台風の影響も…ツアーで巡るタウシュベツ川橋梁の今

Walkerplus

2017/9/23 11:00

北海道・十勝地方の北部にある上士幌(かみしほろ)町にある糠平湖(ぬかびらこ)にかかる、旧国鉄時代のコンクリート製アーチ橋「タウシュベツ川橋梁」。元々は国鉄時代の士幌線糠平駅~十勝三股駅間を通すためにかけられた橋ですが、1955(昭和30)年の糠平湖建設のためのルート変更に伴い廃止されたという歴史があります。

「死ぬまでに一度は見たい日本の絶景」に選ばれるほど美しいタウシュベツ川橋梁を見るには、ツアーを利用する、十勝西部森林管理署東大雪支署から許可証をもらい自分で行く、タウシュベツ展望台から眺める、という3つの方法があります。しかし、タウシュベツ川橋梁を満喫するならツアーがおすすめ! 今回は「早朝タウシュベツ橋ツアー」に参加してきました。

早朝5時30分に出発する「早朝タウシュベツ橋ツアー」(大人3150円、小学生1550円)。このツアーでは、タウシュベツ川橋梁を見学できるだけではなく、成り立ちや歴史、現在おかれている状況、周辺環境にいたるまで、タウシュベツ川橋梁のすべてを学ぶことができます。

集合場所はJR帯広駅から車で1時間15分ほどの糠平温泉文化ホール。早朝ツアーなら糠平温泉に宿泊するのがオススメです。出発の10分前にはここに集合し、注意事項などをガイドさんから教えてもらいます。ちなみに取材当日は14名が参加されていました。

集合場所にはずらりと長靴が並べられていて、無料で貸し出してくれます。川を歩いて渡ることもあるので、長靴の着用は必須です。女性はスカートよりもズボンの方がよいでしょう。また、虫も多くいるので、なるべく肌が露出する服装は避けたいところです。山間部だけあって朝方は冷えることも多いので、ウィンドブレーカーを持参すると良いでしょう。

長靴を着用し、タウシュベツ川橋梁見学についての注意事項を聞き終えると、いよいよ出発です!

タウシュベツ川橋梁へは、集合場所の糠平温泉文化ホールから車と徒歩を合わせて30分ほど。タウシュベツ川橋梁の入口まではガイドさんが車で連れて行ってくれます。移動中の車内ではタウシュベツ川橋梁の成り立ちや、上士幌町の歴史、環境など幅広いお話が聞けます。

駐車場に車を停めると、そこからは荒れ果てた山道を10分強歩くことになります。2016年の台風被害で多くの木が流れ込んだため、道中には多くの木が落ちています。足元には注意です!

森を抜けると、北海道らしい開けた絶景スポットに到着します。ここからは基本的には自由時間になります。近づいてはだめなところ、歩くときの注意点など安全にツアーを進めるためのポイントを再度確認しておきましょう。特に下に降りる際は、足元がぬかるんでいるので、歩くときには注意が必要。ガイドさんは「毎回おひとりくらいはまってしまうんですよ」と教えてくれました。

タウシュベツ川橋梁の周辺には侵入できないようロープが張られており、橋に触れるなど極端に近づいたりできないようになっています。しかし、1.5mくらいまで寄ることができるので、今にも崩れ落ちそうで、骨組みが見え始めている橋を間近で観察することができます。

タウシュベツ川橋梁の周りをぐるりと1周すると約1時間かかります。今年は雨が不足しているため、水位が低いので歩きやすいようです。しかし、小さな川や、湿地のようにぬかるんだ場所を歩かなければならないので、足元には特に注意したいところですね

タウシュベツ川橋梁だけではなく、周辺地理、昆虫や野鳥にいたるまで幅広い知識を持つガイドさん。自由時間で周っている最中や、集合場所に早く着いてしまった際にも写真とともに丁寧に説明をしてくれます。この日は、クワガタが数匹集まっており、みんなで観察しました。

1時間の自由時間を経た後は、集合場所の糠平温泉文化センターまで車で送ってもらってツアーは終了です。朝5時30分からスタートし、糠平温泉文化センターに到着するのはおおよそ7時30分。全部で2時間ほどの行程でタウシュベツ川橋梁を満喫できます。

今年でもうアーチが見られなくなってしまうかもしれない「タウシュベツ橋ツアー」。ガイドさんいわく「早朝は風がないので、水面に映るタウシュベツ川橋梁を見られる確率が昼に比べると高いです。少しでも風が吹くと見られなくなってしまうので、ぜひ早朝ツアーにご参加ください」とのこと。アーチ状態のタウシュベツ川橋梁を見られるのは今年が最後かもしれない、ということで急速に人気が高まっているツアー。そのため、訪問日が決まり次第、すぐにツアーの予約をするのがおすすめです。

NPOひがし大雪自然ガイドセンター(タウシュベツ橋ツアー問い合わせ先)■住所:上士幌町ぬかびら源泉郷北区44-3 ■電話:01565・4・2261(日中はツアー同行のためつながらないこともあるのでご注意下さい)

【北海道ウォーカー編集部】

https://news.walkerplus.com/article/119813/

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