来年見るべきドラマは?ブレイクする俳優は?【2018年予測&2017年ドラマ総まくり】

ザテレビジョン

2017/12/26 06:00

■ 2017年ドラマ総括も! 2018年ヒットドラマ&ブレイク俳優大予測

「あなたのことはそれほど」や「過保護のカホコ」、「陸王」など2017年も話題作満載だった連続ドラマ。はたして2018年はどのような特色のドラマがラインアップしているのか? 2017年のドラマを総括しつつ、2018年ドラマの傾向と見どころやブレイク候補の俳優などを、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志氏が解説!

■ “SNS映え”狙いの脚本・演出が続出した2017年ドラマ

振り返ってみると、2017年は“SNS映え”ドラマの年だった。「あなたのことはそれほど」(TBS系)と「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)のドロドロ恋愛。「CRISIS」(フジ系)のハードアクション、「僕たちがやりました」(フジ系)のゲスな逃亡劇など。視聴者がリアルタイムで書き込みたくなり、それを見た人々に「面白そうだから見てみようかな」と思わせる脚本・演出が目立った。視聴者にとっては見るきっかけになり、テレビ局にとっても視聴率につながるだけに、SNS映えは来年も続くだろう。

もう1つのポイントは、「登場人物のほとんどがいい人ばかり」という性善説。性善説の第一人者・岡田惠和の「ひよっこ」(NHK総合ほか)に加え、性悪説が得意だった遊川和彦の「過保護のカホコ」(日本テレビ系)も含め、平和な世界観の中で生きる登場人物たちが視聴者を癒した。「ボク、運命の人です。」(日本テレビ系)や「コウノドリ」(TBS系)も性善説の物語であり、いずれも評判は良好。制作サイドが意図的に「いい人」を主人公に据えていた。

各局の動向に目を移すと、勢いを感じたのはTBS。昨年末の「逃げ恥」大ブームを追い風に、十八番の熱血ドラマ「小さな巨人」「陸王」から、異彩を放った「カルテット」「リバース」まで。今年最も熱狂的なファンを集めたのは間違いない。

視聴率トップをゆく日本テレビは、徹底した女性目線。「東京タラレバ娘」「母になる」「過保護のカホコ」「奥様は、取り扱い注意」など、ヒロインの奮闘劇に特化した。

フジは月9が放送30周年を迎え、推理の「貴族探偵」、医療の「コード・ブルー」、政治の「民衆の敵」と恋愛を手放し、大人路線へ。視聴率が低迷する中、テーマを変えながら鉱脈を探し続けた。

テレビ朝日は、「相棒」「科捜研の女」「遺留捜査」「ドクターX」などのシリーズ作に陰りは見えず。むしろ続編路線をますます強化するなど、独自の道を歩いている。

個人では、高橋一生竹内涼真が3本の連ドラでブレイク。近いうちに連ドラ主演作が見られるはずだ。

■ 2018年ドラマのキーワードは「家族」「イケメン」への回帰!?

2018年1月期ドラマの傾向はズバリ「家族」「イケメン」への回帰。まず「家族」は、妊活に挑む夫婦が主人公の「隣の家族は青く見える」(フジ系)、家族の幸せを追求する3きょうだいを描く「もみ消して冬」(日本テレビ系)、身寄りのない少女が家族を超えた人間愛を見つける姿を追う「anone」(日本テレビ系)などのハートウォーミングな作品がそろった。それぞれ、リアル、コメディ、ヒューマンと作品の世界観は異なるが、「最も近い場所にいる人々と向き合う」という物語の図式は同じ。距離が近いからこそ巻き起こる主人公の喜怒哀楽が共感を集めるだろう。

次の傾向は「イケメン回帰」。ここ2~3年は「イケメンのヒーロー」よりも、「ナチュラルなヒロイン」が主人公の作品が多数派だったが、2018年1月期は、木村拓哉松本潤、亀梨和也、山田涼介、藤井流星のジャニーズ勢に加え、山崎賢人、野村周平、志尊淳、濱田龍臣ら、若手イケメン俳優が主演を務める。

