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『先に生まれただけの僕』17歳の女子高生と婚約し「堅実な生き方」と豪語する“29歳・ロリコン男”に疑問

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 櫻井翔が私立高校の校長役を演じるドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)の第7話が25日に放送され、平均視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.3ポイントダウンとなってしまいました。

樫松物産から京明館高等学校へ出向して以降、アクティブ・ラーニングの導入、オープンキャンパス&学校説明会の成功と、トントン拍子に改革を進めている鳴海涼介(櫻井翔)。しかし今回は、学校全体というよりも生徒の個人的な問題に着手する回となりました。

問題の当事者は、真柴ちひろ(蒼井優)が担当する2年3組の生徒・三田ほのか(山田佳奈実)。大学へは進学せずにバイト先のカフェ店長・貴弥(福士誠治)と結婚すると言い出したため、女手ひとつで育ててきた母親・真咲美(神野三鈴)が困り果てて学校側に相談してきたのです。

ほのかは成績優秀で妊娠をしているわけでもない。また、相手の貴弥は12歳年上。結婚を焦る必要はないのではないかと、鳴海とちひろはほのかを説得しようとするのですが、聞く耳をもってもらえません。

それならば貴弥に考えを改めてもらおうと、鳴海とちひろはカフェへ。しかし、「結婚は彼女から言い出した」と前置きしつつ、貴弥はほのかを養っていく自信があると言い、鳴海たちの説得を突っぱねるのです。

その一方、市村薫(木南晴夏)が受け持つ日本史の授業では、鳴海が以前、「これからは情報化社会」と発言したものの、授業中のスマホ使用が校則で禁止されており、ネット検索ができないという矛盾に生徒たちから不満の声が上がります。薫はすぐさま校長室に相談へ向かうのですが、ほのかの結婚問題でいっぱいいっぱいの鳴海はこの問題を後回しに。また、結婚へ向けて積極的なアクションを示してくれないことに不安を抱くフィアンセ・松原聡子(多部未華子)からの連絡もおざなりにしてしまうのです。

そんな中、ネット上ではほのかの結婚についてのあらぬウワサが飛び交うことに。どうにか事態を収拾できないかと、鳴海は当事者たちを学校へ呼び寄せ話し合いの場を設けるのですが、平行線をたどる一方。その後、帰宅したほのかが真咲美に抱きついて泣くシーンがありましたから、最後は言いくるめられたのでしょうか? 曖昧なまま終了となってしまいました。

さて感想ですが、今回はいろいろな問題がごちゃついていました。ほのかの結婚、生まれた時からデジタル社会に接してきたいわゆるデジタル・ネイティブに属する生徒たちのネット・トラブル(授業中のスマホ使用やネット上でのいじめ)、鳴海と聡子のスレ違い、ちひろの鳴海への恋心などです。その中でなぜ、ほのかの結婚についての話がメインに置かれたのか疑問でした。

もちろん、生徒ひとりひとりの問題に誠実に向き合う姿勢は素晴らしいことだと思います。ただ、それに意識を奪われ奔走するあまり、スマホ使用や掲示板への悪意のある書き込みなど、学校全体の問題をないがしろにするのは校長としていかがなものでしょう。木を見て森を見ずでは、改革どころか再び悪評がはびこる学校になりかねません。

また、メインの問題に取り上げた割には、ほのかが結婚したい理由がいまいちピンとこない。母子家庭で育ったため、自分の子供は父親のいる家庭で育てたいと涙ながらに母親を説得しようとしていましたが、デキちゃった結婚ではないですよね? かたくなに結婚に踏み切ろうとする理由がわかりませんし、それに引っ張られる29歳のロリコン男・貴弥の気持ちも理解できません。大卒で上場企業に勤め、「堅実な生き方をしている」と胸を張っていましたが、17歳の女子高生と交際するのが堅実な生き方なのでしょうか。ドラマ序盤で副校長の柏木文夫(風間杜夫)が指摘していたように、淫行条例違反にもなりかねません。

結局、結婚を断念したのかどうかも曖昧。まあ、恐らく進学の道を選ぶことにしたのでしょうけど、どちらにせよ今回は学校改革がほとんど進まない回となってしまいました。その代わり、聡子を同僚の後藤田圭(平山浩行)が狙い、ちひろに対しては2年2組担任の島津智一(瀬戸康史)が言い寄るという、鳴海を中心とした複雑な恋愛模様がこれまで以上に描かれていました。

残すところ3話となりましたが、大丈夫なのでしょうか。予告によれば次回も、ちひろのクラスで男子生徒の進路問題が起き、対処するとのことで、経営的な部分の進展は望めそうになく、ドラマの着地点が見えてきません。多少、話がうまく運びすぎるところはありましたが、アクティブ・ラーニング導入やオープンキャンパスといった学校全体での取り組みを描く回は面白かっただけに、鳴海が“対全校生徒”で活躍する展開への軌道修正を期待したいところです。
(文=大羽鴨乃)

外部リンク(日刊サイゾー)

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