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「わろてんか」83話、キースはある意味噛ませ犬

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連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月~土 朝8時~、BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~)
第15週「泣いたらあかん」第83回 1月11日(木)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:川野秀昭


83話はこんな話
母・志乃(銀粉蝶)と再会した栞(高橋一生)は苦悩する。そして、記憶を失ったはずの志乃も何やら様子がおかしくなって・・・。

大阪弁と関東弁
チャリティーを売名行為とマスコミに叩かれたり、突然、自分を捨てた母親と再会したり、散々な栞だが、
すっとぼけたリリコ(広瀬アリス)とひととき冗談を言い合うときだけ気楽になれるようだ。ふたりの関係はなんかいい感じ。
リリコとのやりとりで、栞がふざけてとはいえ、珍しく大阪弁を使ったのは、その前にマスコミのひとに「東京出身」と言われたことと、母がバリバリの江戸弁ふう(向島出身設定)なので、自分に染み付いている東京ぽさがいやだったのかもしれない(行間を想像して楽しんでみました)。

甘い卵焼きとだし巻き卵
よくわからないが、銀粉蝶の喋り方がべらんめえ調な印象で、大阪弁と意識的に変えているように思える。彼女のふるまいによって大阪と東京の物理的な距離のみならず、心理的な距離まで見えるようだ。
笹野高史、北村有起哉に次ぐ、演技派ゲストの登場である。
銀粉蝶は、80年代、片桐はいりも所属していた劇団ブリキの自発団の創設者のひとりであり看板女優でもある。芝居にぬかりがない。役から漂ってくる、人物の情報量が圧倒的だ。

記憶のないはずの志乃が妙に栞に執着していて、熱心に食事を作ってきたりする。
志乃が得意な甘い卵焼き。これも、関西のだし巻きと東京の卵焼きとの違いだ。
そして、栞はやっぱり子どものときに馴染んだ甘い卵焼きが好き。食の好みで血のつながりを描く、野心的な試み(おおげさに書いてみました)。

キースが噛ませ犬に
栞と志乃がいっしょにいるところへマスコミがたくさん押しかけてきて、もみ合いに巻き込まれた志乃は転倒し、頭を打ってしまう。
それを機に、様子はヘンになった志乃は、急に東京に帰ると言い出し、てんは彼女が何か思い出したのではないかと感じる。

かわいそうなのは、キース(大野拓朗)である。
こんなに「お母ちゃん、お母ちゃん」と言って世話をやき、甘えているにもかかわらず、結局、志乃は、実の子の栞を思っている様子。
「忘れるわけないだろう 息子のことは覚えてるさ」などと言っているときの銀粉蝶の陰影が深すぎる。

このエピソードにおけるキースは、噛ませ犬の応用編と言っていいだろう。
通常は恋愛もので、恋人たちのドラマを盛り上げるためのライバルとして存在するが、ここは母子もので。
母子の人情譚も恋愛ドラマの形式を利用して描く野心的な試み(再びおおげさに書いてみました)。

あともうひとふんばり
栞は、小さいとき、お母ちゃんと活動写真を見て活動写真を作りたくなったという話をてんがするが、
藤吉(松坂桃李)とお母ちゃん(鈴木京香)と同じである。
母子の絆はそれほどまでに強いことを、2回繰り返すことで描く野心的な・・・(どなたか、もうええわっとツッコんでください)。
(木俣冬)

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