「DEVILMAN」秘蔵デザイン公開!湯浅政明が明かす野心作の“裏側”

Movie Walker

2018/1/11 19:00

「マジンガーZ」「キューティーハニー」などで知られる永井豪の画業50周年を記念し、彼の代表作「デビルマン」をNetflixオリジナルアニメとして蘇らせた「DEVILMAN crybaby」。1月5日から全世界190か国で独占配信され大きな話題となっている本作について、監督を務める湯浅政明は「40年前のものとしてアニメ化するのではなく、いまのものとしてアニメ化した」と振り返る。

本作の原作は1972年から「週刊少年マガジン」で連載され、全世界で累計発行部数5000万部を超える大ヒットを記録。これまでもテレビアニメやOVAをはじめ、様々なメディアミックスが行われてきた。地球の先住人類“デーモン”が復活し、人類から地球を奪い返そうとしていることを知らされた不動明を主人公に、彼がデーモンと戦うため “デビルマン”となって戦いに挑むという原作を、いかに現代的なアニメとして生まれ変わらせたのか、配信前から大きな注目が集められていた。

湯浅といえば、カルト的人気を誇る『マインド・ゲーム』(04)をはじめ『夜は短し歩けよ乙女』(17)や『夜明け告げるルーのうた』(17)など、独特のタッチで世界観を構築してきた。そんな彼は作品作りのモットーとして「何が起こっているのか、できるだけ印象に残るように伝える」ことを挙げた。

本作を描く上で避けては通れないバイオレンス描写について「できるだけ“引き裂く”とか“食いちぎる”ということを意識した」と語りながらも「全体像をはっきりと見せすぎると逆に伝わらなくなってしまうこともあるので、出すぎたところはアングルを変えるなりして観ている人に想像してもらえるような余地を残しています」と工夫したことを明かす。

また、のちに様々な作品に大きな影響を与えた原作を手掛けるにあたり「悪魔の残虐性が主人公・明にも残っていること、そして飛鳥了の気持ちをしっかりと描くこと」と、人気の高いキャラクターの描きこみに注力したことを明かし、原作ファンにアプローチしたことを語った湯浅。

“映像化不可能”とまで言われた原作のクライマックスにあえて挑戦したことに「たぶん普通にやったら難しいだろう、そこまでテンションがあげられるかな?って思ってました」と笑顔を見せた。そして「“怖い”というものは、読み物よりもアニメのほうが伝わりづらいので、感情に訴えかけることができるように再現しています」と、当時多くの読者にトラウマを与えたと言われているラストシーンを、独自のテイストで描き切っていることを窺わせた。

さらに湯浅は、本作の作画に関するこだわりについても語ってくれた。「光と陰を緻密に作り出した画面では、悪魔と人間とか、人間の外側と内側とかをイメージしています」と明かし、「暗いところは深淵の闇にして、逆に光るところは徹底的に光らせるデザインにしました」と、その表現の幅の広さを感じさせるコメント。

加えて、劇中で登場する食卓の後ろに掲げられているレオナルド・ダ・ヴィンチの代表的な絵画「最後の晩餐」について訊ねてみると「なにか絵があったほうが場持ちするかな」と、茶目っ気たっぷりに答えた。それでも「良い家族が最後に大変なことになるとほのめかすつもりで、この絵を選びました」と、細部まで視聴者の想像力が行き渡るように工夫したことを明かしてくれた。(Movie Walker・取材・文/久保田和馬)

https://news.walkerplus.com/article/133584/

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