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お金は3ステップで考えよう。将来のために知っておきたい「資産形成」についての考え方

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いまや、男性の4人に1人(25.6%)、女性の2人に1人(49.9%)が90歳まで生きる時代。だからこそ、「長く生きること」を前提としてマネープランを立てる必要があると説くのは『貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからの とってもやさしいお金のふやし方』(竹川美奈子著、朝日新聞出版)の著者です。

ただし、いくら人生が長くなったとはいえ、お金を稼ぐ力には限りがあるのも事実。「人的資本」(将来にわたって得られる給料や報酬の総和を現在価値になおしたもの)は、時間の経過とともに減っていくわけです。そこで、将来の「稼ぎ方」がゼロに近づくリタイアのときまでに、十分な金融資産をつくっていく必要があるのだという考え方。

「将来が不安だ」と思っている人こそ、「今」から資産形成をはじめましょう。

資産形成とは、「人生を通してお金を管理(マネジメント)し、長い時間をかけてお金を育てていく」ことです。そして、資産ができたら、将来は楽しく使いましょう。(中略)早めに資産形成を行うことで、お金にふりまわされず、どんな人たちと、どこで、どのように暮らしていくか、どのように働きたいかを考えるときの「選択肢」はふえます。「自由度」が増すことには大きな意味があります。

逆説的ですが、お金から自由になるには、一度お金と向き合う必要があるのだと思います。(「はじめに」より)

資産形成を実践するのは、それほどむずかしいことではないのだと著者はいいます。

・「知識ゼロ」でも、まずはお金の基本的な知識を身につける。

・「忍耐力ゼロ」でも、続けられる「しくみ」をつくってしまう。

・「貯金ゼロ」でも、万一に備えるお金ができたら、お金の行き先に少しだけ“投資用のポケット”を加えてみる。

大切なのはこのように、無理のない範囲で少しずつ、リスク(結果が不確実であること)を受け入れることによって、長期的にコツコツとお金を増やしていくこと。つまり本書では、そこに着目しているのです。

お金を増やす公式が示され、資産形成を行う上での基本的な考え方を解説した第1章「ゼロからはじめる資産形成」から、いくつかの基本的な考え方を引き出してみましょう。

お金を増やすための公式


「ゼロ」の状態からお金を増やしていこうというとき、まずイメージすべきは以下の公式なのだそうです。

元本 × 運用利回り × 時間

(19ページより)

お金の増え方は、「元本(がんぽん)」「運用利回り」「時間」のかけ算で決まるということ。ちなみに「元本」とは、貯蓄や投資に回せるお金。「運用利回り(年利回り)」は、年に何%で金融資産を運用できたかを表す数値。そして「時間」は、貯蓄や投資を行う期間のこと。

なお運用利回りは、金利や利率とは違うものだといいます。金利や利率(年利)は、1年にもらえる利子の元本に対する割合のこと。たとえば年利1%の預金に100万円を預けると1万円(税引き後は約8000円)が受け取れるというように、あらかじめ率も受取額も決まっているわけです。

一方、運用利回りは、「運用に対する収益を1年あたりに換算したもの」。投資をした場合、結果的に年何%で運用できたかは、あとにならないとわかりません。投資したお金がどれくらい増えたか、減ったかということと、その間に受け取った配当などを加味して算出するということです。

上記の公式からわかるのは、1.なるべくたくさんのお金を貯蓄や投資に振り向け、2.収益が向上するように工夫をし、3.長い時間をかけて資産形成を行うことによって、お金を増やすことができるということ。(18ページより)

「本業で稼ぐ」「支出を抑える」が基本


「お金を増やす」というと、いかに運用して収益を上げるか(=公式のなかの「運用利回り」の部分)に目が向いてしまいがちです。しかし、いちばん大切なのは、「元本(貯蓄や投資に回すお金)」を地道に積み上げていくことなのだと著者はいいます。

収入から支出を差し引いたお金が、貯蓄や投資に回す原資(元本)になるわけなので、現役世代の人は、「本業でしっかり稼ぐこと」「支出を抑えること」が基本。もちろん収入を増やす努力も必要ですし、結婚しているのであれば、共働きをするという視点も重要になってくるでしょう。いうまでもなく、2人で働いたほうが世帯収入は増えますし、失業や病気など予期せぬ事態が起きたときのリスク分散にもなるからです。

