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幻の酒米を愛した時、人は“オマチスト”になるという

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ナルシストでも、ピアニストでもない。ボタニストでもなければハルキストでもない。今回ご紹介するのは「オマチスト」、なんである。これ、「雄町」っていうお米で作った日本酒を偏愛する人たちのこと。もし今後アナタが日本酒通を語るなら、その名を知らずしてきっとそれは許されないであろう~。私も最近知ったけど。

オマチスト、増殖中




「“雄町”っていう酒米を使った日本酒が試飲できるイベントがあるので、行きませんか?」

そんな連絡が先輩から来たのは、この夏のこと。雄町のことはよく知らなかったけど、日本酒がたくさん飲めるって聞いてホイホイついて行くことになったのだ。それが、「雄町サミット」というイベント。雄町を使った全国の日本酒が200銘柄ほど試飲できるようになっていて、想像以上の多さと盛り上がりを見せていた。




そして会場でこんな声を耳にする。

「雄町の酒は今人気があって、それが好きな人らは“オマチスト”って呼ばれてますね~」

何それカッコイイ。私のようなミーハーな日本酒好きとは違う、「極めた感じ」漂う呼び名…。うらやましい。ちなみにこの呼び名は、かれこれ10年ほども前からファンの間で自然発生的に誕生したものだとか。そんなわけでこの瞬間、私は初めてオマチストの存在を知った。そしてこのオマチストは今、増えているという。

雄町の酒には、
愛される理由がある




雄町を使った日本酒、一体何がそんなにいいというのだろう? 雄町という酒米は粒が大きく、心白(米の中心部分)が球状になっている。そのために米が柔らかく、もろみの中で溶けやすいのだとか。そうしてできる日本酒には、以下のような特長が期待できるのだ。

1、丸みのあるふくよかさ

2、昔の米らしい野性味

3、幅のある複雑な味わい

4、長い余韻

5、熟成で化けるうまみ

6、料理との相性が抜群

そして最近では、日本酒の原料である米に強いこだわりをもつ蔵元が増え、雄町の全国需要が増加。入手しづらい状況が続いた結果、なんと現在では「雄町は幻の酒米」と言われているそうで。「幻」とか、「限定」とかいうワードにめっぽう弱い人は、これ聞いただけできっと飲んでみたいと思ったはず。

ちなみにイベントで試飲して個人的に好きだった銘柄はこちら。

酔鯨 備前雄町(純米吟醸)



赤磐雄町 生(純米大吟醸)



風の森 無濾過無加水(純米酒)



来福(純米吟醸)



どんな味わいかまで教えろとな? そんな人には、こちら。「目や耳で飲むな。」という、私の好きな飲み屋の店長の言葉を捧げたい(つまり感覚は人それぞれだから、情報を仕入れて飲んだ気にならずに、自分で確かめよ、という意味です)。

雄町の9割が収穫されているのは
あのジーンズの県




雄町の栽培量、実はその9割を、岡山県が占めている。有名な酒米に「山田錦」があるが、雄町はその祖先にあたるもので、150年以上も前に発見された日本最古の混血のない米。

江戸時代末期に備前の国(現岡山県)の岸本さんという人が、伯耆大山(現鳥取県西部)への参拝帰りに発見し、持ち帰って育てたのが始まりなんだとか。当時も酒造米としての評判は高かったけれど、雄町は背丈が高いため穂が倒れやすかった。加えて病害虫にも弱いため、岡山県以外での栽培はなかなか普及しなかったのだそうだ。

ではなぜ岡山県では、扱いづらい雄町の栽培ができたのか。それは岡山県が「晴れの国」とも呼ばれるほど気候の良い土地であったから。その瀬戸内海沿岸特有の温暖な気候と、吉井川、旭川、高梁川という三大河川がもたらす肥沃な大地は、雄町の栽培にとても適していたというわけだ。

最高の食べ合わせを知る。
これであなたもオマチスト



雄町の歴史まで知ったところで、そろそろ締め。最後に、収穫量9割の岡山県がオススメする料理との、最高の食べ合わせを紹介する。

1、鰆(さわら)
岡山県内で「刺身」と言えばサワラのことを指すほど、県民に愛されているのがサワラの刺身。口の中でトロけるような、濃厚で上品な味わいは雄町の酒にもピッタリ
2、ままかり
岡山の名物魚といえば、「ままかり」。あまりの旨さについ食べ過ぎて、隣家から飯(まま)を借りたということが由来となっている魚。
3、牡蠣
栄養分が豊富な岡山の海では、牡蠣が通常種付けから2~3年かかるところを1年で出荷できるサイズまで育てることができる。通称「若かき」と呼ばれ、余分な水分を含まず、熱しても身が縮まらず、濃厚で新鮮な味わい。
4、岡山ばらずし
庶民の知恵が生んだ、ハレの日に欠かせないご馳走。魚のつけ酢を配合した酢飯に具材を混ぜ込み、さらに一つひとつ味付けした具材を飾るのが特徴。成り立ちは、江戸時代に「一汁一菜」と定められた倹約令への対抗として生まれた庶民の知恵という説も

きっと今までは、岡山県といえば「ジーンズ」と答える人が多かったはず。でもこの記事を読んだからには、今後は岡山県といえば「雄町」と言ってみてほしい。今年の冬、鍋でもつつきながら雄町のウンチクとその個性的な味わいについてを語り、もちろん自らも心からその美味しさを愉しむことができたならもう、あなたも立派なオマチストである。


【 雄町のBarがやってくる! 】

岡山県がオススメするおつまみと雄町の酒が合わせて愉しめるイベントが、2018年1月25日、26日の2日間開催される。当日、チケットを購入された先着500名様には、「雄町」のお酒がさらに美味しくなる備前焼のぐい飲みをプレゼント。

■イベント名 備前焼で愉しむ雄町米の地酒BAR
■開催日時 2018年1月25日(木)・26日(金)、各日17:00~20:30(L.O.:20:00)
■場所 とっとり・おかやま新橋館 2階催事スペース(港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス)
■料金 チケット制 1,000円(200円×5枚、当日購入、開催期間中に限り有効)

Licensed material used with permission by 全国農業協同組合連合会岡山県本部


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