板門店で北朝鮮兵士に銃弾40発! 脱北行為の裏に“観光客からのワイロ激減”あった?

日刊サイゾー


 北朝鮮と国連軍が管理する板門店で北の兵士1人が脱北した。フェンスや地雷原といった障害物がなく、最も脱北しやすい共同警備区域を守る北の警備隊は、思想と肉体の両面で最精鋭とされる。そんな最強部隊でも離反を許してしまったのは「緊迫した朝鮮半島情勢の影響で激減した“ワイロ”が背景にある」と、警備隊に漂う黒い霧を指摘する声が上がっている。

韓国側の報道によると、兵士は共同警備区域の西側にある詰め所まで車で乗り付け、そこから走って南側に脱走した。北側からは40発近い銃弾が浴びせられ、腹部など5カ所の銃創により危篤状態だという。

そもそも板門店の軍人は、南北ともに厳しい選抜を受けたエリートしかいない。北側の人選は、家系を何代もたどって思想的に問題がないか調査した上で、テコンドーといった武道、射撃の腕もピカ一でないと選ばれないという。

現時点で脱北の理由は不明だが、民間研究者は「観光客がらみのワイロが減って景気が悪くなったのが影響しているのではないか?」と、不穏な雰囲気が警備隊内に漂っていた可能性を指摘する。

板門店は南北ともに観光地となっている。訪朝経験者によると、北側の板門店観光は平壌からの日帰りがほとんどで、メインは中国人観光客だという。

「警備隊の兵士らはとてもフレンドリーで、会談場や警備状況の説明板を熱心に解説してくれる。将校は思想的に赤く染まっているので、日本の安倍政権に苦言を呈したり、日米安保について批判的な意見を求めたりする」(訪朝経験者)と、ちょっとクセのある人が多いそうだ。そんなクセ者もいるにはいるが、韓国を望む共同警備区域にある「板門閣」という建物内では、北の兵士が笑顔で記念撮影に応じてくれる。というのも、観光客は外国製タバコやお菓子を兵士に渡すのが暗黙のルールとなっているからだ。

朝鮮人民軍隊内では、喫煙率ほぼ100%で、その中でも外国タバコの付加価値は高く、吸わずに転売している兵士もいるという。

また、統制区域の手前には土産物屋があり、一時期は中国人観光客を満載した観光バスが10台近く乗り付け、高価な高麗人参などを爆買いしていった。こうした土産物店の利益の一部が、警備隊の懐に入っているという。

だが、折からの朝鮮半島危機で観光客は激減した。こうした流れに拍車をかけたのが中国当局による旅行規制だ。中国当局はトランプ米大統領の訪中に合わせ、今月8日から中国の旅行社に北朝鮮旅行の販売中止を指示している。このため、北側の板門店観光は窮地に追い詰められている。

前述の研究者は「利権を失った警備隊内で、人間関係のもつれがあったのではないか」と勘ぐっているが……。

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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