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長い間行方不明だった母親が突然現れた…娘が出した答えとは?

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人生とはつねに出会いと別れの繰り返しですが、ひとつの出会いがきっかけとなって思いがけない方向へと未来が進んでいくこともあるもの。そこで、今回ご紹介する注目作は、異色な母娘関係を描いた映画です。それは……。

■ フランスから届いた女性のための人生讃歌『ルージュの手紙』!

【映画、ときどき私】 vol. 130

シングルマザーとして息子を育てながら、地道な日々を送っていた助産婦のクレール。ところがある日、彼女のもとに突然現れたのは、30年前に姿を消したまま行方のわからなかった血のつながらない母親ベアトリスだった。

真面目で頑固なクレールは、真逆の性格である自由奔放な継母のベアトリスに反発しつつも、彼女と接することによって人生の愉しさに気づきはじめることに。いつしか2人の間には新たな絆が芽生えていたが、そんななかベアトリスは “ある決断” をするのだった……。

2人の女性の生き方が描かれている作品だけに、すでに多くの女性たちから高い支持を得ていますが、本作が生まれたきっかけについてある方にお話を聞いてきました。それは……。

■ 監督・脚本・製作を務めたマルタン・プロヴォ監督!

今回は自身の体験からヒントを得て作られた作品ということもあり、監督の思いは強いものですが、撮影時の裏話などについても語ってもらいました。

まず、この作品ではカトリーヌ・フロとカトリーヌ・ドヌーヴというフランスを代表する大女優の豪華初共演が話題となっており、映画ファンたちにとっては見逃せないところ。

■ 2人のカトリーヌが出演することになった経緯は?

監督
 脚本を書いているときから、この2人のことを考えて役を作っていたんだよ。というのも、助産婦を題材にした映画を作ろうと最初に思ったときに、目をつぶって浮かんだのがカトリーヌ・フロだったからなんだ。その後、彼女のもとにこの話を持って行ってたら、やってもらえることになったんだけど、ただ助産婦のストーリーというのでは物足りないと思ったので、正反対の人物を置いてフロの役をより輝かせたいと思ったんだよ。

そこで、自分のことしか考えずに暮らしてきた女性の役を作り、ぜひドヌーヴに演じて欲しいと思っていたら、それもうまく実現したんだ。

生真面目な雰囲気のカトリーヌ・フロと圧倒的な存在感で憎めない感じのカトリーヌ・ドヌーヴはどちらもハマり役。

■ では、2人をどのように演出していったのですか?

監督
 シナリオはすでにできていたし、撮影に入る前からお互いに話し合うことができたから、どういった人物像にしていきたいかという僕の意思は事前にきちんと伝えることはできたかな。

あとは、たとえば衣装でいうと、フロが演じたクレールの服装はとにかくシンプル。反対にドヌーヴが演じたベアトリスは、いままで贅沢をしてきたという女性なので、一番流行りの服というよりも少しビンテージっぽいものにしたんだ。そんなふうにそれぞれの衣装を見るだけでも2人の人物像がよく表れていると思うよ。

家族であり、女友だちでもあるクレールとベアトリスの間にあるのは、さまざまな愛情の形。

■ そんな風変わりな女同士の関係を描くうえで意識していたことは?

監督
 この2人の女性で表したかったのは、お互いを助け合いながらも、自分にないものを相手に求め、いっぽうがそれに対して応えるような関係。そして、それが人生において次のステップにつながっていくようなものにしたかったんだ。

男同士と女同士の関係というのは違うと思うけど、理解するのが難しいというふうには感じなかったね。ただ、自分の母と姉の関係を見ていると、男の僕には入れないような母娘の特殊な関係というのは確かにあると思うよ。でも、それをはたから観察して、映画として表現していくおもしろさはあると感じていたんだ。

■ 今回の主人公は助産婦ですが、助産婦をテーマにしようと思った理由は?

監督
 実は、僕は生まれたときに血液の問題があったんだけど、ある助産婦さんが自分の血液を僕に輸血までして助けてくれたんだ。ただ、3~4年前に自分の母親から聞くまでは自分がそういう状態で生まれたということは知らなかった。母からは、「その助産婦さんがいなかったらきっとあなたは死んでいたわ」とも言われたよ。

そこで、その女性を探しはじめたんだけど、残念ながら見つけることができなかった。でも、名前だけはわかったので、彼女へ感謝したいという気持ちが強くなり、オマージュとしてこの映画を作ることを決めたんだよ。

監督は出産シーンにはとにかくリアルを追求したかったということもあり、なんと劇中で映されているのは、実際の出産の瞬間。

■ どのようにして撮影したのですか?

監督
 まず、フロには助産婦の学校に行って訓練してもらったり、実際の出産に立ち会ってもらったりしたので、彼女は大変だったと思うよ。しかも、フランスでは生後3か月未満の赤ちゃんを撮影することが禁止されているから、今回はベルギーに行って撮影をしたんだ。

といっても、実際に出産するお母さんの了解を得なければいけないので、妊娠している女性に話をして、許可を取ることからはじめたんだよ。撮影の期間は3日間しかなかったから、1回でも出産の撮影ができたらラッキーだと思っていたんだけど、結果的には2つの病院で6つの出産に立ち会うことができたんだ。

ただ、陣痛がはじまってすぐに生まれるわけではないから、みんなで外に待機して、いよいよ生まれるという瞬間にフロが中に入って撮影するという流れ。とはいえ、とてもデリケートな問題なので、赤ちゃんのお母さんとお父さんにはいろいろと説明して、すごく気を付けて取り組んだよ。

■ 最後に、この作品で観客に感じてもらいたい思いがあればメッセージをお願いします。

監督
 人は生まれたら誰もが死んでいくわけだけど、出産というのは人生のなかでも一番感動的な瞬間であり、大事なときでもある。だから、みなさんにはそういうところをもう一度感じてもらえたらいいなとは思っているよ。

■ 人生の歓びは誰にでも見つけられる!

対照的なクレールとベアトリスが繰り広げるユーモラスなやりとりと母娘の絆。そんな彼女たちの生き方は、過去を受け入れたときこそ新たな未来が目の前に広がるのだと教えてくれるはず。心の奥がじんわり温かくなるこの冬のオススメの1本です。

■ 胸に響く予告編はこちら!



■ 作品情報

『ルージュの手紙』12月9日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ  (C) CURIOSA FILMS – VERSUS PRODUCTION – France 3 CINEMA


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