かつて「失恋ショコラティエ」(‘14年フジ系)の松本潤、「ダメな私に恋してください」(‘16年TBS系)のディーン・フジオカがそうだったように、寒い冬はイケメンが見せる優しさが心に染みるもの。女性視聴者に向けた「ドキドキ」「キュン」「ほっこり」のシーンが増えるだろう。反面、シリアス、クール、ハードな作品は少ないだけに、不自然な遺体の死因究明に挑む「アンナチュラル」(TBS系)が目立つ形になりそうだ。

■ 芳根京子vs吉岡里帆。志尊淳&淵上泰史に注目

ドラマ業界の軸となる“枠”に注目すると、もともと恋愛ドラマの得意なフジの月9とTBSの火10が再びガチンコ対決へ。「海月姫」(フジ系)と「きみが心に棲みついた」(TBS系)は、ともに漫画原作だが、前者は映画化で面白さは実証済みであり、後者は初の実写化で鮮度は上回る。朝ドラ「べっぴんさん」(‘16年)のヒロイン・芳根京子と、朝ドラ「あさが来た」(‘15年、共にNHK総合ほか)の好演から一気に登り詰めた吉岡里帆。ヒロインの演技勝負も話題を集めるだろう。

日本テレビの水曜ドラマは、「anone」をラインアップ。坂元裕二脚本、次屋尚プロデュースと聞けば、おのずと「Mother」(‘10年)、「Woman」(‘13年)が思い浮かぶ。シビアな現実を通して真実の愛を描くのが得意なチームだけに今作も感動必至。広瀬すずが実年齢と同じ19歳を演じるほか、ベテラン俳優たちと正面から向き合う演技合戦が予想される。

TBSの日曜劇場は、「JIN-仁-」(’09年、’10年)以来の続編モノとなる「99.9%-刑事専門弁護士-」を放送。人気、評判ともに不安はなく、1月期の視聴率トップ最右翼だろう。

帯ドラマでは、朝ドラの「わろてんか」が寄席経営の佳境に突入。さらに4月からは永野芽郁主演の「半分、青い。」(NHK総合ほか)がスタートする。

大河ドラマは、「西郷どん」。主演の鈴木亮平が明治維新の英雄・西郷隆盛をどう演じるのか。肉体改造をベースにした役作りに定評があるだけに、冒頭はビジュアルに注目。

■ “逃げ恥”以来の野木亜紀子脚本に期待

2018年、最も気になる作品は「アンナチュラル」。最大の魅力は、「逃げるは恥だが役に立つ」、「重版出来!」(共に’16年TBS系)を手掛けた野木亜紀子のオリジナル脚本だが、プロデュース・演出が湊かなえ作品をヒットさせたチームだけに、ミステリーの色彩を深めそう。主演の石原さとみに、井浦新、窪田正孝、松重豊らを絡めた不自然死究明研究所のメンバーも魅力的だ。

現在発表されているキャストの中でブレイク候補は、「女子的生活」(NHK総合)で主演を務める志尊淳。トランスジェンダーのOLという難易度の高い役柄に挑戦するほか、プライム帯初主演だけに、成功すれば反響は大きくなるはず。

似た役柄では、「海月姫」で芳根演じるヒロインの相手役は誰になるのか。映画版では菅田将暉が女装男子を好演して評価を高めたため、必然的にブレイク候補となる。

さらに、年間を通したブレイク候補としては、淵上泰史の名前を挙げておきたい。今年は3クール連続で助演出演したほか、映画初主演を飾るなど、スタッフの間では「次のスター候補」として認知されている。

プチブレイク候補としては、「半分、青い。」でヒロインの弟役を務める上村海成、幼なじみ役を演じる奈緒も挙げておきたい。

2017年10月期ドラマでは、「ドクターX」(テレビ朝日系)や「奥様は、取り扱い注意」など一話完結の勧善懲悪モノや、「陸王」「コウノドリ」などのヒューマン作が人気を集めた。2018年も、この2つを中心に展開されそうだが、だからこそ長編ミステリーや王道のラブストーリーが人気を集めそうな予感もしている。(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/132021/

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