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ART-SCHOOL 2週連続ワンマン【volume2 ~WHITE~】光がいろいろな波長を含むとき、光をほとんど反射してしまうとき

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人間は光で色を知覚する。その量で「暗い」または「明るい」、波長で「赤」なのか「青」なのかなどを判断できるわけだが、光がいろいろな波長を含むとき、光をほとんど反射してしまうとき、私たちはそれを「白」と呼ぶ。

2017年12月22日、ART-SCHOOLが2週連続ワンマンライブの最終回【ART-SCHOOL LIVE 2017 『New Day Rising volume2 ~WHITE~』】を東京・新代田FEVER で開催した。前回12月15日の【BLACK】(ライブレポート:http://bit.ly/2ptfeUf)、漆黒の一夜からは一転、この日は目に痛いほどの鋭い光が突き抜けた。

●【MONO NO AWARE】サイケデリックな男女混同ギターポップバンド「感慨深いです」

今回のオープニングACTには、2週それぞれ木下理樹(vo,g)が気になっている若手アーティストを起用。【WHITE】には2013年結成、男女混同ギターポップバンドのMONO NO AWAREが出演した。2016年より2年連続で【FUJI ROCK FESTIVAL】に出場、今年デビューアルバム『人生、山おり谷おり』をリリース。11月にはTempalay、ドミコとの3組で中国ツアーを開催し、来年3月にはこの凱旋ファイナル公演が決定しているなど注目を集めている彼ら、ART-SCHOOL と趣向は違えど、UK・USロックサウンドに日本語を美しく載せるスタイルには通ずるものがある。

この日の演奏曲は全5曲。時折パントマイムのような動きを挟みながらのびのびと歌う玉置周啓(vo,g)、ときに繊細でときに大胆なフレーズを弾きこなす加藤成順(g)、柔らかいコーラスを重ねながら弦を爪弾く竹田綾子(b)、彼らの音楽の肝となる多種多様なドラムパターンを叩く柳澤豊(dr)。サイケデリックでありながらポストロックやシューゲイザー色も濃いMONO NO AWAREは、「高校生のときから知ってるバンドに呼んでもらえて感慨深いです。個人的に木下さんと共鳴するんじゃないかな、と思っていた曲で終わります」という玉置の言葉から、ダウナーな序盤から激しいギターロックへと様相を変える「駈け落ち」を演奏し、ART-SCHOOLの世界への入り口を開いてみせた。

●【ART-SCHOOL】悲痛だからこそより一層と美しい希望

前回【BLACK】にて、戸高賢史(g)はセットリストに悩んだと話していたが、今回も「ぶっちゃけめんどくさかった(笑)。歌詞に「白」が入ってるのを探したりして」と明かしている。その言葉通り、まず最初に木下理樹(vo,g)が放ったのは<君の息は ただ真っ白だ それは何て悲しい色だ/君の息は ただ真っ白だ それは何て綺麗な色だ>という言葉。今年1月にリリースしたB SIDES BEST『Cemetery Gates』に収録、それに伴うツアー(ライブレポート:http://bit.ly/2zOb36N)でも披露された人気曲「ステート オブ グレース」である。ステージも乳白色から真っ白へと変わり、続くは解放的なポップサウンドがむしろ切なさを増す「SWAN SONG」。基本的には凄惨なまでの翳りに溢れているものの、悲痛だからこそ希望のより一層と美しいことを実感させられた始まりである。

冒頭4曲を終えたところで、戸高が「次の曲も歌詞に「白」のある曲です」と話し、木下が「インディーズ(ミニアルバム『SONIC DEAD KIDS』)の1曲目っすね。「FIONA APPLE GIRL」」と呟くと、会場からは大きな歓声が。印象的なベースラインから<君の白い二本の足が 崩れ落ちる 水たまりへと/君の白い二本の足が 千の天使 眩い朝に>とラストへ向かっていくこの楽曲、音源はお風呂場で録音したようなローファイサウンドが魅力でもあるのだが、クリア且つ芯の通ったライブサウンドで織り成す「FIONA APPLE GIRL」にはまた違った迫力が宿っている。

なお、長年フライングVを愛用していた木下だが、今夏には新しくジャガーを購入。ART-SCHOOL の200曲近くある楽曲群の中でも突き抜けてキャッチーな「ジェニファー'88」では、そのジャガーを笑顔でかき鳴らしてみせた。演奏後、戸高が「木下理樹がギターソロ弾いたんですけど、終始俺の方を見て笑うっていう。どういう意味なんだよ(笑)」と突っ込むと、木下は「悪くないだろ?……みたいな」と一言。彼らが持つ精神的な不安定さはおそらく永遠に変わらないものの、メンバー同士のヘルシーな関係性や迷いのないサウンドなど、バンドが安定しているからこその現在を感じた人も多いのではないだろうか。

