不健康に悩む人こそ「走るべき」理由

TABILABO

2016/12/30 06:06


一家に一台クルマがあり、電車やバスでどこにでも行ける時代かもしれませんが、こうした効率重視の現代社会が、走る必要のないライフスタイルを作り上げています。

理学療法士・重森健太さんの著書『走れば脳は強くなる』に紹介されている、走ることで得られる「健康面のメリット」を紹介しましょう。どれだけ世の中が便利になっても、自分の体が不健康ならば意味がありません。いま一度、走る習慣に注目してみては?

高血圧・糖尿病を
抑えてくれる




心臓病、脳卒中、腎臓病など、深刻な病気の引き金となる「高血圧」。これを改善する処方として「走ること」が注目されています。米・ミシガン州で実施された「ヘンリー・フォード運動試験」では、少しきつめのウォーキングを実施することで、高血圧の発症率が30%減少したことが明らかになりました。

このように、ランニングなどの適度な有酸素運動には、高血圧の元となる交感神経の高ぶりを抑え、血糖や血中脂質の値を改善する効果があります。

「両足は2人のお医者さん」とも呼ばれるように、走ったり歩いたりすることは、糖尿病予防のためにとても重要です。効果を高めるためには、1回30~60分程度、最低でも週2~3回の有酸素運動を続けてみましょう。

ランニングで
「免疫力」がアップ



疲れやすい、風邪をひきやすい、という人こそランニングを習慣にしましょう。免疫反応にかかわる細胞の活性レベルの研究によれば、一般人に比べて、エリートスポーツ選手のほうが「ナチュラルキラー細胞」の活性レベルが、明らかに高いそうです。

ナチュラルキラー細胞は、ウイルス感染の悪性化によって体内に異常な細胞が発生した場合、攻撃してくれる細胞のこと。運動を習慣にすることで活性化し、免疫力がアップされるのです。

ただし、激しいトレーニングをしすぎると喉の感染症にかかりやすい、という報告もあります。疲労が蓄積すると逆に免疫力が低下してしまうので、走りすぎには注意を。

骨密度をキープする




カルシウムばかり摂取しても骨は強くなりません。必要なのは運動、なかでもランニングはオススメです。

体を動かすことで骨に負荷が加わり、弱いマイナスの電気が発生。すると、骨にカルシウムが沈着しやすくなり、骨密度がアップします。効果的な運動としては、ウォーキング、ジョギング、筋力トレーニングなどが挙げられます。骨にかかる負担が適度にあり、繰り返す動作が多いものほど骨密度を高めてくれます。

ご存知の通り、年齢を重ねると骨密度は低下し、骨粗しょう症になることも。ちょっとした転倒で骨折…なんてことにならないために、まずは予防が大切です。数ある運動のなかでも、簡単にはじめられるのがランニング。習慣化して、骨密度の低下を抑えましょう。

走ることは
熱中症予防にもなる




熱中症は、梅雨の合間に突然気温が上がった日や、梅雨明け後の蒸し暑い日など、暑さに慣れていない状態のときに起こりやすくなります。熱中症を防ぐ方法はいろいろありますが、じつは、走ることでも予防できます。

人は暑さに慣れると、発汗量や皮膚血流量・血液量の増加、汗に含まれる塩分濃度の低下、心拍数の減少などが、体の変化としてあらわれます。「暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度の運動を毎日30分程度、継続するといいでしょう。運動開始の数日後から適応力がつき、2週間程度で完成するといわれています。

日頃から、ジョギングなどで汗をかくことに慣れておけば、夏の暑さへの免疫がつき、熱中症にもかかりにくくなるのです。


『走れば脳は強くなる』著:重森 健太(クロスメディア・パブリッシング)

脳科学とリハビリテーションの分野で研究を重ねた著者が導き出したのは「走ることで脳が鍛えられる」ということ。ランニングをすることで得られる数多くのメリットと、習慣化のコツなどを最新の科学研究や実験データなどからご紹介します。

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