写真家・安野亨がプロデュースする、写真と映像のイベント『VECTOR 2017』開催

SPICE

2017/10/7 06:00

参加アーティストは総勢約20名。パフォーマンスや各種ワークショップ展開も


デジタルカメラの普及で誰もが簡単に写真を撮れる現在、
単なる記憶物と作品との境界線はどこにあるのだろうか
あえて写真という媒体を使って作品表現をする彼らの
視線の先にあるものとは ───


そんな思いのもと、名古屋を拠点に活動する写真家・安野亨がプロデュースする『VECTOR 2017』が、10月11日(水)から12日間に渡って名古屋・千種の『喫茶モノコト ~空き地~』で開催される。

安野はコマーシャル撮影などの写真家として活動する傍ら、当地では数少ない写真作品を扱うギャラリー「プシュケ」を数年に渡って運営。これまで数々の展示やイベントプロデュース等を行ってきたが、今年に入ってギャラリースペースをクローズ。新たに【t.a.p.p psyche】として、場にとらわれないアートプロデュース活動を開始した。
写真家の安野亨
写真家の安野亨

「同じ空間でずっとやっていると、場に合わせた作品になってしまうのがつまらないなと思ってギャラリーをやめました。自分も含めて、今後は空間と作品がマリアージュできるようなプロデュースをやっていきたいと思っています。たとえば、お寺や学校、日本家屋や庭園など、いろんな場所で展開できれば」と、安野。

この『VECTOR』シリーズは2014年から個展形式で開催されてきたものだが、リスタートの第一弾となる今回は規模を大幅に拡大。東海エリアの作家だけでなく、東京や茨城、広島、海外在住のアーティストも参加している。『VECTOR』とは、“写真家の視線やその先にある物、あるいはそのエネルギーの方向”という意味合いで、今回は《to make waves》をコンセプトに、従来の写真に対するイメージを覆し、既存の概念に波風を立てるような作品の展示を行うという。

会期中は、15名の作家による写真・映像を中心とした作品が常時展示されているほか、週末にはパフォーマンスイベントも展開。ワークショップも多数開催予定(事前申込が必要)なので参加してみるのも。また、少部数発行の自主制作出版物「ZINE」を展示・販売するコーナーもあり、参加アーティストの作品も出品されている。

尚、10月11日(水)には、19:00~アーティストトーク、20:00~オープニングパーティー、最終日の22日(日)には、17:00~アートディスカッション(「新しい写真のあり方」について作家を交えて話し合う)、19:00~クロージングパーティーもあり、こちらは申込不要、参加費無料なので気軽にご参加を。

