相模原の障害者施設で19人殺害 近代で最大の刺殺事件に

しらべぇ

2016/7/26 13:30

※画像は朝日新聞のスクリーンショット

神奈川県相模原市の障害者施設で、入居者19人が刺殺されるという事件が発生。

現在の時点では報道が錯綜し、その全容はまだ明らかではない。だが犯人は施設の元職員で、障害者を強く恨んでいたという情報もある。

いずれにせよ、これだけの規模の大量殺人は日本では滅多に発生しない。

■「津山事件」に次ぐ惨劇

近代以降の日本における大量殺人で最も犠牲者が多いのは、1938年に発生した津山事件である。

これは「津山30人殺し」という別名で知られ、横溝正史の『八つ墓村』のモデルになった事件だ。現在の岡山県津山市にある集落で、都井睦雄が銃と日本刀を持ち出し、住民30人を惨殺。

そして今回の相模原での事件は、死者数で津山事件の次点に位置する。ただここで注目すべきは、此度の事件の犯人は銃を使用していないということだ。

■明治改元以来の大規模刺殺事件

「刃物で次々と人を刺した」という事件でまず思い当たるのは、2008年の秋葉原通り魔事件だろう。

この時の犯人は2トントラックで歩行者をはねたのち、車を降りて市民を刺殺するに至った。使ったのはダガーナイフ、すなわち両刃の「剣」である。これにより、7人が命を落とした。

また、2001年の大阪教育大学付属池田小学校での事件も忘れてはいけない。こちらの事件の凶器は出刃包丁で、小学生8人が犠牲になった。

相模原の事件は、それらと比較しても死者数で大きく上回っている。「刃物による大量殺人」という基準で見れば、明治改元以降最も大規模な事件だ。

■刃物1本では不可能

だが刃物だけで数十人を刺すとなると、当然ながら1本だけでは不可能。

1905年に大阪で「堀江6人斬り事件」というものがあった。これは日本刀による凶行で、5人が死亡し1人が両腕を失う重傷を負った。ちなみにこの時の生き残りが、現代では日本画家として知られる尼僧大石順教である。

これは逆に言えば、日本刀でも数人を斬れば使い物にならなくなるということ。ナイフや包丁ならなおさらで、たった1本の刃物で人を次々刺すなどということはできない。現に今回の事件の犯人は、複数本の刃物を持っていたようだ。

すなわちこれは、「計画的な大量殺人だった」ということを示している。

■出入り口は自動ドアだった?

また、この事件をきっかけに銃刀法が改正される可能性も。

犯人がどのような種類の刃物を使ったのかは今の時点で不明だが、秋葉原通り魔事件の際はダガーナイフが注目された。現在では刃渡り5.5cm以上の剣は、所持が禁止。今回もそうした動きが起こるかもしれない。

また、事件現場の施設の正面出入り口は自動ドアであるという情報がしらべぇ編集部に入っている。深夜帯の時間でも、不審者が施設に侵入することは容易だ。

こうしたことも含めて、今後議論が発生するだろう。

・合わせて読みたい→ドラマやフィクションの世界だけじゃない? 身近にあった保険金殺人

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)

当記事はしらべぇの提供記事です。

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