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丸山ゴンザレスが出版社の激務の中で「初めての本」を出版できた理由とは

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(©ニュースサイトしらべぇ)

中途入社で編集者になって2年が経過した。ここからどういう時期に入っていくかというと、裏社会がメインのフィールドになっていく。

■「本を書けば?」と誘いが


とくにこの頃になるとmixiの友人などとは関係なく、新宿二丁目の大箱で私と友人がパーティをやっているとの噂が(ある種の裏っぽい界隈に)広まっていった。

おかげでヤクザとかプッシャーの方とか人体改造マニアの方とか、まっとうな社会人だったら接することのない人たちと出会う土壌ができあがっていたのだ。それもごくごく自然なかたちで。

交友関係が異様に拡大していく様子を見ていたデビュー作とは別の出版社の人から「裏社会の本を書いてみたら?」と言われたのもこの頃のことだった。

■限られた時間で文字を書く力


ただ、駆け出しとはいえ、中小の出版社の編集者には、こなさねばならない仕事は山のように積み上げられていたので、執筆時間にも限りがでてきてしまっていた。

(こんな状況で書けるのか?) などと、弱気になりそうなこともあったが、無駄にエネルギーと不満が溜まっていたこともあって、「やってやる!」と、裏社会の本を書くことを決意したのだった。

そして、同時にその頃から私は早く書くことを意識するようになった。

■出版社勤務時代の実態


(©ニュースサイトしらべぇ)

勤めていた出版社は朝10時出社で、最低でも17時か18時くらいまでは居るのが普通だった。同僚はみんなその時間を越えても働いているけれど、最低でも定時までは会社に居なければいけない。

同僚のちょっと口うるさいお局キャラのお姉さんが私を監視していて……いや、仕事中に原稿を書くことは本当はNGなので、就業時間中に上司が少し会社を出ている間に何を書くのかメモをまとめてみたり、昼休みや休憩時間にサッと原稿を書くようになった。

こんなことをただ繰り返していくうちに、1時間もあれば集中してザーッとまとまった量を書けるようになっていった。むしろ、そうやって書くしかなかったのだ。

■限られた時間がスキルに


中途採用のくせに態度がでかかったこともあって、当時の私は社内でちょっとだけ悪目立ちしていたので、目をつけられるのも無理からぬ事かとは思うが、とにかく怒られるのはいやだった。

今でもそうなのだが、意外と傷つきやすいガラスのハートなのだ。 テレビ番組の「クレイジージャーニー」で私を知った人からすると意外かもしれないが、私も人間なので、一丁前に傷ついたりもする。

まあ、すぐに復活するので、タフといえばそうなのかもしれないけれど。 そんなこんなで、限られた時間で原稿を仕上げるということは、それだけで多くのスキルが必要になることを学んだ。

簡単なところでいえば、書きながら考えないとか、最初にプロットを決めておくとか、文章を書く人にとっては至極基本的なことが中心だったが、でも、そんな基本すら知らなかった身としては、十分に役立つスキルになったと思う。

■スキルアップにつながった担当企画


周囲にバレないように少しでも早く書くことを目指していた僕が当時企画編集した本が、『時速1,000字を書く力』という本だ。私が執筆者としてお願いしたのは大手予備校の小論文の人気講師だった。

このなかに収められている内容は、ほとんど僕自身に役立つスキルだ。 まず、実際に書く作業とパソコンの前にいなくてもできる作業を分けることにした。

編集者としてせわしなく過ごしていると、都合よくパソコンがある場所に居ないことも多い。そのため、どちらの状況でも文章を早く書くために必要な作業があるのではないかと思ったのだ。

■書くべきことはメモ1枚に


パソコンを前にして早く書くのはイメージしやすいかもしれないが、私がもっとも重視していたのは、自分が書くべき内容をメモ1枚にまとめる作業だった。

手書きでノートや手帳、プリントの裏紙など、なんでもいいのでパソコンで書く時に集中できるように思考をアウトプットしていったのだ。

この方法だと、ランチ後の喫茶店でも、不意にできた隙間時間でも有効に使うことができた。このことを、この本として執筆してくださった先生の専門知識を使って、ノウハウに昇華していってもらったのだ。

先生の原稿を読みながら、その技術を自分で身につけるために仕事をしていたと言えるだろう。

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(文/丸山ゴンザレス

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