【展示作家】
1. Damien Caze
1977年フランス生まれ。2003年、ディジョン国立美術学校卒業。2006年から名古屋で暮らす。
2. Sayaka Oshima
クラシックカメラやトイカメラへの憧れをきっかけに写真を撮り始め、気付けば15年以上が経過する。学生から社会人になり、仕事も色々と変わる中、写真を撮る事は、波はあるものの途切れることなく続いてきた。きっとこれからもこんな感じで続けていくんだろう。
3. SAYURI NISHIYAMA
1996年茨城県生まれ。現在心理学科四年次在学中。顔が濃くて困っています。
4. skyrabbit
空を旅する写真家。まだ見ぬ絶景を求め日本中の空を旅する絶景ハンター。春夏秋冬、四季折々の風景を求め、雲の上、海の上、時には雪の中のflightも。2016年には高度5,075m(日本最高高度記録)をflight。
5. 安野亨
大阪府出身、愛知県尾張旭市在住。スタジオカメラマンを経て1993年よりフリーランス。現在コマーシャル撮影を中心に活動中。
6. 伊藤まこと
名古屋芸術大学美術学部洋画2コース在学。目の前にある光景を長時間露光することによって浮かび上がらせ、連続的に見ている様子を一枚の画像に納める。また撮影した画像を加工することで見えてくるもの、見えなくなっていくものを模索中。
7. 大平隆文
窓明りに惹かれ、一人夜の街を歩き、窓明りをカメラに収める「窓明り収集」を10年以上行っている。近年はO.K.Farm名義でツルツル頭に映像投影し撮影する作品「Projection ATAMApping Project 」(通称アタマッピング)など制作展開中。
8. 河面理栄
1985年、広島県生まれ。名古屋芸術大学美術学部造形科卒業。野山を駆け巡り育つ。近年は、フォトグラムを用いて、場や物の影を採集、記録する作品を制作している。
9. 竹尾あゆみ
1992年生まれ。名古屋芸術大学アートクリエイターコース卒。自分の内面を描くドローイングを中心に作品を制作。絵を描ことに煮詰まっているとき、写真表現にであう。自分の何倍もの時間を生きたカメラが今でも現役で動くことに感動し、フィルムカメラで写真を撮る。
10. 酉井ゆき
愛知県生まれ。写真に興味を持ったきっかけは母が昔使っていたフィルムカメラ。2011年デジタルで撮り始める。2013年、参加していたフィルムクラブがきっかけでフィルムで撮り始め、次第にモノクロ写真に惹かれていく。
11. 林淳一朗
1990年名古屋生まれ。2014年、名古屋芸術大学美術学科版画コース卒。同大学修了制作にて写真作品を提出。一年の空白を経て作家を志す。2015年に上京。2017年に東京ビジュアルアーツ写真学科ドキュメンタリーコース卒。以降、東京を拠点に活動する。
12. 東地雄一郎
人の中にある漠然とある意識を顕在化させ気付きを与えることを試みる。“あたりまえ”への考察と写真というメディアの表層をなぞる方法を模索し、“気づき”という言葉の意味を紐解き記録することを主題としている。
13. 松下江理
愛知県豊川市出身。花と水田の美しい田舎町で育つ。小学生の頃から家庭用フィルムカメラ、使い捨てカメラで撮影を始める。スタジオ、独学を経てフリーランスへ(HIGH COLORTIST/写真家)として活動する。
14. 水野真利亜
2014年名古屋ビジュアルアーツ専門学校写真学科夜間部卒業。現在、東京在住。
15. 山根祥嗣
走ることが好きだった。800mを走りきるころには全身が痺れ身体は今にも空気に溶け出して消えてしまいそうだった。写真をしていても時々思い出す。今も自身が存在していない世界とつづいている。そうして今日も生きている。
【パフォーマンス】
1. 『切断された身体』 
身体と光と時間を使い、視覚性空間性のあるダンスパフォーマンス作品を発表します。私と世界との境界(輪郭)としての私の身体(ヒフ)は変容を続ける不定形のイメージ(光)である。hifu nuno ~ meltbody(2017)の同スタッフによる映像からのアプローチになります。
dance performance:すう
sound:板野嘉彦
projection:安野亨
日時:10月14日(土)19:00
料金:2,000円(ドリンク代別途) ※要予約
2. 『幻燈ダンスholon』
OHP(オーバーヘッドプロジェクター)による幻燈は網膜に直接結ばれる像のように・音は空気の振動を通して重力をゆるがし・影によるダンスが皮膚や身体感覚を想起させ観るものを導きます。幻燈・音・ダンス3つの要素が即興的に絡みあい有機的に立体的に空間を立ち上げていきます。
ダンス:森田太朗
幻燈:森田こころ
音:YOK
日時:10月21日(土)19:00
料金:2,000円(ドリンク代別途) ※要予約
【ZINEコーナー】

C7C gallery and shop
名古屋市千種区にある、ZINE等のアートブックを取り扱っているインディペンデントギャラリー&ショップが出店。
crevasse
茨城を中心に活動するZINE出版レーベル。ZINEをツールとしたアーティストのターミナルを作り、新たな場に働きかけることで「彼らを必要とする場所」と引き合わせることを実現する。
【ワークショップ】

