極楽とんぼ・加藤浩次と山本圭壱は“約束”を果たす! およそ7年ぶりの『吠え魂』が復活できたワケ

日刊サイゾー

2017/3/9 23:30


 無名の若手芸人である僕、カカロニ菅谷が毎月、深夜ラジオの神回を紹介する「ラジオ神回列伝」も、早いもので7回目になります。

先日、『ラフターナイト』(TBSラジオ)に出場したのですが、オンエアを勝ち取ることができず……。そんな僕は、今月もただのラジオファンとして過ごしています。深夜ラジオリスナーには、レギュラー放送は終わったものの“終わってない番組”が2つあります。

『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』(TBSラジオ)と『極楽とんぼの吠え魂』(TBSラジオ)です。どちらも、訳あって番組の放送最終回にはコンビの片方しかスタジオにおらず、いつか2人で本当の最終回をやるとリスナーに約束した番組です。

そのうちのひとつ。『極楽とんぼの吠え魂』(TBSラジオ)は2000年10月から06年7月まで放送していました。

その後、加藤浩次さんのみで07年4月から「JUNK2」枠(05年4月5日~08年9月25日。月曜から金曜の27時~28時)で『加藤浩次の吠え魂』(同)を放送開始。08年10月からは、極楽とんぼさんに代わりその枠を担当していた、おぎやはぎさんから、枠をお返ししたいとの進言があり、金曜JUNKに戻る形になりました。加藤さんとおぎやはぎさんは、旧知の仲であることは有名な話ですね。

しかし10年4月、放送中に山本さんが帰ってくるという願いは叶わず、いつか極楽とんぼの2人揃って最終回をするという“約束”を残して番組は終了しました。

そして、それからおよそ7年の月日が流れ、先月19日の日曜日深夜。『極楽とんぼの吠え魂』は、約束どおり2人揃って終わることができました。

過去にこのコラムで極楽とんぼさんの記事を書いた際、過去の山本さんの事件を許せない方々から批判的なコメントを複数いただきましたが、武闘派リスナー(番組リスナーの総称)の端くれとして、また、極楽とんぼさんの大ファンとして、いてもたってもいられなくなったのでペンを取らせていただきます。

ラジオでの極楽とんぼさんは、今では絶滅したのではないかと思えるくらいの“泥臭いコンビ“でした。いつも喧嘩をしていました。加藤さんは後に、『スッキリ!』(日本テレビ系)で朝の顔になるなんて想像できないくらい狂犬ぶり。山本さんは調子ノリで、往生際が悪く、誰よりも負け様の面白い人でした。

先の最終回でも、開始から30分ほど加藤さんが説教をし、山本さんは申し訳なさそうな遠慮がちな放送を経て、山本さんがついに怒りの反論をすると、加藤さんは「それだよ。そこでいってでしょ、俺に」と、その姿こそが極楽とんぼだとするリスナーの気持ちを代弁するような一言。そこから11年前の『極楽とんぼの吠え魂』放送当時にタイムスリップしたかのように、ふざけだした山本さん。

加藤さんが説教中に言った、渋谷のモヤイ像がなくなったという勘違い発言をリスナーから指摘されると、鬼の首を取ったように山本さんは責め立てます。「おまえ、当たり前じゃねぇからな! この状況! 当たり前じゃねぇからな!」と、加藤さんが『めちゃ×2イケてるッ! 極楽とんぼ復活SP』(フジテレビ系)で説教中に言った感動セリフをそっくりそのまま言う“お前がそこいじるなワード”で爆笑がスタジオを包みます。スタジオに響く、笑い声と2人のケンカは懐かしくもあり、むしろ仕事に格差がついた分、昔より面白いのではないかと思うほど。また番組後半では、レギュラー時代の名物ゲストであり、山本軍団の一員である「いてもたっても遠藤さん」(ココリコ遠藤章造)が飛び入りゲストで現れ、大いに番組を盛り上げていました。

そんな2人の復活にはレギュラー放送時のディレクターであり、現在はJUNK統括プロデューサーまで出世した宮嵜守史さんをはじめ、「また極楽とんぼを見たい」と、二人を応援するたくさんの方の協力があったのは間違いありません。

なぜこうまでして、みんなが復活させたがるのか。ゲストで出演した遠藤さんや、おぎやはぎさん。ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんなど口をそろえて言うのは“二人が面白いから”なんです。我々芸人にとっては、またテレビやラジオを作る人間にとっても、かもしれませんが、面白いは正義なんです。

昨年の『めちゃ×2イケてるッ! 極楽とんぼ復活SP』は大きな反響を呼び、そこから極楽とんぼさんは全国ツアーという形で活動を再開しましたが、めちゃイケスタッフの英断も「あの面白い極楽とんぼを見たい」からだと思うんです。

もちろん、山本さんを快く思わない人も世の中には沢山いると思うんですが、ラジオの向こうにいる「極楽とんぼが面白いから、また見たい、聴きたい」という人たちを笑わせる方向に進んでもいいのかなと芸人として、僕は思います。番組の最後に加藤さんが言った「次に進めます。僕ら」には、そういう意味があったのかもしれません。

極楽とんぼさんの“次”。また全国ツアーをやってくれるのか、それとも何か予想だにしないことが起こるのか、どちらにしても楽しみでなりません。(文=菅谷直弘[カカロニ])

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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