羽生善治、宮藤官九郎、みうらじゅん、吉田沙保里、大谷翔平、羽生結弦…戌年生まれ著名人ワンダフル列伝

エキレビ!

2018/1/3 11:00

今年、2018年は戌年である。昨年末に総務省が発表した推計によると、戌年生まれの人は1月1日時点で976万人で、日本の総人口(1億2660万人)の7.7%を占めるという。これは十二支のなかではもっとも少ないらしい。

羽生善治と宮藤官九郎の接点とは?──1970(昭和45)年生まれ
その少ない戌年生まれのうち、もっとも多いのは今年48歳になる1970年生まれで、189万人を数えるとか。年齢的にもいま、各分野の第一線で活躍しているのがこの世代だろう。たとえば、昨年、将棋界で史上初の「永世七冠」を達成した棋士の羽生善治。あるいは、昨年も「監獄のお姫さま」などドラマで話題作をあいついで手がけ、来年はNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」も控える脚本家・演出家・俳優の宮藤官九郎も1970年の生まれだ。


羽生善治と宮藤官九郎はあまり接点はなさそうだが、じつは15年前に対談を行なっている。そこでは同年代らしく、中学時代に見ていたテレビの話題で盛り上がる一幕もあった。

《宮藤 TVも観てましたよね? 中学生なんだし。
羽生 観てましたよ。特に歌番組はよく観てましたね。
宮藤 『ザ・ベストテン』とか? 好きな歌手はいたんですか。
羽生 菊池桃子さん。
宮藤 (笑)意外! 意外ていうか、即答されたのが意外でした。ちょっと悩むかと思ったのに。
羽生 その後本当に会えたんですよー。嬉しかった。「将棋やってて良かった」って感じ(笑)。》(宮藤官九郎『妄想中学ただいま放課後』太田出版)

そういえば、1996年に羽生が結婚した畠田理恵も元アイドルで同じ1970年生まれだった。この対談を収録した宮藤官九郎の著書『妄想中学ただいま放課後』には、羽生のほかにも、女優の永作博美、元Winkの相田翔子、それから宮藤とは劇団「大人計画」やロックバンド「グループ魂」の盟友である俳優の阿部サダヲが同年代として登場する。

宮藤との対談で、阿部は高校時代、近くの別の高校に通っていた増田セバスチャンとつき合いがあったと話していた。増田は現在、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースなどで知られる。その増田の高校の同級生には宇宙飛行士の山崎直子がいたらしい。何とビッグな友達の輪。それでいえば、阿部サダヲ主演の時代劇映画「殿、利息でござる!」の原作者で日本史学者の磯田道史も1970年生まれの戌年である。

阿部サダヲや増田セバスチャンが通っていたのは千葉県内の高校だが、一方、大阪の同じ小中学校で先輩と後輩の関係にあったのが、お笑いコンビ・ますだおかだの増田英彦と、中川家の中川剛である。いずれも1970年生まれながら学年が違うのは、増田が早生まれのため。お笑い界ではこのほか、長井秀和、キャイ~ンのウド鈴木と天野ひろゆき(学年ではウドのほうが一つ上)、千原兄弟の千原靖史、メッセンジャーの黒田有、ネプチューンの原田泰造、丁半コロコロの西尾李隆とさがね正裕、雨上がり決死隊宮迫博之、博多華丸、くりぃむしちゅーの上田晋也、テツandトモの中本哲也と石澤智幸、いとうあさこ、ナインティナインの岡村隆史、矢野・兵動の矢野勝也と兵動大樹、バッファロー吾郎のバッファロー吾郎Aと竹若元博、FUJIWARAの藤本敏史ら、90年代以降のお笑いをリードした芸人たちがキラ星のごとく並ぶ。

先にあげた永作博美や相田翔子にしてもそうだが、80年代のアイドルブームの終わりがけに出てきたのがこの年代。中山美穂、西村知美、元おニャン子クラブの工藤静香、渡辺満里奈、元光GENJIの諸星和己、佐藤寛之、ジャニーズの現役ではTOKIOのリーダー城島茂がいる。俳優では奥貫薫、坂井真紀、姿月あさと、清水美沙、鶴田真由、和久井映見、宅間孝行、八嶋智人など。ミュージシャンではT.M.Revorutionの西川貴教、Mr.Childrenの桜井和寿、LUNA SEAの河村隆一がいる。このほか、作曲家の新垣隆、作家の室井佑月、小野正嗣、モブ・ノリオ、マンガ家のつの丸、海野つなみ、ファッションデザイナーのNIGOもこの年の生まれ。