●【ART-SCHOOL】多角的に感性を刺激するジャンルレスな轟音

その後はセットリストもバンドの現在を象徴するものへ。久しぶりの演奏となった爽やかな哀愁漂う「フリージア」、技巧的なカッティングとエロティックなリリックの絡まる「その指で」、サンプリングも使用する「YOU」と、戸高が加入してからのいわゆる二期以降、心に染み渡るような楽曲が続いたかと思えば、そこからは同じニ期以降でも激しいナンバーを連投。グランジ、オルタナティヴに始まり、ファンク、エレクトロ、シューゲイザーなど、多角的に感性を刺激するジャンルレスな轟音だ。疾走感溢れる名曲を多く歌い上げ、そのピークを代表曲の一つ「スカーレット」で結んでみせた。

今年1月にB SIDES BEST『Cemetery Gates』、7月に配信シングル『スカートの色は青』を発表。10月にはワンマンライブを開催し、11月にBURGER NUDSの自主企画【Pure vol.1】(ライブレポート:http://bit.ly/2z11yma)、12月にASIAN KUNG-FU GENERATIONと英ロックバンドのフィーダーの対バンツアーに出演するなど、2017年は精力的に活動した一年であった。

そんな2017年最後のワンマン。アンコールを求める拍手にはもちろん応じ、木下は「燃え尽きました。ありがとう」、戸高は「よい年末をお過ごしください」と最後に声をかけ、ディレイのかかったイントロで一気にオーディエンスを引き込む「ニーナの為に」を演奏。笑顔も多く溢れた純白の一夜は、【BLACK】の本編ラストを飾った「FADE TO BLACK」で締めくくられたが、白い光が多くの色の集合体であるように、これは鮮やかな未来へと続く【WHITE】だったのだろう。

ART-SCHOOLは2018年3月7日にニューアルバムをリリースし、それに伴うツアーを開催する。現在「光、色、生命」などをテーマに制作中だという本作、タイトルは『In Colors』である。

TEXT:佐藤悠香
PHOTO:井野友樹

◎セットリスト
【ART-SCHOOL LIVE 2017 『New Day Rising volume2 ~WHITE~』】
2017年12月22日(金)東京・新代田FEVER

▼MONO NO AWARE(オープニングACT)
01. me to me
02. マンマミーヤ!
03. 井戸育ち
04. イワンコッチャナイ
05. 駈け落ち

▼ART-SCHOOL
01. ステート オブ グレース
02. SWAN SONG
03. ウィノナライダーアンドロイド
04. FLOWERS
05. FIONA APPLE GIRL
06. ジェニファー'88
07. イノセント
08. プールサイド
09. エイジ オブ イノセンス
10. レモン
11. フリージア
12. その指で
13. YOU
14. Promised Land
15. real love / slow dawn
16. Boy Meets Girl
17. あと10秒で
18. スカーレット
EN1. ニーナの為に
EN2. FADE TO BLACK

◎ツアー情報
【ART-SCHOOL TOUR 2018 「In Colors」】
3月02日(金)千葉LOOK
3月18日(日)京都磔磔
3月20日(火)広島Cave-Be
3月25日(日)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心
4月01日(日)DUCE SAPPORO
4月08日(日)名古屋APOLLO BASE
4月11日(水)福岡the voodoo lounge
4月13日(金)梅田Shangri-La
4月18日(水)仙台LIVE HOUSE enn 2nd
4月20日(金)金沢vanvan V4
4月21日(土)松本ALECX
4月30日(月・祝)恵比寿LIQUIDROOM

<チケット>
料金:3,800円(tax in.) ※ドリンク代別途必要
■一般発売:2018年1月27日(土)
■ART-SCHOOL モバイル会員先行 ※オリジナルデザインチケット
受付期間:12月15日(金)22:00~12月31日(日)23:00
枚数制限:1公演につき4枚まで
URL:http://bit.ly/2c0nSSC
■ART-SCHOOL オフィシャルHP先行
受付期間:12月15日(金)22:00~1月8日(月)23:00
枚数制限:1公演につき4枚まで
URL:http://bit.ly/2bkmrQ3

◎映像
ART-SCHOOL - B SIDES BEST『Cemetery Gates』Trailer:https://youtu.be/cdvu4UmrUxQ
MONO NO AWARE - マンマミーヤ!(OFFICIAL VIDEO):http://youtu.be/UzvRfNicSgY


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