新しい風景の詩をつくる
その日一日に、過ごした風景を思い出して自分の詩を作る。それを解体し他者の詩と混ぜ合わせて新しい詩を作り、創造と想像を楽しむ。
日時:10月13日(金)19:00~/15日(日)16:00~
講師:河面理栄
募集人数:6名
参加費:無料(ドリンク代別途)
所要時間:1時間30分
秋の手ぬぐいをつくろう
理想の秋の色や形、風景をイメージしながらスタンプを使ったり描いたりして、素敵な秋の手ぬぐいをつくる。
日時:10月14日(土)14:00~
講師:河面理栄
募集人数:6名
参加費:500円(ドリンク代別途)
所要時間:2時間
ファインダー越しではない私の世界
ファインダーを覗かずに撮影し、見えないことにより見えてくるものを探る。完成した参加者の作品は一冊のアルバムにまとめ、会場に展示。
日時:10月14日(土)、21日(土)ともに13:00~16:00
講師:SAYURI NISHIYAMA
募集人数:10組(15名程度)
参加費:500円(印刷代込み/ドリンク代別途)
持参品:お手持ちのデジタルカメラ・スマホ(フィルム不可)
small exploration ~小さな探検をしよう~
街を散策しながら、持参したフィギュアを風景の中に置いて撮影。撮影した写真は後日、小作品として会場に展示予定。
日時:10月15日(日)14:00~
募集人数:10名
参加費:500円(ドリンク代別途)
所要時間:2~3時間ほど
持参品:フィギュア(小さなものであればOK)・お手持ちのデジタルカメラやスマホ(フィルムも可だが、出力にはデジタルデータ化の必要あり)
写真教室
「スマートフォンで簡単グルメ撮影_1UP編」

ちょっとした工夫でスマホ画像も1UP! 簡単なレクチャーの後、実際に撮影する。
日時:10月18日(水)19:00~
講師:安野亨
募集人数:6名
参加費:500円(撮影用デザート・ドリンク代別途)
所要時間:1時間
持参品:スマートフォン、筆記具
アナログなフォトコラージュを作ろう
Photoshop等で簡単に写真からコラージュが作れる今、あえて手作業で味わいのあるコラージュ作品を作る。
日時:10月21日(土)14:00~
講師:安野亨
募集人数:6名
参加費:500円(ドリンク代別途)
所要時間:1時間30分
持参品:自分の好きな写真のプリント5枚(A4サイズ以下、切り貼りするので紙は簡単な出力したものでOK)
ポラロイド一枚+絵一枚でオブジェを作りましょう
自分の好きな文字と気に入った空間の写真を使ってオブジェを制作。
日時:10月22日(日)13:00~・15:00~
講師:Damien Caze
募集人数:各10名
参加費:500円(ドリンク代別途)
所要時間:1時間30分
写真を言葉にする
言葉で説明できないけど、なぜか良いと思う写真を言葉にしてみる。
日時:10月22日(日)14:00~
講師:山根祥嗣
募集人数:5名
参加費:無料(ドリンク代別途)
所要時間:1時間30分
持参品:上手く言葉で説明しきれないけれど良いと思う写真。自分で撮影したものでなくても可。出版物の場合はその中から1枚を選んでおく。プリント、データどちらでも可。サイズ2L以上。
顔面をコピー機にかけた結果を3Dとして取り扱う  ※申込不要
日時:会期中常時
講師:東地雄一郎
募集人数:1度に1人
参加費:無料
<申し込み・問い合わせ>
パフォーマンス、ワークショップに参加希望の方は、①氏名 ②電話番号 ③参加人数 ④参加希望イベントをメールまたは電話で下記、問い合わせ先まで連絡を。
『VECTOR 2017』チラシ表面
『VECTOR 2017』チラシ表面
『VECTOR 2017』チラシ裏面
『VECTOR 2017』チラシ裏面

イベント情報 t.a.p.p Psyche produce Nagoya Photo Vibration 
『VECTOR 2017』


■日程:2017年10月11日(水)~22日(日)
■開館時間:12:00~21:00
■会場:喫茶モノコト ~空き地~(名古屋市千種区内山3-28-1 ちくさ正文館2F)
■料金:入場無料 ※10月14日、21日のパフォーマンス及び各種ワークショップは有料
■アクセス:名古屋駅からJRまたは地下鉄東山線で「千種」駅下車、東へ徒歩2分
■問い合わせ:
 t.a.p.p Phyche 安野亨 090-3851-7873 t.a.p.p-gallery-phyche@nifty.com
 喫茶モノコト ~空き地~ 070-6411-7531
■公式サイト:https://www.facebook.com/t.a.p.p.gallery/

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