日野皓正の”往復ビンタ騒動”で芸能界に「体罰擁護派」が多い理由とは?


 ジャズトランペット奏者の日野皓正(74)が、ジャズコンサートでドラム奏者の男子中学生に往復ビンタをした騒動について、芸能界ではさまざまな意見が出ているようだ。

9月3日放送の『サンデージャポン』(TBS系)では、爆笑問題の太田光(52)が不快感を露わにした。出演していた女医でタレントの西川史子(46)が「師弟関係ってそういうもの」とコメントし、さらに元衆議院議員の杉村太蔵(38)が「僕の息子だったら逆に感謝する」と語ったところ、太田は「コミュニケーションするのにビンタしなきゃいけないんだったら、大した音楽家じゃない」「日野さんのやったことが気に入らなかったら、日野さんをビンタすればいいわけ?」と噛み付いた。愛のムチはあり得ないという太田は、終始不機嫌な様子を見せていたようだ。

一方で『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志(53)は、「(中学生が)反省を本当にしたのであれば、指導として僕は正しかったんじゃないかなと思う」とコメントしている。また、世代的に体罰を受けていたという松本は「なぜ今の時代にありえないのか」を明確に誰も言ってくれないとした上で「体罰を受けて育った僕らは、別に今、変な大人になってないじゃないですか。屈折していたり。なんなら普通の若者よりも常識があるわけじゃないですか」「なんか体罰受けて育った僕たちは、失敗作と言われているような気がして、どうも納得がいかないんですよね」という自論も述べた。

芸能界でも賛否が分かれている状況について、関係者は様々な事情があると語る。

「日野はジャズ界では重鎮であり、タモリ(72)などの大御所とも親交があるなど、昔から芸能界とも精通している人物。芸術家気質で気が荒い人物であるということも業界内で知られているようで、あまり火に油を注ぐのは避けたい。テレビ的にはあまり否定的なコメントを出す必要がないというところもあるのでしょう」(芸能関係者)

■教育現場の意見としては「暴力は暴力」

この一連の騒動については、ネット上でも賛否の声が分かれているようだ。「中学生が反省しているなら良い」「愛のムチだろう」という擁護の声もある一方で、「叩いて済むという問題ではない」「ほかにもできることがあったはず」という意見も多い。

「『何があろうが暴力はダメ』という声の傾向が多いようです。ネットユーザーの中でも、実際に中学生を持つ親たちは自分の子どもがこういうことになったらと思いながら今回の事件を見ているのではないでしょうか。実際に教育関連の識者からも、『行き過ぎだ』『暴力は暴力』という声が多く寄せられているようです」(芸能記者)

ちなみに日野のビンタを受けた当事者の中学生と父親は、2日に『サタデーステーション』(テレビ朝日系)に出演し、父親は中学生が日野に昨年も怒られていることを語り、「またやらかしたと思って、(当該動画を)見たら、やっぱり悪いじゃんと思って」とコメントしている。また中学生も「いけないと思ったことにはガッツリ叱って、根本から変えてあげようという愛があると思う」とコメントし、親子で報道内容について誤解があると訴えかけている。

当人同士が和解している部分もあり、事態はそのまま収束に向かいそうだが、時代の変貌とともに、教育としての体罰は良くない時代になっていることは間違いないようだ。
文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。

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