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危険地帯ジャーナリスト・丸山ゴンザレスが歌舞伎町で見た「暗黙ルール破りの事件」とは

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取材する時に大切にしていることはなにか。 それは、タイミングだ。 正しい時に、正しい場所にいること。そこで記録をとり、どんな意味があるのかを見出していく。

ついでに昨今だと映像なり、写真なりを撮影しておくと説得力が増す。 

■正しいタイミングと現場に出る経験を積む


(©ニュースサイトしらべぇ)

2010年に香港の雨傘革命の取材に行った時には、デモ隊の最前列で若者たちの発する生の言葉を聞き、警官隊と向かい合う緊張感を体験した。

ほかにも、もしかしたら時代の転換点になるかもしれない現場や、今しか見られないような場所などにいくつか立ち会うことができた。

そうしたライブ感ともいうべきものを大事にするようになったきっかけは、いったいどこにあったのか。自分の中で問いかけていくと、歌舞伎町で取材活動をしていた頃のことを思い出すのだ。

■裏社会取材が始まる時期


新宿で「黒人狩り」という事件があったのをご存じだろうか? 2012年頃のこと。読者のみなさんは知らないかもしれないが、その頃の歌舞伎町東通りの方に行くと黒人のキャッチ(路上で客を呼び込む係)の方がたくさんいた。

彼らについて行くとだいたいぼったくられてしまう……こともあるのだが(笑)。 それも大きな問題なのだが、もっと大きな問題があった。

■街の「暗黙のルール」を破る事件を目撃


外国人なので当然のことかもしれないが、その黒人の方たちは歌舞伎町のルール、さらには日本の裏社会のルールというものをあまり知らないのだ。

当時はまだ浄化作戦過渡期だったのでヤクザの親分さんまでがあの辺りを普通に歩いていた。

歌舞伎町には「ヤクザには声を掛けない」という暗黙のルールがあるのだが、それを知らない黒人のキャッチの方が、「社長さん、安いよ、安いよ~」と気軽に声を掛けてしまい、引っ張って行ってしまった。

それでも親分さんの方は、優しく「お兄さん、こういう所で声掛けちゃダメだから」となだめたのを、そのキャッチの方はなんだか馬鹿にされたと感じてしまったらしく、その場で親分さんを殴っちゃった。

そうしたら、どこにいたのかわからないけれど大量のヤクザがそこいら中から湧いて出て、「お前、ふざけんな!」「ガラ(身柄)攫【さら】え!」みたいな大騒ぎになってしまった。

今の区役所脇のルノアールがこの事件の舞台だ。

■歌舞伎町ならではの場所から事件取材を敢行


(©ニュースサイトしらべぇ)

また、「レンタルルーム」はご存じだろうか? 漫画喫茶の個室のようになっている時間貸しの部屋で、ちょっとした風俗遊びに使われている。

ホテルに行くのは面倒くさいという時に、そこに女の子を呼んで遊ぶ場所で、私の知人がそこを管理していたことがあった。

私は当時から新宿に住んでいたので、そいつから「今、すごいことになってますよ!」と連絡が入ってすぐに原チャリに乗って駆けつけた。

すると、彼らがモメているわけだ。その場に入っていくのはさすがにヤバそうだったので、そのレンタルルームが入っているビルの屋上に登って下を覗き、黒人と警察とヤクザが入り乱れているところを見て、その背景がどうなっているのかを取材していった。

■不謹慎だが興奮も


(©ニュースサイトしらべぇ)

私が歌舞伎町に入り浸るようになるより10年も前の昔だったら、もっと日常的な風景として抗争や暴力事件はあったが、私が居るようになってからは日常的なトラブルは表面上は減ってしまっていたので、あまり見る機会がなかった。

なので、そういう裏社会の人たちの顕在化した暴力を目の当たりにして、不謹慎だけど興奮したのをよく覚えている。

■「リアル」は体験から生まれる


現場に立つ経験をすると、どんな資料にあたるよりもリアルに、そして生々しく原稿を書くことがでる。そのことを知ることができた貴重な体験だったのだと今では思っている。

だから、現場に立つというのが、ある意味ではジャーナリストにとってもっとも大切なスキルのひとつなのだと考えている。

・合わせて読みたい→『クレイジージャーニー』でも話題の危険地帯ジャーナリスト・丸山ゴンザレスが吠える

(文/丸山ゴンザレス

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