを機に会社がセクハラ対策にようやく重い腰を上げ、男性社員対象の社内セミナーなども急きょ実施されました。おかげで少しは働きやすい環境になったとはいえ、まだまだセクハラへの理解が足りない社員が多いですけどね。入社1年目からいろいろな事が起こりすぎて、とにかく精神的な意味で疲れました」

今年こそは彼女にとって、いい年になることを祈るばかりです。

―私達の身近な「セクハラ」vol.9―

<TEXT/トシタカマサ イラスト/鈴木詩子>


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