ローガン・ポールを人気チャンネル対象の広告プログラムから除名 YouTubeついに規制強化

日本の青木ヶ原樹海に潜入し、ふざけた調子で自殺遺体を撮影するなどしてヒンシュクを買い、謝罪していた世界トップYouTuberのローガン・ポールさん。世間はそれにとどまらず、閲覧回数さえ稼げば多額の広告収入が集まるYouTubeの仕組みや運営者のモラル欠如をも批判している。しかしついに彼らが悪質な動画を排除する動きに出たようだ。

このほどYouTubeが示したローガン・ポールさん(22)に対する厳しい処分。まずは特に人気を誇るチャンネルに向けられた広告プログラム“グーグル・プリファード(Google Preferred)”からポールさんの名が除かれたとのこと。そしてYouTube Redのコメディドラマ『Foursome』シーズン4への出演取り消し、新しいオリジナルドラマの制作も保留に。さらにはポールさんのチャンネルに対してイエローカードとなる1回目の“ストライク(Strike)”が放たれた。3か月の間にこれを3度食らうとアカウント自体が削除されるという。

珍しいことにチャレンジする動画を投稿してリッチになる―それを実現した世界のトップYouTuberたち。大きく悪ふざけ系と「~チャレンジ」などと呼ばれることもある危険な行為系に分かれ、当人が怪我をしたり逮捕となることは自業自得だが、未来のYouTuberを目指す幼い少年少女までが危険を顧みずそれを真似することには大きな問題がある。再生回数至上主義であるYouTubeには、いつの間にか粗末で劣悪な動画が連日大量に投稿されるようになった。世界の冒険家や危険なスポーツに命懸けで臨む競技者たちが発信する動画のような価値が、それらには決してない。

YouTube運営者は9日、「大勢の人々が今、YouTube運営者としっかりとコミュニケーションが取れていないと不満を抱いていることと思います。その通りです。今、起きている問題に我々もしっかりと向き合う必要があります。先週投稿されて多くの人々が共有したある動画には、我々も怒りを覚えました。自殺遺体をふざけて撮影するなど許される話ではありません」などとTwitterに綴った。

さらに「我々は皆さんのご意見をしっかりと受け止めております」とYouTube。あるチャンネルがコミュニティガイドラインに違反していればきちんとそれに対応し、サイトの質向上のために今後とも頑張っていくと宣言した。「特定のクリエイターの行動がコミュニティ全体に大きな影響を及ぼすことも十分に承知しております。2度とあのような動画が投稿されないよう、2度と同じ過ちが繰り返されないよう我々は次なるステップについても検討しております。ここでもっと意見を交換していきましょう」などと呼びかけた。

ポールさんは「青木ヶ原樹海潜入リポート」の愚行を謝罪したものの、そもそも世界中から批判を浴びるような動画を長いこと配信し続けていたのは、その手の動画に関してYouTubeがほぼ無法地帯であったから。著作権やわいせつ物に関しては敏感だが、若者の愚か、あるいは危険な行動と幼い少年少女に与える悪影響の問題に彼らは目をつぶりすぎていたのではないだろうか。

画像は『YouTube 2018年1月9日付Twitter』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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