スポーツ界の1970年生まれには、再度の現役復帰ののち昨年引退したプロテニス選手の伊達公子をはじめ、元体操選手でタレントの池谷幸雄、元プロボクサーの辰吉丈一郎、パラリンピックで4大会連続、計15個の金メダルを獲得している競泳の成田真由美、20年前の長野五輪のスキージャンプ金メダリストである斎藤浩哉と岡部孝信、プロ野球界では宮本慎也、江藤智、谷繁元信などがいる。将棋界では前出の羽生善治のほか、丸山忠久、藤井猛、森内俊之らが若い頃から注目されてきた。

以下、そのほかの戌年の著名人を各年代ごとに紹介していきたい。

現役最年長作家と芸人──1922(大正11)年生まれ
今年96歳となる年代だが、作家の瀬戸内寂聴、日本文学研究者のドナルド・キーン、演芸界の現役最年長の内海桂子は、いまなお健在である。

テレビドラマ界の2大巨匠──1934(昭和9)年生まれ
芸能界では「昭和九年会」が結成されるなど、この年生まれが多い。同会のメンバーには大橋巨泉や藤村俊二など物故者も年々増えているとはいえ、中村メイコ、財津一郎、宝田明、森山周一郎などがいまも健在である。俳優としても活躍する作家の筒井康隆もこの会のメンバーとか。作家ではほかに内田康夫、宇野鴻一郎、長部日出雄、眉村卓などがいる。また、数々の名作ドラマを世に送り出した脚本家の山田太一と倉本聰も同い年。倉本は昨年、昼ドラ「やすらぎの郷」が話題を呼んだ。

同年生まれの著名人にはこのほか、ジャーナリストの田原総一朗、マンガ家の藤子不二雄A、イラストレーターの宇野亜喜良、映画監督の東陽一、降旗康男、劇作家・評論家の山崎正和、元検察官の堀田力、元新党さきがけ代表の武村正義、旧西武鉄道グループの総帥・堤義明、日本で初めて生理用ナプキンを発売したアンネ創業者の坂井泰子、下北沢を演劇の街に変えた劇場主・本多一夫、「世紀のトレード」で知られる名投手・小山正明などがいる。さらに来年、今上天皇とともに退位し、上皇后となる美智子皇后も1934年生まれの戌年である。

球界のミスターたち──1946(昭和21)年生まれ
終戦の翌年に生まれた世代も今年72歳となる。芸能界では、堺正章、中尾ミエ、木の実ナナ、鳳蘭、倍賞美津子、西川きよし、美川憲一など芸歴50年を超える大御所が並ぶ。ミュージシャンでは宇崎竜童、岡林信康、吉田拓郎といった名前があげられる。プロ野球では「ミスター赤ヘル」の山本浩二、「ミスターロッテ」の有藤道世、山本とは法政大学の同期である田渕幸一も「ミスタータイガース」と呼ばれることがある。

このほかこの年生まれの著名人には、作家の高樹のぶ子、「千の風になって」の作詞者でもある新井満、評論家の呉智英、ノンフィクション作家で元東京都知事の猪瀬直樹、元首相の菅直人、元官房長官の仙谷由人、現衆院議長の大島理森、映画監督の長谷川和彦、建築史家・建築家の藤森照信、マンガ家・イラストレーターの佐々木マキ、声優の古川登志夫、神谷明などがいる。

あの大物プロデューサー2人も還暦──1958(昭和33)年生まれ
今年還暦を迎える年代には、イラストレーターの枠を越えてさまざまなブームを生み続けているみうらじゅんをはじめ、山田五郎、大塚英志、岡田斗司夫、坪内祐三、永江朗、中村うさぎ、武田徹、江川紹子など、論客や書き手が目立つ。アイドルなど数多くのプロデュースを手がける秋元康や小室哲哉、劇作家・演出家の鴻上尚史、アーティストの日比野克彦などといった人たちは、この30年以上、それぞれの世界をリードし続けてきた。

