Lenovoから出たスタンドアロン型のVRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo」ハンズオン:これからは180°動画の時代?

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

着けたままバク宙だってできるってことね!

ラスベガスで開催されているCES 2018で、Lenovo(レノボ)よりスタンドアロン型のVRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo」が発表されました。スマホも必要なく、ただ頭につけるだけですぐにプレイできるというこのヘッドセット、果たしてどんなデバイスなんでしょうか? 米GizmodoのAlex Cranzさんがその使用感をレビューしてくれています!


VRヘッドセットを製造する全てのメーカーが、揃って開発を約束したいものがあります。それが、完全ワイヤレスのVRヘッドセット。ケーブルに絡まることもなければ、PC/スマホ/PS4とつなげておく必要もなく、私たちを自由に動けるようにしてくれるデバイスです。そこで、VRプラットフォームことDaydreamにかれこれ1年以上力を注いできたGoogle(グーグル)が、スタンドアロン型の一つの完成形をつくった初の会社となるようです。今回紹介するDaydream対応のLenovo Mirage Soloはとにかく魅力的でした。

Lenovo Mirage Soloは、6-DOF(Degree of freedom)の自由度をもった初のDaydreamデバイスでもあり、着けたままスクワットしたり、飛び跳ねたり、右へ左へ、前へ後ろへと自由に動くことが可能。従来のDaydreamに対応したAndroidスマホはたったの3-DOFしか実現できていなかったことを考えると、大きな進化です。またMirage SoloはほかのDaydream対応デバイスと同様に位置トラッキングを利用するため、ヘッドセットの動きを感知するためのセンサーを部屋のあちこちに配置しておく必要もありません。
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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Mirage Soloは声を拾うためのデュアルマイクを搭載し、通常の3.5mmオーディオジャックも付いています。内部ストレージ容量は64GBですが、もしあなたがもっとたくさんのVRコンテンツが必要であれば、SDカードを使って拡張することも可能です。メモリは4GBで、プロセッサにはサムスン(Samsung)のGalaxy S8や、Lenovoが新たに発表したWindowsタブレット「Lenovo Miix 630」 と同じQualcomm(クアルコム)のSnapdragon 835が搭載されています。しかし、Miix 630のバッテリー駆動時間が20時間である一方で、Mirage Solo VRはたったの平均7時間。おそらくこれは、2,560×1,140のディスプレイを搭載していることも関係しているのでしょう。

で、使ってみてどうかって? デモを体験してみると、とにかくノビノビとプレイすることができましたよ。部屋の中を歩き回っている最中にコードを気にしなくていい、ということだけでも肩の荷が1つおりました。残念ながら、それでも家具や周囲の人にぶつからないように注意しなくてはいけないんですけどね。実は、有線から解放されたことでむしろこの悩みのほうが大きくなった気がします。

VR体験の質に関しては、スマホのものとほぼ同レベル。なので、思っていたより多少ぼやっと映りますし、グラフィックスもフォトレアリズムの賞に選ばれるようなレベルのものではまずないでしょう。ただ、もしそのようなグラフィックスをお求めであれば、「Lenovo Mirage Camera」というのも用意されています。こいつ、素晴らしいVR動画を撮影することができるカメラで、そのサイズもお財布なみ。
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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Mirage Cameraは1300万画素のデュアルカメラで4K、1440p、1080p(30fps)の動画/静止画の撮影が可能。何もしなくても全て立体的なVR用の規格で撮影されるため、あとでクリップをつなぎ合わせたり、処理を加える必要もありません。ただし、撮影できる視野角は360°ではなく180°です。そのため、自分の周りの世界全体をまるまるおさめることはできません。あくまでカメラの目の前の画のみを撮影できます。



その映像については期待していませんでしたが、実際に見みるとかなり快適でした。デュアルレンズがそれぞれ微妙に違うアングルから撮影してくれるので、360°カメラにはないようないい感じの3D効果が感じられました。デモ動画(上)では、バースデーケーキのほうに向かって傾くこともでき、目の前の物に一定のレベルまで実際に近づいているような感覚を得られました。

特に私が気に入った点は、自分の体の後ろにあるものを映像にとらえ損なっている気分を味わわなくていいということです。VRをとおして動画や静止画を見ていると、目の前にはしっかりとあらゆるものが映っていますし、自分の上下もバッチリ。左右の画も多少視野に入ります。Googleの新しい180°規格の動画は、日々のちょっとした動画視聴をする分には十分なほどの没入感を与えてくれますよ。

それに、全体を見渡してみてもコンテンツの終わりを意味する切れ目のようなものも見当たりません。代わりに、夜空のような暗闇にフェードインしていきます。下の画像では、2つの空間を走るいい感じのモヤモヤとした境界線が確認できるはず。
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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Lenovo Mirage Cameraは、QualcommのSnapdragon 626が搭載されており、これによってあらゆる処理を行なってくれます。また2GBのメモリ、16GBの内部ストレージ、そしてデュアルマイクも搭載。Googleのアプリ「VR180」を使えばスマホにつなぐことも可能です。またスマホで撮影したクリップを確認したり、映像を確認するためのビューファインダーとしても使うことができます。ただ、カメラの前方全てを撮影しているわけなので、それほどビューファインダーは使わないかもしれませんね。

じゃあ、このGoogleによるVRの新たな試みがどれくらいのお値段かって? Lenovoはまだ正式に価格を公開していませんが、おそらくMirage Soloは400ドル(約4万4580円)以下で、Mirage Cameraが300ドル(約3万3430円)以下になるとのこと。

両方とも2018年の春頃の発送が見込まれていますので、価格に関してはもうまもなく明らかになるはずです。これらのデバイスが人々のVRへのニーズの転換期になるかどうかは私もわかりませんが、VRコンテンツを作るための新しいツールとアプローチは絶対に必要なものです。これらの技術(特にコンテンツ)は実はまだまだ未成熟なのですから。

おそらく、今回の180°カメラはまさにVR業界が必要としていたものであるはずです。そしてスタンドアロン型のヘッドセットのほうに関しては、言うまでもありません。

Image: Gizmodo US
Source: YouTube

Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(Doga)

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