世界初の完全養殖マグロ「
近大マグロ」でも知られる
近畿大学。実は近大マグロ以外にもうなぎ味のナマズや霜降り豚などなど、近大ブランドの食材があるのをご存知でしょうか。
今回は近畿大学がメディア向けに先日開催したイベントで紹介された近大ブランドの食材の数々をご紹介します!
お魚の多さはさすが近大!
会場に入るやいなや、寿司職人さんを発見。近大の研究施設「近畿大学水産研究所」から生まれたお魚たちをはじめとした新鮮なネタを、その場でお寿司を握ってくれました。
って、よく見てみたら……握っているのは有名高級寿司「銀座 久兵衛」じゃないですか! これは驚きです。またテーブル上には、この日に提供されたマグロのプロフィールも丁寧に掲示されていました。それによれば、当日の近大マグロは体長180cm、体重133kgとのこと。
近大名物「近大マグロ」とさっそくご対面。マグロのお寿司だけがこれだけ並ぶのは絶景と言っても過言ではありません!
ネタケースをみると近大マグロの横にある「キン鯛」もなかなか気になります。
ダジャレ!?
いえいえ、違います。近大マグロが注目されがちですが、実は鯛の完全養殖にも成功している近大。国内に流通している養殖の鯛の99%は近大のDNAなのだとか。
というわけで振る舞われたお寿司はコチラ! これだけでもお腹が満たされそうなボリュームです。
32年かけて開発されたという「近大マグロ」は全く臭みがなく、程よく脂がのったまろやかな味わい。オープンキャンパスではこのお寿司の試食が恒例行事とのことですが、毎回整理券を配るほどの大人気というのも納得です。
近大マグロだけじゃない! それ以外の食材も
会場には他にも豪華なお料理がズラリ。ホテルのバイキング顔負けのラインナップです!
こちらは「近大卒平目のオリーブオイル焼き 甲殻類のソースヴィスクとジェノベーゼ」。
“大卒”の平目というのがユニークですよね。大きなものは10kgにもなるという平目は想像以上に身がぎっしりしていてジューシー! 色合いも鮮やかです。
そしてこちらは「近大桜マスのグリル 南イタリア風 小野菜のカポナータソースで」。
脂ののった桜マスは、グリルの魚にありがちなパサつき感が全くなく絶品です!
うなぎ味のナマズ!? そのお味は
特に行列を作っていたのが「近大発ナマズの蒲焼きどんぶり」。こちらはウナギの供給が需要に追いついていないことをきっかけに6年間もの歳月をかけて研究された”ウナギ味のナマズ”なのだとか。食用としてはほとんどの人に馴染みのないナマズですが、実際に食べてみると全く泥臭くなく驚きます。
皮部分はトロットロに脂がのっていますが、身の部分はさっぱり。 うなぎ特有の香りは無いものの小骨も少なくて食べやすく、これは安いうなぎよりも遥かにウマいですよ!
豚肉に鶏肉、そして玉子! 美味しいのは魚だけじゃなかった!
魚ばかりが注目されがちな近大ですが、実はそれ以外の研究成果も侮れません。
こちらは「『近大開発霜降り豚』のしゃぶしゃぶ 季節の野菜を添えて」。
食用の豚の飼料には通常トウモロコシなどが使われることの多い中、製造過程で余ったり規格外となった中華麺やチョコレートなどの食品を飼料として有効活用することで、低コストながら質の良い霜降り豚の開発を実現したのだそう。
ある程度厚さのあるお肉でしたが冷めても柔らかく、豚特有の臭みもありません。霜降りなのに脂がしつこくないので何枚でもイケそうです!
続いて、ツヤ感がなんとも美しい「『近大おいし鴨』の和風ロースト 有馬山椒風味 ふき味噌と共に」。
近畿大学附属農場の1つで、和歌山県有田郡有田川町にある生石(おいし)農場で丹精込めて育てられたという「近大おいし鴨」。天然の湧き水を与え、1羽あたりの飼育面積を多くとるなどして極力鴨へのストレスを減らしているのだとか。
正直なところ、鴨は得意ではない筆者でしたが、実際に食べてみると驚くほどクセがなく食べやすいです。これは美味しい“かも”……っていうか、間違いなく美味しいぞ!
最後は「近の鶏卵を使った出汁巻き」。
こちらは酸素などを取り除いた脱気水を飼育に使う独自の養鶏方法で、従来の卵にくらべて20%コレステロールをカットしたという「近の鶏卵」を使った出汁巻きたまごです。
しっかり巻いてあるのにふかふか、噛みしめると中から出汁がじゅわわっ! 何ですかこの実家のたまご焼きのような甘美な味わいは……! コレステロールを減らしているからといって、従来の卵よりも蛋白な味になるというわけでもないようです。味はそのままコレステロールカット……うーん、まさに夢のような響きですね。
最後に記念として実物大の近大マグロ(写真です)とパチリ! 男性でも丸呑みされそうな大きさです。
どこで食べられるの?
今回ご紹介した近大ブランド食材は、近畿地方を中心としたスーパーやデパートでの取り扱いのほか、レストランや近畿大学のオープンキャンパスなどでも味わえるそうです。今後生産量が増え、さらに広い地域で食卓に並ぶ日が来るのが待ち遠しいですね。
また、“近大卒”のお魚を楽しめるレストランとして、銀座と大阪に2店舗展開する「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」。60年以上もの歳月をかけて研究を重ね、丹精込めて育てられた新鮮な養殖魚のほか、紀州のお酒もふんだんに揃っています。
もちろん、「近大マグロ」も楽しめますよ! これまでの養殖魚のイメージを大きく覆す近大発の美食の数々。ぜひ1度あなたの舌でも確かめてみてください。
近畿大学
http://www.kindai.ac.jp/
Kindai Picks(近畿大学のニュースサイト)
http://kindaipicks.com/
■執筆:池田 麻友菜