電子チケットサービス担当者に聞いた「高額転売の問題点と対抗手段」

しらべぇ

2016/12/2 11:00


(Weedezign/iStock/Thinkstock)

チケット高額転売の実態に注目が集まりつつある。漠然と「転売」に対して、拒絶反応を起こす人も少なくはない。だが、実際、転売はどのような問題点があるのだろうか。

転売屋対策に強い効力を発揮している「電子チケット発券アプリ・tixeebox(ティクシーボックス)」担当者の飯塚氏に話を聞いた。

■転売は大きく2種類ある


飯塚「転売と一言にいいますが、転売には2種類あります。儲けが発生することを前提とした高額の転売と、どうしても都合が悪くて行けなくなってしまったチケットを譲る転売です。

一般的に、悪いとされるのは高額転売です。しかし、転売を全面的に禁止すると、後者の転売もできなくなってしまいます。お客様としても、そうした状況はあまりよいものではありません。

「tixeebox」では、8月から電子チケットの定価マッチングサービス「DMM Passストア」と提携しました。主催者が望んだ場合のみ、都合が悪くなった人と買い損なってしまった人とを繋ぐサービスを実現しています。」

(tixeebox・飯塚氏)

■イベント開催者が危惧する「高額転売が与える悪影響」


飯塚「高額転売はチケットの何倍もの値段につりあげます。つまり、1枚の値段で、本来は何度も会場に足を運ぶことができたはずなんです。お客様の機会損失に心を痛めるイベント開催者は多いです。

また、高額転売チケットを手にイベントに遊びに来たとしても、不正と見なされて追い返されることがあります。せっかく楽しみにしていたのに辛い目に遭うことになるのは悲しい話です。

さらに、高額転売業者が買い占めたチケットは、すべてを売りさばけるわけではありません。会場は空席が目立つことになります。イベントに参加したことのある人ならわかるかもしれませんが、空席はライブの熱を半減させます」

長い目で見れば、高額転売はイベント・コンテンツをじわじわと真綿で絞めるように殺していく有害さをはらんでいるようだ。

高額転売の利用を考えている人は、そのリスクをきちんと知っておくべきではないだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 協力:tixeebox

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