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斎藤工に城田優も…『テニミュ』現象の秘密を中井美穂が分析!

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演劇界に2.5次元ブームをもたらしたミュージカル『テニスの王子様』の魅力とは。

過去にも人気漫画の舞台化はあったけど、テニミュが社会現象とまでいわれるほどのブームになったのはなぜなのか。演劇に精通する中井美穂さんにその魅力を聞きました。

■ スタッフ×キャスト×観客 三位一体の熱

写真は初演より。初日の客入りは1/3程度だったが、1幕終了後の幕間の観客の熱狂がすごかったそう。「スタッフの情熱とキャストの必死さとで生まれる熱が、観客にアイドルライブにも似た高揚感をもたらしてくれます」

■ 漫画そのままと見紛うビジュアルクオリティ

「過去の漫画原作ものの多くは、キャストにキャラを寄せていっていたのですが、テニミュは徹底してキャラに寄せていった。だからこそ原作ファンも心置きなく応援できるんです」。いまでは当たり前になっているけれど、その先鞭をつけたウィッグ製作、ヘアメイクのスタッフの技術力の高さに脱帽する。

■ 代替わりで受け継がれる伝統と刹那と

過去には斎藤工さんや加藤和樹さん、城田優さんなども出演。「どんな人気メンバーも必ず卒業するから、いま必死に応援するんです。2ndシーズンでリョーマ役の小越勇輝さんを残して青学メンバーが入れ替わった時は、こちらも特別な思いが湧き上がりました」。ライブなど、卒業キャストを観客が見送れる場が用意されているのも心憎い。

「初めて観た時、他の舞台作品にはない、お客さんの熱量の高さにまず驚きました。幕が開いてからはステージに釘付け。セットも簡素だし、キャストの歌もダンスもけっして上手いとは言えなかったけれど、それを補って余りある圧倒的な情熱とパワーがそこにあったんです」(フリーアナウンサー・中井美穂さん)

とくに惹きつけたのは、「俺様の美技にブギウギ」などの「思わず口ずさんでしまう」キャッチーな歌と、試合シーンの臨場感だ。

「ボールをピンスポットの明かりと音で表現する演出は発明と言ってもいいレベル。そして若い俳優たちが必死の形相でラケットを振る姿は、舞台で激しい殺陣を見た時のカタルシスに近いものがあるのではないかと思います」

後追いする形で原作漫画を読み、「ビジュアルの再現度の高さに驚いた」そう。「テニミュの一番の魅力は、制作側のスタッフ、キャストが誰ひとり原作を疎かにしていないこと。それが舞台の細部から伝わってくる」。ともすれば原作ファンに批判されがちな世界だが、最大限に原作を尊重する姿勢が受け入れられたのではないかと分析。そして、キャストが入れ替わるシステムが、テニミュがここまで長く続いた理由だろうと語る。

「まだ未熟なキャストが、ここでチームワークを学び、成長して、卒業していく。それはまさに学生時代の部活動そのもの。限られた時間にしかないからこそ尊いし、キャストが入れ替わることで、伝統が受け継がれて、観客はマネージャーや保護者(笑)のような目線で彼らを応援する。そのすべてがとてつもなく純度が高いからこそ、感動を呼ぶんだと思います」
なかい・みほ フジテレビアナウンサーとして活躍した後、フリーに転身。宝塚をはじめ演劇全般に造詣が深いことから、舞台のアフタートークの司会や演劇コラムも執筆。’13年からは読売演劇大賞の選考委員も務めている。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学 vs 比嘉 12月21日(木)~24日(日)TOKYO DOME CITY HALLほか、大阪、福岡、愛知、宮城公演あり。2018年2月8日(木)~18日(日)には東京凱旋公演も。原作/許斐剛 オリジナル演出・脚色/上島雪夫 演出補佐/三浦香 音楽/佐橋俊彦・坂部剛 作詞/三ツ矢雄二 脚本/三井秀樹 振付/本山新之助・上島雪夫 ネルケプランニングTEL:03・3715・5624(月~金曜11:00~18:00)

※『anan』2017年12月6日号より。写真・五十嵐瑛仁(TRON) 取材、文・望月リサ (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

(by anan編集部)

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