加えて、生涯を通じた「稼ぎ力」を上げるという意味では、「働く時間を延ばす」ことも有効。そのためには、長く働けるだけのスキルを身につけておくことも欠かせないということになります。また、遅くとも50歳くらいまでには、60歳以降の働き方を検討することも必要。人生が長くなったぶん、これからはセカンドキャリアについて自分自身でプランニングする時代だというわけです。

ただし、収入が多い人(家族)が着実にお金を貯めているかといえば、必ずしもそうとはいえないのだそうです。理由は、そういう人は支出も多い傾向にあるから。たくさんの収入があってもたくさん使ってしまったとしたら、貯蓄や投資に回すお金が捻出できなくて当然。そのため、稼ぐことに加え、「支出を抑える」ことも意識しなければならないということです。(22ページより)

お金は3ステップで考える


資産形成のための重要なポイントのひとつとして、著者は「お金を3ステップで考える」ということを強調しています。特に勧めているのは、お金のことを考えるときに下図のような三角形を思い浮かべること。これは、保険のことを考えるときも、老後に向けた資産形成を考えるときにも使えるのだそうです。
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お金の基本→3ステップで考える

たとえば「老後に必要なお金」について考えるとき、図のいちばん上にある「3.自分で準備」する部分だけをイメージする人は多いはず。しかし実際には、すべてを自分で準備する必要はないのだといいます。

まず、すべての人が受けられる「1.公的保証」があります(三角形のいちばん下)。公的な保証というのは、私たちがあらかじめ保険料を拠出し合ってリスクに備える、医療、介護、年金といった「社会保険」などをさします。

次に、会社員や公務員の人は勤務先から受けられる「2.企業内保証」があります(三角形の真ん中の部分)。勤務先によってはこの2.企業内保証が手厚い場合もあるのですが、意外に忘れられがちです。そして、最後が「3.自分で準備」する部分になります(三角形のいちばん上)。(24ページより)

つまり、1.公的保証と、2.企業内保証をきちんと調べた上で、足りない分を3.自分で準備するという流れになるわけです。なお自営業者やフリーランスの場合は2.企業内保証がありませんから、会社員や公務員にくらべて3.自分で準備する部分は多めに見積もることが必要。いずれにしても、お金のことを考える際には、この三角形を思い浮かべる習慣をつけるべきだということです。(23ページより)

継続しやすいシステムをつくる


著者は2つ目のポイントとして、貯蓄や投資に振り向けるお金を増やすことができたら、資産形成を続けられる「しくみ」をつくるということの重要性を挙げています。

資産形成は重要だと思っていても、多くの人は先送りしてしまいがち。つまり、「もっと給料が増えたら」「生活にゆとりができたら」資産形成をはじめようと考える人が多いということです。ところが、実はあとになればなるほどお金を貯めるのは難しいのが現実。

なぜなら会社員の場合、給料が上昇していくのは40代後半から50代前半までで、そのあとは減る場合が多いから(役職定年のときに収入が減ることが多い)。しかしそうでありながら、教育費などの大型支出はあとになるほど増えていくものでもあります。

特に近年は、結婚や出産といったライフイベントが後ろにずれていく傾向にあります。また、ずっと独身で過ごす人も、子どものいない既婚夫婦も増えています。子どもがいないとお金に余裕がありそうですが、実際には支出も多くてお金が貯まらないというケースも少なくないのだとか。

著者によれば「余裕資金ができたら」という人は多いそうなのですが、それを持っていては永遠に始められないことになります。「いまないものは、将来もない」と考え、毎月入ってくる給料の一部を、貯蓄や投資に回して行く仕組みを早めにつくってしまうことが大切だということです。(29ページより)


著者は、投資の裾野の拡大に取り組んでいるというファイナンシャル・ジャーナリスト。そのような経験に基づいているだけに、本書で明らかにされるアプローチはどれもが客観的で、そして具体的。しかも考え方は決して難しいものではないので、参考になる部分は多いはずです。

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