「タリウム少女」に無期懲役!酷似した過去の事件と少年犯罪の増減

しらべぇ

2017/3/27 07:30


((C)ぱくたそ

知人の高齢女性を殺害し、高校の同級生2人に硫酸タリウムを飲ませたなど、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大学生の女性(21)に対し、名古屋地裁は24日、無期懲役の判決を言い渡した。

しらべぇでは、当時は未成年だった少女が起こした事件を振り返るとともに、酷似した過去の事件や、少年犯罪の数の推移について調べてみた。

■2014年に連続した「未成年による殺人」


上記の事件の裁判では、「人が死ぬ過程を見たかった」、「生物学的なヒトなら誰でもよかった」、同級生2人にタリウム事件を飲まさせた件については「観察目的」と理解に苦しむ発言を繰り返し世間の注目を集めた元名古屋大学生の女性。

しかも、彼女が知人の女性を殺害した2014年には、長崎県佐世保市で高校1年生の少女が同級生を殺害した事件が起こり、事件の前に父親の再婚相手の母親に「人を殺してみたい」という話をしていたと報じられた。

ともに成績優秀な未成年の女子で、欲求が抑えられなかった趣旨の発言も似通っている。

■少年犯罪は減少傾向にある?


サイコパスを思わせる未成年の犯罪が相次いだ2014年。少年犯罪が増加したり凶悪化しているイメージを持ってしまいがちだが、じつは近年、少年犯罪は減少傾向にあるようだ。



しらべぇの過去記事「16歳の高1男子が高1女子を殺害で逮捕 少年犯罪の現状について弁護士に聞いた」によると、

2006年に11万人を超えていた刑法犯少年の数は、2015年段階で4万人を下回り、刑法犯の総検挙数における少年の割合も、2015年では16.3%まで減少している

とのこと。上記2件の少女による殺人事件が起きた2014年も、19.3%と前年より減少している。

■少女がタリウムで母親殺害未遂…映画化も


2005年には、静岡県の高校に通う1年生の女子が実の母親にタリウムを飲ませ、殺害しようとした疑いで逮捕された。

こちらの事件の少女も、進学校に通い科学部に所属する優秀な生徒で、母親に対し「好きでも嫌いでもない」という感情の薄い発言をし、 母が弱っていく様子をブログに記載したことでも知られている。

未遂に終わっているが、まるで実験のように母親に毒を盛るサイコパス的な一面がインターネット上でも話題になり、『タリウム少女の毒殺日記』というタイトルで映画化もされている。

数自体は減少傾向にある少年犯罪。しかし、インターネットの普及により容疑者の異常行動が広く知れ渡り、優秀な少女の顔をしたサイコパスの特異性が人々を震撼させ、未成年殺人事件のショック度合いは強くなっているように感じられる。

・合わせて読みたい→女子大生アイドル刺傷事件に懲役14年6月 弁護士の見解は…

(文/しらべぇ編集部・星子)

当記事はしらべぇの提供記事です。

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