このほか、マンガ家のしりあがり寿、喜国雅彦、とり・みき、しげの秀一、小林まこと、福本伸行、ミュージシャンでは織田哲郎、サエキけんぞう、DREAMS COME TRUEの中村正人、俳優としても活躍する玉置浩二、陣内孝則、俳優の時任三郎、森下愛子、萬田久子、樋口可南子、篠井英介、原田美枝子、藤山直美、ニュースキャスターの安藤優子、小宮悦子、舞台演出家の宮本亜門、映画監督の阪本順治、脚本家の君塚良一、作家の大岡玲、川上弘美、熊谷達也、白石一文、青来有一、鳴海章、縄田一男、東野圭吾、姫野カオルコ、松浦理英子、プロ野球の辻初彦(今季より西武監督)、原辰徳(前巨人監督)、元サッカー女子日本代表監督の佐々木則夫、指揮者の大友直人、日本画家の千住博、ソムリエの田崎真也、華道家の假屋崎省吾、政界では元沖縄・北方相の山本一太、現国交相の石井啓一など多士済々である。1973年に「花の中3トリオ」としてデビューした桜田淳子と森昌子(トリオのもう一人、山口百恵は翌年の早生まれ)やピンク・レディーの未唯mie、石川さゆり、岩崎宏美と女性歌手も多い。

五輪でこの年生まれが獲得したメダルはいくつ?──1982(昭和57)年生まれ
五輪で連覇を達成したレスリングの吉田沙保里、競泳の北島康介を筆頭に、ソフトボールの上野由岐子、馬渕智子、三科真澄、競泳の柴田亜衣、柔道の塚田真希、バレーボールの大友愛、スピードスケートの長島圭一郎らメダリストが並ぶ。このほか、野球界では昨年のソフトバンク優勝に貢献した内川聖一、サッカー界では元日本代表の岩政大樹、大久保嘉人、佐藤寿人、田中達也、2001年の女子W杯優勝メンバーの安藤梢など、各競技を代表するアスリートがこの年の生まれ。なお、上記のうち大久保と佐藤は、Jリーグの通算得点でそれぞれ1位、2位の記録を持つ。

芸能界の1982年生まれには、俳優の綾野剛、向井理、藤原竜也、瑛太、小栗旬、鳳稀かなめ、真木よう子、オリエンタルラジオの中田敦彦のほか、深田恭子、加藤あい、吹石一恵らはデビュー当時「アイドル82年(生まれ)組」とも総称された。男性アイドルでは櫻井翔と相葉雅紀、関ジャニ∞の村上信吾が同い年。このほかの分野では、映画監督の安藤桃子、歌手の大塚愛、倉木麻衣、倖田來未、いきものがかり(活動休止中)の水野良樹、ライターの武田砂鉄などがあげられる。

大谷、羽生ら「ワンダフル世代」に期待──1994(平成6)年生まれ
米メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルス所属となった「二刀流」大谷翔平、来月の平昌五輪に出場、連覇が期待されるフィギュアスケートの羽生結弦をはじめ、競泳の瀬戸大也、萩野公介、柔道のベイカー茉秋、バドミントンの奥原希望、新体操の畠山愛理、ノルディックスキー・ジャンプの伊藤有希など、めざましい活躍を見せるアスリートが並び、「ワンダフル世代」とも呼ばれる。

ほかの分野でも、バレエダンサーの菅井円加、俳優の二階堂ふみ、山崎賢人などが注目される。アイドルにも1994年生まれは多く、昨年末をもってAKB48を卒業した渡辺麻友のほか、Sexy zoneの中島健人、同じくジャニーズ事務所所属で現在はソロの中山優馬、昨年解散した℃-uteの中島早貴、鈴木愛理、岡井千聖、Berryz工房(無期限活動休止中)の菅谷梨沙子、アンジュルムの和田彩花、モーニング娘。'18の飯窪春菜がおり、さらに昨年、メンバーの写真集があいつぎベストセラーとなり、日本レコード大賞も受賞した乃木坂46では西野七瀬、桜井玲香、高山一実などが同年生まれ。AKB48のOGでは島崎遥香も俳優としてここ数年活躍中だ。
(近藤正高)

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