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日本唯一にして最大の雑誌図書館「大宅文庫」存亡の危機

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(C)Casezy idea / Shutterstock
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『公益財団法人 大宅壮一文庫』、通称『大宅文庫』は、マスコミ関係者以外にはあまり知られていないが、日本唯一にして最大の“雑誌図書館”だ。東京都世田谷区八幡山に雑誌中心の本館があり、書籍3万冊は埼玉県の越生分館に所蔵されている。

どちらも自由に閲覧できるが、有料であり、目的もなくのんびりと昔の雑誌を覗いてみるというわけにはいかない。どちらかというとマスコミ各社やフリーランス記者、斯界のマニアの利用がほとんどだ。

収蔵している雑誌は、明治時代から現在まで約1万種、78万冊に達し、これらから作成したデータベースの記事索引は実に520万件に上る。検索したい事柄や人物がヒットした場合、記事全文を読みたければ、図書館と同じようにそのコピーを請求できる。会員になると自宅や職場までファックスで送ってもらうこともできるが、利用料はかなり高額だ。

大宅壮一とはどんな人物だったのか


同文庫の冠となっている大宅壮一は、ジャーナリズム界の巨星である。社会現象の本質を鋭く適格な“造語”で世情を看破する才能に満ちていた。“クチコミ”、“恐妻家”、“一億総白痴化”などは、いずれも大宅氏の造語だ。「冷蔵庫に入っているシューベルトの交響曲って知っているか。『ミカン水交響曲』(未完成)だ」という駄洒落も残している。

大宅壮一は1967年に『大宅マスコミ塾』を開塾、数多くの優れた雑誌ジャーナリストを育てた。この大宅の弟子のひとりが、伝説の週刊誌ライターと呼ばれた梶山季之だ。いわゆる“トップ屋”といわれ、『週刊文春』では世間が驚愕するスクープを連発し、作家に独立してからは一晩300枚を書いたといわれる文壇きっての多作品作家だった。

しかしここ数年、同文庫の利用者数の減少が目立ち始めているという。調べものをインターネット検索で済ませることが増えたことや、出版業界の低迷、テレビやラジオ番組の制作費の大幅削減、公立図書館や大学の経費削減などの影響で、事業収入の減少していることが背景にある。

年間運営費約2000万円は、法人会員や教育機関、公立図書館、個人会員などの会費や利用料金で何とかまかなわれているが、それも献身的な職員がいればこそ。個人の努力では限界があることから、経営は厳しさを増しているそうだ。

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