モミの木の表面に…クリスマスツリーでアレルギー発症者急増か(米)

シーズン限定で出店されるクリスマスツリー市場に出かけ、「我が家の今年のツリーはこれ!」と選んだモミの木を購入し、車に乗せて自宅に持ち帰るアメリカ。一方、日本の多くの家庭では毎年使い回しが可能なフェイクツリーが好まれている。しかし実は、後者の方が健康面では無難であるようだ。米ペンシルベニア州のメディア『CBS Philly』による意外な記事が注目を集めている。

クリスマスが近づくと「早く買いに行かなくちゃ」となるのがクリスマスツリー。産地としてはオレゴン州やワシントン州などが有名だが、東海岸でもペンシルベニア州、メリーランド州、ミシガン州などでモミの木を伐採しており、毎年クリスマスに向けて大型のクリスマスツリー市場が店を開く。そんなモミの木を購入して自宅のリビングに持ち込む家庭は多いが、その後なぜか体調を崩してしまう人が増えているとして『CBS Philly』は「“クリスマスツリー・シンドローム”なる疾患があることをご存じですか」と市民に問いかけた。

体調が崩れてしまう原因は、その木から放たれるアレルギー物質。クリスマスツリーの生産と販売にあたってきた農家のジミー・コーアンさんは、同メディアのインタビューに「樹木の枝や幹の表面に生えるカビがあり、それは成長期や伐採後の販売中に増殖します」とし、喘鳴、喘息、咳、くしゃみ・鼻水などの鼻炎症状、目のかゆみ・痛みなどの結膜炎症状はそのカビが原因だと説明する。その発症リスクを下げるには、木を自宅に持ち込む前によく揺らして表面に付着している物を払い落とすこと。念には念を入れて庭の水でツリーをよく洗い流し、1日かけて乾燥させてから自宅の中に入れることもおすすめだという。

またアレルギーの専門医であるアルバート・グロス博士は「クリスマスツリー由来のアレルギーは侮れないです。カビは水分で増殖するため、水やりの頻度など管理方法に気を付けて下さい。家族にアレルギー体質の者がいる場合、ツリーを飾るのは4~7日間に抑えた方がよいし、重度のアレルギー体質の方がいるご家庭はツリーは飾らない方が賢明。回避の方法はそれしかありません」と助言した。

なおクリスマスツリー・シンドロームの発症時期は、ツリーを購入した直後よりもむしろ日数が少し経過した頃に多くなるとのこと。ツリーが屋内に持ち込まれて2週間後がカビの量のピークだといい、なんと5倍にも増えていることがある調査で判明しているためだ。また成人のアレルギーは、昨年まで大丈夫だった人が今年いきなり発症することにも注意が必要だ。

画像は『CBS Philly 2017年12月18日付「‘Christmas Tree Syndrome’: Doctors Issue Health Warning For Real Tree Owners」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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