この季節ならではの京都の“宝物”発見 寺社仏閣、グルメ、スイーツ…「そうだ 京都、行こう。」冬編

OVO

2018/1/11 16:18


 四季折々で美しい表情を見せてくれる京都。紅葉で艶やかに着飾った秋が過ぎ、凜とした空気につつまれた冬が到来すると、街は「静寂さ」を取り戻し、クールビューティーともいうべきたたずまいを見せる。峻厳な京都の冬ではあるが、ほっこりした魅力が発見できるのも、温かさが身に染みる冬なればこそ。きっと、あなたがこれまで出会ったことがない古都に出会えるはずだ。

JR東海のおなじみのキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」と京都市観光協会「京の冬の旅」がコラボレーションした商品が企画され、そのプレスツアーが開催された。筆者も勢い込んで参加し、2017京都・ミスきものに輝いた境沙織(さかい・さおり)さんらと一緒に、京の冬の“宝物”を探す旅が始まった。

まずは、京都といえば、お寺。しかも、この時期だけ拝観が許される「非公開文化財特別公開スポット」である、東福寺 即宗院(そくしゅういん=京都市東山区)にお邪魔した。ここは、室町時代に薩摩の守護大名・島津氏久の菩提を弔うため創建された塔頭(たっちゅう)寺院だ。

今年で52回目となる「京の冬の旅」。その目玉となる『非公開文化財特別公開』のテーマはずばり、「明治維新150年記念」と「西郷隆盛」。今年は明治維新から150年という節目を迎え、その立役者の一人で、NHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛にゆかりのある寺院を中心に、建築物や庭園、仏像など通常非公開の文化財が特別に公開されている。

ここ即宗院も、東福寺境内の東端に位置する塔頭で、幕末には薩摩藩士・西郷隆盛と、尊皇攘夷派の僧侶・月照上人(げっしょうしょうにん)が密かにここで倒幕計画を練った場所といわれる。

ここでは、島津家ゆかりの火鉢や重箱のほか、徳川時代最後の将軍となった、15代将軍慶喜の掛け軸などの寺宝を特別展示。このほか、境内には、明治維新で戦死した薩摩藩士の霊を供養するため、西郷隆盛自身が524霊の揮毫(きごう)をし、建立した「東征戦亡(とうせいせんぼう)の碑」も建ち、幕末の歴史ファンならば、一度は訪れたいスポットだろう。

出迎えていただいたのが、隠居を意味する「閑栖(かんせい)」杉井玄慎(すぎい・げんしん)さんだ。西郷隆盛が好きな言葉「敬天愛人(けいてんあいじん)」について、「西郷さんが育った薩摩は、桜島の噴火や台風、大雨など自然の災害に遭うことが多かった。そこから自然に対する恐れが生まれ、人間は生きているだけで価値があるという思いに至ったのだろう。そこから、人を慈しむこと、人を許すこと、そして助け合いの気持ちなどの大切さを込めて、この言葉を大事にしたのではないか」と話してくれた。

鎌倉時代に関白を務めた藤原兼実(ふじわらかねざね)の山荘「月輪殿(つきのわどの)」跡である庭園と、ミスきもの。両方の美しさを目で交互に楽しみながら、即宗院を後にした。

気がつけば、そろそろランチの時間だ。一行は、JR京都駅近くに一昨年オープンした「漬け野菜isoism」(イソイズム)に向かった。ここでは、伝統的な「お漬物」の技法にとらわれない、現代的な「漬けもん(つけもん)」が楽しめるらしい。

2017年4月からスタートした「イソイズムのおひるごはん」(1800円、税込み)はインスタ映えすると、女性を中心に人気沸騰中で、注目されているお店だ。

「イソイズムのおひるごはん」は、白ワイン漬けされた京トマトに水牛のモッツァレラチーズを添えたものをはじめ、季節の旬の野菜計12種類がワンプレートに乗せられている。一つ一つがお花のような美しさで、食べるのがもったいない感じだ。

