【スポーツ】練習中の“笑顔”は不謹慎? 世界のトップ選手が笑顔でプレーする理由

ウレぴあ総研

2017/8/6 11:00

日本のスポーツ界ではこれまで、笑顔で練習に取り組む姿勢に対し、何かと厳しい評価がされてきました。

筆者は高校・大学とサッカーに取り組んでいたのですが、やはりここでも「真剣さが足りない」「へらへら笑うな」と監督や先輩から指摘を受けたものです。

ただ、それは20年近く前の話で、現在は、様々なスポーツ心理が発展し、練習への姿勢が変わってきました。

例えば、毎年恒例の夏の甲子園、お正月の箱根駅伝、高校サッカー、高校ラグビーなど、試合の前後や、試合中にも笑顔が見られるケースも。

緊張感のある中でも笑顔を見せる選手たち。これは、決してふざけているわけではありません。むしろ、調子の悪い選手ほど「しかめっ面」になっている印象です。

陸上界ではウサイン・ボルト選手が、笑顔が印象的な選手。また、日本陸上短距離界では、サニブラウン選手も楽しそうに走っている選手ですよね。

実はこの笑顔の裏には、「首・顎」の上手な使い方があるのです。

書籍『トップアスリートに伝授した怪我をしない体と心の使いかた』によると、首筋の筋肉「胸鎖乳突筋」がポイントとなるよう。

というのも、しかめっ面になっている時のように、奥歯をかんで顎と首筋に力を入れていると、この首筋にある「胸鎖乳突筋」が緊張状態になります。

胸鎖乳突筋も鎖骨に付着しているので、胸鎖関節を視点とした鎖骨の動きに制限をかけ、肩と腕に力みをもたらします出典(トップアスリートに伝授した怪我をしない体と心の使いかた)



この奥歯をかんだ状態で「胸鎖乳突筋」を緊張させたまま腕を真横に挙げると、鎖骨の後方移動が制限されることを実感できると同書で語られています。

実際にやってみると、確かに動きにくさを感じました。しかめっ面で練習に励んでいると、自然と動きを制限しているんですね。

どうしても、緊張してしまう場面はあるかと思いますが、苦しい練習中でも笑顔を大切したいですよね。

同書ではもう1点、「胸鎖乳突筋」を緊張しやすくするケースを紹介しています。

それは、顎を引いた時。ですので、逆に顎をやや出す感覚を大切にすることで、「胸鎖乳突筋」を緩めることができます。

「フェース角度をやや挙げて、下顎を前に出す感覚」と同書でアドバイスされています。プロ野球選手がプレー中にガムをかむ姿を見たことがあると思います。

これは、下顎を前にスリップさせる効果があるため。

日本代表女子ソフトボールのピッチャー・上野由岐子さんは、ボールを投げる際に下唇をかんでしまうそう。

確かに同選手のピッチングスタイルを思い出すと、下唇をかみながら投げています。これも下顎をスリップさせ、鎖骨の動きに制限をかけないようにしていたのです。

元中日のピッチャー・山本昌投手も舌を出すことで有名でしたが、これも奥歯をかまないための工夫。

プロ選手の試合中の写真を見てみると、あらゆる方法で、下顎をスリップさせ、奥歯をかまず、体の力みを外す動作を行っていることがわかります。

さて、以上のことを踏まえると、やはり練習中はしかめっ面よりも、笑顔の方が鎖骨の動きが自由になります。もちろん、ただふざけるだけで、練習に集中していないのではいけませんが。

暑い夏の最中ではありますが、これから秋に向けてスポーツの機会は増えてきます。皆さん、笑顔を忘れずに色んなスポーツにチャレンジしてみましょう。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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