新井浩文『龍馬 最後の30日』の反響に驚き オンエア2日後に「もう再放送やんのか」

11月19日にNHKスペシャルで放送されたドラマ『龍馬 最後の30日』で坂本龍馬役を演じた新井浩文が反響の大きさに驚いている。本作は今年没後150年となる幕末のヒーロー・坂本龍馬が、大政奉還後の日本を「新国家」により治めようと奔走しながら暗殺されてしまうまでを、新しく発見された書簡や従来の資料をもとに大胆な仮説を織り交ぜて描いたものだ。

脚本はドラマ『鹿男あをによし』(2008年)、『人は見た目が100パーセント』(2017年)や映画『プリンセス トヨトミ』(2011年)、『本能寺ホテル』(2017年)などを手掛けてきた相沢友子氏が手掛け、『新選組!』(2004年)や『風林火山』(2007年)といったNHK大河ドラマや連続テレビ小説に関わるNHKのエグゼクティブディレクター・清水一彦氏が演出した。

今年の1月13日、高知県は「坂本龍馬が慶応3(1867)年に暗殺される5日前に記した直筆の書簡が見つかった」ことを発表した。文中には「新国家」の言葉があり、同じ時期に龍馬が書いた「新政府綱領八策」とともに彼が大政奉還後の日本政府を具体的に構想していたことが分かる。その「新政府綱領八策」には「〇〇〇自ら盟主となり…」と〇で伏字した表現があった。

ドラマ『龍馬 最後の30日』では龍馬が大きな信頼を寄せる越前福井藩主・松平春嶽(筒井道隆)に「〇〇〇自ら盟主」の構想を打ち明け、その後で幕府の旗本・永井尚志(宇梶剛士)、薩摩藩・西郷吉之助(井之上淳)、長州藩・木戸準一郎(佐渡山順久)にそれぞれ巧く言い回しを変えながら伝えて会合の席に誘うのだった。龍馬と行動を共にする土佐藩士の岡本健三郎(伊藤淳史)はそのやり口を「まるで詐欺師」と評す。

坂本龍馬を暗殺した刺客や黒幕についてはこれまで「京都見廻組」「新選組」「薩摩藩」「土佐藩」など諸説あるが、未だに謎である。今回のドラマでは土佐藩が龍馬暗殺を計画して陸援隊・中岡慎太郎(山本浩司)がそれを伝えられ、「(龍馬と会う)近江屋で指図を待てばよいのですね」と加担する。しかし、その計画による「梅が描かれた掛け軸」が届けられて中岡は龍馬を手にかけずに済んだ。もっともその直後に2人とも暗殺されるのだが「中岡慎太郎犯人説」を大胆に取り入れており興味深い。

ともに協力して大政奉還を成し遂げた西郷や木戸(桂小五郎)そして土佐藩も自藩の利益が最優先で「日本」のことを真剣に考えはしなかった。龍馬が暗殺されずに「新国家」構想が進んでいれば歴史はずいぶん違ったかもしれない。ドラマのラストで「どいつもこいつも頭が固くて、自分のことしか考えていない。本当に日本の未来を考えてるのか」との趣旨を訴え「詐欺で何が悪い」という言葉に龍馬の悔しさが滲んでいるようだ。

ツイッターでは視聴者から「これおもしろかった! 想定外…」「暗殺に至る1か月間の関係者たちの暗躍がよく描かれていて、そうかも知れないと思わせる説得力もあって面白い仮説ではあると思った」「新井浩文、入れ込み過ぎず劇的に成り過ぎず中立的演技が良かった。と思う。今までの龍馬はカッコ良過ぎ」など感想が多数つぶやかれている。

龍馬を演じた新井浩文は20日に「龍馬の反響やば」とツイート、21日には「龍馬、もう再放送やんのか…」と人気の高さに驚いた。また、脚本の相沢友子氏は19日のオンエアを見ると『Tomoko Aizawa diary』でそんな“新井龍馬”について「飄々としていて、どこか胡散臭いというか、あまりやる気がなさそうというか(笑)でも内に秘めている熱いものがチラリと垣間見えるような、つかみどころのない不思議な魅力を醸していました」という。

最近では『龍馬伝/福山雅治』『JIN‐仁‐/内野聖陽』、遡れば1968年放送の大河ドラマ『竜馬がゆく/北大路欣也』まで数々の俳優が坂本龍馬を演じてきた。ほかにも「石原裕次郎」「原田芳雄」や「武田鉄矢」「浜田雅功」など様々なカラーがあったが、新井浩文はそのなかでも「実はありそうな龍馬らしさ」を巧く演じていたのではないか。

画像は『新井浩文 2017年11月21日付Twitter「龍馬、もう再放送やんのか。。。」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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