12種盛りプレートのほか、季節の炊き込みご飯、それに季節の野菜濃縮スープも出てくるのが食いしん坊にはありがたい。漬けものという概念を超えて、旬の野菜を丁寧に現代風にアレンジした数々の「漬けもん」は、京都そのものを味わっているようだった。

お腹も満ちて、旅の再開だ。次に向かったのは、「京の冬の旅」で初公開となる妙覺寺(みょうかくじ=京都市上京区)。

ここは、絵師として有名な狩野派の菩提寺で、狩野元信、永徳の墓がある日蓮宗の寺院である。「京の冬の旅」期間中は、狩野元信が描いたとされる幅約4.6メートル、高さ約5.9メートルの寺宝「大涅槃図(だいねはんず)」が公開されている。

また、本堂内では画家の塩澤文男(しおざわ・ふみお)氏によるお釈迦様と四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)の巨大仏画(幅約12メートル)を見ることができる。

大涅槃図を見た後、本堂内で正座をしながら、この巨大仏画を眺めていると、心が落ち着いてくる。ここでしか出会えない、一見の価値がある作品といえる。だが、そこに着物姿の境さんが現れたとたん、私の煩悩が・・・「喝!」。

旅の疲れを癒やすのは、やはり甘いものだろう。京菓子を味わう前に、1755(宝暦5)年創業の老舗京菓子屋「俵屋吉富烏丸店 京菓子資料館」(京都市上京区)を見学させていただいた。入館料は無料だ。

和菓子文化を正しく伝えたいと、1978(昭和53)年に開館。1階の立礼席ではお抹茶とできたての京菓子を食べ、2階展示室で京菓子の歴史を学ぶことができる。

ここでいただく生菓子は、月替わりで提供される特別なものだ。1月は「一輪きんとん」、2月は「春東風」、3月は「すみれ」と、季節感を堪能できる。数に限りがあるが、お抹茶とセットで700円(税込み)で提供される。うれしいことに、JR東海ツアーズの「厳選 そうだ京都、行こう。」~非公 開文化財をめぐる「京都の冬の旅」~の旅行商品を申し込んだ方には、この「限定新作京菓子+お茶セット」の引き換えクーポン券が付いてくる。ただ、いただける生菓子の店頭販売はない。

最後は、銭湯をリノベーションした異色のカフェ「さらさ西陣」を訪ねた。ここは、外観が銭湯の面影を色濃く残し、店内はマジョリカタイルがびっしりと貼られ、SNSで話題となっているスポットの一つだ。

いただいたのは、ケーキセット(950円、税込み)。少し冷えた体に、温かいコーヒーと、手づくりのケーキがうれしい。店内のレトロな雰囲気とあいまって、心の芯まで温まるようだ。

この店を仕切る 店長の尾崎友哉(おざき・ともや)さんが、店内に残される、かつて使われていた浴槽を見せてくれた。

銭湯は町内の人が日頃の疲れをいやす場であったが、今は近所の人や旅人が集い、心のやすらぎをいただける、そんな場所に変身したようだ。まさに、銭湯文化が今に息づいている。

今回の旅はここで終了。まだまだこの街には、宝物が眠っている。静寂な冬のこの季節に足を運べば、私のように必ず自分だけの“宝物”が見つかるはずだ。

その大きなヒントになるのが、JR東海が1月8日にスタートさせた「そうだ 京都、行こう。」の公式インスタグラムだ。「ほぉ~っ」とタメ息が出るような写真ばかりだが、これを参考にして、あなただけの京都を見つけてみてはいかがだろう。

公式アカウント soudakyotoz_official
公式サイト http://souda-kyoto.jp/instagram/index.html
◎京の冬の旅 http://kyokanko.or.jp/huyu2017/
◎「そうだ 京都、行こう。」×「京の冬の旅」コラボレーション商品 http://souda-kyoto.jp/travelplan/kyoto-winter/index.html

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