桐谷健太がギフハブに!月9らしさ消えた『カインとアベル』は、山田涼介をどこまで汚せるか

日刊サイゾー

2016/12/6 21:00


 月9史上最低視聴率へまっしぐらの『カインとアベル』(フジテレビ系)第8話。今回も8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と0.4ポイントのダウン。いまだ、2ケタに乗せる回は一度もありません。

とはいえ、物語はがぜん盛り上がってきました。

ここまで、「ジャニーズ接待ドラマかよ!」と言いたくなるほどに(実際このレビューで何回も言った)山田涼介をキラッキラの好青年かつ天才実業家として描いてきたこのドラマでしたが、いよいよ取締役にまで登りつめた今回からは徹底的に“汚し”にかかりました。山田涼介に“イヤな奴”を演じさせることができるかどうかが今回以降、最終回に向けてのキーポイントになりそうだというようなことを前回言いましたが、正直、期待以上に“イヤな奴”に仕上がっていたので楽しかったです。優くん(山田)がイヤな奴であればあるほど、このドラマ最大の見どころである「闇堕ちしていく兄・隆一(桐谷健太)」が際立つというもので。

取締役になった優くんの増長ぶりはハンパではありません。父であり社長でもある貴行(高嶋政伸)の前で、副社長・隆一の仕事方針を真っ向否定。それどころか、説教まで始めました。副社長にさえそんな有様ですから、部下となったそこらへんの先輩連中にもまったく容赦なし。怒鳴りつけたり見下したりと、やりたい放題です。いいぞ~。

貴行社長は、そんな優くんが、かわいくてしょうがないご様子。始終連れ回しては、経団連の会合に同席させたりしているようです。

父親の言いつけを守り、父親の願ったままに生きてきたという自負のある隆一は、当然おもしろくありません。父と弟をつけ回し、秘書さんやお手伝いさんに探りを入れたり、暗闇から聞き耳を立てたり、挙句の果てには盗聴器をポチッたり、完全にギフハブ(@ASKA容疑者)と化してしまいました。

次々に仕事の成功を役員会で報告する優くん。一方、完全にぶっ壊れてしまい、暗闇で窓に向かって「父さんは……あいつのせいで……父さんの……言われた通りにずっとやってきた……俺は悪くない……」とかブツブツ言ってる隆一。このコントラスト、たまりません。

いよいよ盗聴器を社長室と優くんの取締役室に仕掛けた隆一ですが、優くんはこれもあっさり看破。これまで数々の難題を解決してきた優くんですから、盗聴器の設置を見抜くことなんて簡単です。

兄が盗聴を……優くん、少しだけ悩みますが、わりとあっさり役員会に緊急動議をかけました。

「高田隆一副社長の解任を提案します!」

あわてふためく隆一を、冷酷に突き放す優くん。

「高田副社長は今、通常業務を行える状態ではありません」「最近の副社長が普通じゃないのはみなさんもお気づきじゃないんですか」

そして、かき集めた盗聴器を取り出し、

「社長と私の行動を監視する目的で副社長が設置したものです」「防犯カメラに映ってることすら気づいてないじゃないですか!」

もうフルボッコ。しかもこれが、隆一と梓さん(倉科カナ)の結婚式3日前という残酷さ。3日くらい待ってやればいいのに、待たない。怖い。しかも結婚式にも出ないという優くん。怖い。

優くんが隆一をクビにしたことを知った梓はショックを受け、「今のあなたは魅力なんてかけらもない、さよなら」と告げますが、優くんはそんな梓を背中から抱きしめ「ずっと俺のそばにいてほしい」「俺が梓さんを幸せにしたい」と、いきなりの熱烈告白。人の話をまったく聞いてない。怖い。

で、結婚式当日。隆一、さんざん下見した教会に来ません。結婚式は中止です。梓、号泣。隆一も空っぽの披露宴会場で号泣。みんな不幸になった。優くんのせいで!

もちろん、優くんが悪い人になったわけじゃありません。取締役という立場をよく理解し、正しいことをしようとしただけです。ただ、それがすごく急だったので、完全にのぼせ上がって権力をブン回しているようにしか見えないんですね。すんごい“イヤな奴”になってる。

一部報道では、この『カインとアベル』は視聴率低迷が理由で打ち切りになり、1話少なくなったと伝えられていましたが、そんな情報を裏付けるように、今回ものすごい急ぎ足で物語が進みました。結果、家族親族の問題に重点が置かれたので、今までの分不相応なスケール感がなくなって、すごく見やすく、わかりやすくなったと思います。どんどん暴君と化す優くん。いよいよ隆一に殺されてもしょうがない感じの説得力も出てきまして、完全に月9らしさが消えましたが、あと2回かな? 楽しみです。(文=どらまっ子AKIちゃん)

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