頭部が結合して生まれた双子、生後10か月目で分離手術を受ける(米)

アメリカでこのたび、昨年7月24日に生まれた頭部結合双生児の分離手術が行われた。同じベッドで過ごしてきた2人だが、術後は別々のベッドに寝かされて体力の回復を待っているという。『Inside Edition』などが伝えている。

ペンシルベニア州にあるフィラデルフィア小児病院で、頭蓋結合体双生児の女の子エリンちゃんとアビイちゃんの分離手術が行われた。両親であるライリー・デラニーさん(Riley Delaney)とヘザー・デラニーさん(Heather Delaney)が、双子が結合双生児と知ったのはヘザーさんが妊娠約11週目に入った時のことだった。

ヘザーさんは自宅から近いノースカロライナの病院に通っていたが、妊娠19週目になると医師の紹介によりフィラデルフィア小児病院でお腹にいる双子の精密検査を受けた。その後は2週間ごとに通院し、妊娠26週目で入院した。

そして出産予定日より10週早く生まれた双子はそれぞれ約935グラムしかなく、新生児集中治療室で7か月間を過ごすこととなった。

手術に備えて入院していたエリンちゃんとアビイちゃんだが、生後10か月を過ぎた今月6日、脳神経外科医や形成外科医をはじめとする30人以上のチームで手術が行われた。11時間におよぶ手術は無事成功したという。

病院の広報担当者によると、外科医はまず双子が共有している頭部の血管と脳を包む保護膜を慎重に分離、そして脳から心臓に血液を送る大静脈を分離すると、チームを二手に分けて双子それぞれの頭部を復元したそうだ。かなり緻密な手術だが、この小児病院では22回もの結合双生児の分離手術例があるという。

無事に手術を終えたエリンちゃんとアビイちゃんだが、今後もさらなる手術が必要になるかもしれないとのこと。今年の年末には退院できるだろうと見られている。

双子は生まれてからずっと病院で過ごしてきたため、一度もノースカロライナの自宅を見ていない。ヘザーさんとライリーさんは2人を連れて帰り、家族で1歳の誕生日を祝うのが待ち遠しくて仕方がないようだ。

これからは自分の意志による行動をとれるようになったエリンちゃんとアビイちゃんだが、同じくアメリカでは両親が分離手術を望むものの「私たちは今のままがいい」と手術を受けないままでいる16歳の結合双生児のニュースが話題となった。

画像は『Inside Edition 2017年6月13日公開 YouTube「10-Month-Old Twins Joined at the Head Successfully Separated」』のサムネイル

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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