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休日になるとついダラっとしてしまう本当の理由(名越康文)

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平日は学校やバイトできちんと生活しているのに、休日になるとダラダラ過ごしてしまう。休日も充実した時間を過ごしたいと思いつつも上手くいかない…、なぜこういった落差が出てしまうのか、TVなどでおなじみの精神科医・名越康文先生(@nakoshiyasufumi)にお話しを伺いました。
Q.休日中ずっとダラダラしてしまい、夜になって後悔してしまいます

平日、アルバイトや学校の勉強などで忙しくしているせいか、休みの日になるとだらっとして、家から出ずになんとなくゲームをしたり、スマホをいじっているうちに一日が終わってしまい、夜になって後悔することがあります。

普段はがんばっているのだから、たまの休日ぐらいはだらっと過ごしてもいいのかなあ、と思うところもある一方で、「こんなことじゃいけないな」とも感じています。何かよいアドバイスはあるでしょうか。(20代・女性)
原因は「外出しないから」

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これは、「あるある!」と共感する人の多い悩みではないでしょうか。

なぜ、私たちは休日になるとだらっとしてしまったり、引きこもり気味になってしまうのか。その理由を考えたことはあるでしょうか?

え? 平日にたくさん活動して、疲れがたまっていたからに決まってる?

なるほど、それもひとつの理由でしょう。でも、それなら、平日に疲れがどっと出ても、不思議ではありませんよね。でも実際には、たまの休みになるとだらっとしてしまう人が多い。

実は、理由は単純です。それは「外出しないから」なんです。

拍子抜けしましたか? でもこれは、典型的な「原因と結果の取り違え」なのです。

「外に出る気分にならない」から「出かけない」のではなく、朝起きてからずっと家の中、あるいは部屋の中にいて、外に出ていないからです。それが、だらっとして、出かける気持ちがどんどん失われていく原因なのです。

人間の悩み事の多くは、原因と結果の取り違え、本末転倒によって起きています。

出かける気分にならないのは、外に出ていないから。そう言われても、何の説明にもなっていない、と感じる人も多いでしょう。でも、原因と結果は常に、転倒しているのです。

騙されたと思って、朝起きてすぐ、ゴミを捨てるついでにでも、外に出て、3分ほどでも外を歩いてみてください。それすら面倒なら、ベランダに出て、深呼吸をしてみるだけでも結構です。

驚くほどすぐに気持ちが切り替わり、「あ、ちょっと美術館でも行ってみようかな」という気持ちが湧いてきます。
気分を変えるには「場所を変える」ことが有効

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なぜそんなことが起きるのか。一つの解釈としては、僕らの身体が、環境から常に影響を受け続けている、ということを考えれば、理解しやすいと思います。

僕の心理学では「自分の身体」というのは、常に場の環境と一体であると考えています。イライラする、落ち着かない、気分が悪い。あるいは、気持ちがいい、スッキリする、楽だ……こういう気持ちをもたらす要因の多くは、実は環境です。

だから、気分を変えるのに一番いい方法は「場所を変える」ということなのです。

動物には、テリトリー(縄張り)というものがあります。テリトリーの外に出ると、外敵に襲われるリスクが高まるために、動物たちの緊張は一気に増します。

人間の「場」を感じる力は、ある意味ではそれ以上です。そのことは、演劇や舞台のことを考えてみるとわかります。

舞台と客席は、現実には隣り合わせで、そこを隔てる壁すらありません。

しかし、一番前の席から2メートルと離れていない舞台の上で繰り広げられる「大恋愛」「仲違い」「殺人事件」を、私たち観客は、違和感なく「リアル」に受け止めますよね。手に汗を握り、場合によっては涙を流してしまうこともあるでしょう。

物理的な距離はたったの2メートルであっても、それだけ大きな「場の違い」「空気の違い」を作り出すことができる。

実は、私たちの日常生活でも、同じようなことが起きています。部屋の中で居るときの「部屋モード」と、部屋の外に一歩踏み出したときの「外出モード」では、想像する以上に、私たちの身体や心の状態は、大きく異なるのです。
静謐な空間は心も清く整えてくれる

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場の力というものを最も有効に活用している施設があります。それは「神社」です。神道というのは不思議な宗教で、教義もなければ、守るべき戒律のようなものもありません。ただ、「場」を清く整えることについては、世界中の宗教を見渡してもトップクラスではないかと思われるほど、こだわっています。

気分が暗く沈んだときでも、神社を訪れ、心を込めて手を合わせれば、それだけでも心が落ち着きます。それは結局、神社という静謐な「場」と、自分の心が感応し、同調するからです。

僕は本の中でよく、瞑想をお勧めしています。瞑想というのは、一言で言えば、「自分の身体の中に籠る」ことによって、自分の心を落ちつけたり、意識のレベルを高めていく方法論です。

それは実は、神社や、自然の森のような「場」に籠るのと、全く同じです。掃き清められた庭や、静まり返ったお社によってつくられた静謐な空間に「籠る」ことで、私たちは自分の心を、まるで神社の空間のように、落ち着かせることができるのです。
外出することでさまざまな場の力を受け取ることができる

自分の部屋というのは、その人にとって安心できる空間であることは確かです。でも人間は、ずっとそこにい続けることはできません。外出することによって初めて、私たちの身体や心は、自分の部屋以外の空間に感応し、さまざまな場の力を受け取ることができるのです。

※この記事は公式メルマガ「生きるための対話」よりお届けします。
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精神科医・名越康文名越康文(なこしやすふみ)
1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。著書に『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。

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