死んだ乳酸菌も役に立つ! 腸の新常識とは?

ananニュース

2016/11/21 21:40

むくみのない、老廃物を出しきることのできる腸は私たちの理想。そのために必要な情報が錯綜している中、ananが本気でリサーチしました。

腸のスペシャリストである消化器外科医の佐野正行さん、臨床栄養士の佐藤章夫さん、医学博士の松倉知之さん、小林暁子さんの4人に集結してもらい、腸の常識、新常識を明らかに。

≪常識≫
(1)腸内細菌の菌の種類は、思春期でほぼ決まっている。
どんな菌が腸内に生息するか、15~16歳までに組成はほぼ決まり、大人になってもそれを安定して保ち続ける。根本から腸内フローラを変えようと思っている人にはがっかりな答えで、新たな善玉菌を増やそうとするのはなかなか難しい。ただ、本来持っている善玉菌を活性化することはできる。

(2)腸だけでなく、胃も整えてこそ、美腸が実現する。
腸の環境を整えたいなら、一緒にケアすべきは胃。本来、口から肛門までは6~10mの1本の管で繋がっている。特に胃から大腸までは粘膜組織に覆われ、食物の消化、分解、吸収をするために大切な役割を担っている。腸の調子が悪い時は、当然、胃の調子も悪化していると捉えて正解。

(3)腸内細菌のバランスは、数日間でも入れ替わる可能性大。
腸内細胞は、数日間で生まれ変わる。そのため、食生活や生活習慣を改善すれば、健康な腸の状態に徐々に変わり、腸内細菌が活性しやすい環境に整ってくる。早い人では、数日で便秘が治るなど、改善の実感をスピーディに得られる場合も。諦めずに続けることで、腸は必ず応えてくれる。

≪新常識≫
(1)悪玉菌は、絶対悪ではない! 菌全体のバランスを重視。
悪玉菌でも、腸にとって必要な働きをしている場合も。実は不要な菌はなく、あなたのカラダに必要なものとして、全ての腸内細菌は生息している。大切なのは、細菌のバランスを整えること。善玉菌、悪玉菌、日和見菌と分けること自体、考え直す時に来ているという腸スペシャリストの声も。

(2)死んだ乳酸菌は、実は腸内細菌の活性に役立っている。
善玉菌の代表とも認識されている乳酸菌は、生きたまま腸に届かないと意味がないと思っていたら、それは間違い。“加菌”ではなく、腸内環境全体を整え、菌を活性化させる“育菌”の観点に立てば、死んだ乳酸菌が役立つ場面が多々。免疫力を上げる点では、死菌の方が活躍する、という事例も。

◇さの・まさゆき 消化器外科医、「メディカル&ナレッジ カンパニー」代表。3000人以上の手術、治療に携わるうちに、未病時の対策の大切さを痛感。様々な勉強会を実施。

◇さとう・あきお 臨床栄養士。消化分解吸収の知識とスキルを持つスペシャリストを育成する「ダイジェスチョンマイスター」認定講座を監修。http://janmf.com/dm-kouza/

◇まつくら・ともゆき 医学博士、「松倉クリニック&メディカルスパ」院長。美容医療の範疇を超えた“結果の出る”治療法を提案。代替医療にも注目し、美と健康をサポート。

◇こばやし・あきこ 医学博士、「小林メディカルクリニック東京」院長。便秘外来を中心に、内科や皮膚科などと連動させ総合的なアンチエイジング治療を展開。商品開発も行う。

◇トップス¥35,000(レイチェル コーミー/アメリカンラグ シー 渋谷店TEL:03・5459・7300) スカートはスタイリスト私物

※『anan』2016年11月23日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・吉倉あおい(スターダストプロモーション) 取材、文・板倉ミキコ

当記事はananニュースの提供記事です。

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