小越勇輝、共演シーン無しのヒロインを命掛けで守る「好きになりました」

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ドラマ『弱虫ペダル』(BSスカパー!)や2.5次元舞台『テニスの王子様2ndシーズン』で脚光を浴び、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』(NHK)やドラマ『FLY!BOYS,FLY!~僕たち、CAはじめました』(CX)、映画『劇場版ドルメンX』など続々と話題作に出演し、注目を集めている俳優・小越勇輝。無観客収録でのワンショットドラマ『キ上の空論 うちの鼠は沈む船を見捨てぬ。』がVimeoにて11月に有料配信予定。そして、大人気シリーズ『人狼ゲーム』の実写化第8弾『人狼ゲーム デスゲームの運営人』(11月13日公開)では、映画初主演を務める。



原作・脚本・監督は、『人狼ゲーム』シリーズ原作を手掛け、『人狼ゲーム』の全てを知り尽くした川上亮。川上の監督デビュー作となる本作では、シリーズ初の男性主演として小越を迎え、生死を掛けたリアル人狼ゲームの「運営本部」に初めてフォーカスを当てる。

映画“初”主演・“初”の男性主演・“初”の運営側視点、さらには原作者の“初”監督作品と“初づくし”の今作について、小越に意気込みや撮影エピソードを聞いた。

──『人狼ゲーム デスゲームの運営人』はシリーズ初の男性主演作で、小越さんにとっても映画初主演作となります。出演が決まったときはどのように思いましたか。

驚きでした。以前から『人狼ゲーム』シリーズには自分も参加したいと思っていたんですが、まさか自分が主演で参加できるとは思っていませんでした。初の男性主演、そして今回は運営側の人たちにスポットが当たるっていうことへの驚きもありましたね。

──本作は「人狼ゲーム」のすべてを知り尽くしたシリーズ原作者・川上亮さんの監督デビュー作でもありますが、川上監督の印象はいかがでしたか?

ご自身の作品ということもあって、熱とこだわりを持って撮影に挑んでくださいました。撮影に入る前から「やりづらいことがあったら何でも言ってね」「言いづらいセリフがあったら変えられるから」とおっしゃってくださるなど、すごく寄り添って演じやすい環境を作ってくださいました。

──原作者自らメガホンを取るということで、お会いするまではプレッシャーもあったんでしょうか。

監督に対するプレッシャーよりも、オファーを受けた驚きとうれしさのあとに、自分がこの作品を主演でやらせてもらうというプレッシャーがすごくありました。でも自分ひとりでは作品は完成しないので、川上監督やスタッフの皆さん、キャストの皆さんと一緒により良い作品を作っていこうという気持ちを持つように心がけました。

──主人公・正宗は運営側の人物ですが、どんなキャラクターだと思いましたか?演じるうえで心がけたことはありますか。

まず運営側ってどういう人たちなんだろうというのを考えていました。デスゲームを運営しているような人たちなので、どこか人の心が欠けているのかなと思っていたんですが、原作や台本を読んでいくと、彼らには彼らなりの事情があることがわかったんです。正宗は、本当は心優しい男の子だったと思うんですけど、そういう世界に入らざるを得なくなってしまって、繰り返される非日常的なデスゲームが当たり前になっていってしまっていた。そこへ元教え子の女の子が入ってきたことによって「守りたい」と心が揺れる部分をすごく大切にしました。

──劇中では登場人物の本心が見えない緊迫したシーンが続きますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。

運営側と参加者側で共演するシーンがなかったので、一緒になることはあまりなかったんですが、運営側と参加者側では空気感が全然違いました。運営側はクールというか静かな感じだったんですが、参加者側はみんなすぐ仲良くなって...。って言うと運営側が仲良くないみたいですけど(笑)。運営側も仲は良かったんですが、参加者側の若さ溢れる感じというか、すぐに距離が縮まって楽しくやってる様子を外から見ていて、微笑ましかったですね。本番では緊迫したシーンが多いので、それぞれ締めるところは締めて、楽しむとこはちゃんと楽しんで、という雰囲気でした。

──夏目柚月役の桃果さんはヒロインにも関わらず、正宗との共演シーンがないんですよね。

そうなんですよ。だから「急に現れて命かけてまで守るってどういうこと?」って感じなんですが、監督からは最初に夏目柚月、桃果さんを「好きになってくれ」って言われたんです。「好きになった?なったね?」とすごく言われるので「はい、好きになります、なりました」みたいな感じ(笑)。共演シーンがなかったので、撮影の合間になんでもない話をしてみたり、桃果さんがお芝居しているのをモニターで見てみたりしながら、自分の中で気持ちを作っていきました。

──「人狼」といえばZoomやアプリなどで自粛期間中にも自宅で楽しめる遊びとしても定着しています。小越さんは自宅ではどのように過ごしていますか?

一度“Zoom飲み”と呼ばれるものをやったんですけど、僕は向いてなかったですね。全然面白くなかった(笑)。やっぱり「飲む」とか「ご飯を食べる」って、人と対面してしゃべる方が温かさがあるというか、ちゃんと伝わるなと思います。“Zoom飲み”だとひとりで飲んでいる気がして「何が面白いんだろう」って思ってしまったんですよね。それから、普段はあまりしないんですけど、テレビゲームも買ってみたんですよ。でも30分ぐらいで画面に酔ってきちゃって。今のゲームってきれいだし素晴らしいと思うんですけど、「これ俺できないわ」って途中でやめてしまいました。

──遊びとしての「人狼ゲーム」をされたことはありますか?

あります。でも人狼ゲームって人数が揃わないとできないじゃないですか。普段僕は大人数で集まることが全然なくて、会っても2人とかなんですよ。だから本当に数回しかやったことがないんです。今回の映画『人狼ゲーム』の顔合わせで、共演者の皆さんともやったんですけど、僕は下手くそです(笑)。




──それは、すぐに嘘がバレてしまうということですか?

みんな頭の回転がすごいなと思いました。僕は嘘をつくのも苦手ですし、みんなが「○○だから○○でしょ」「いやでも○○は○○だから○○って言ってるだけじゃないですか」と言ってても、途中で意味わかんなくなるんですよ(笑)。「何でそうなるの?」って思ってたらもう違う話になってる。「今の片付いてない、俺の中で」みたいな。向いてないですね(笑)。




──映画の中でも、判断が早い人と苦手な人がいましたよね。運営側と参加者側、参加者のなかでも人狼と村人など、役柄によって演技も変わると思うのですが、小越さんが本作で演じてみたい役割はありますか?

やっぱり人狼はやりたいですよね。人狼って、生き残るために頭を使って人を殺さなきゃいけない状況になった時に、殺していくってことがもしかしたら快感になっていくのかもしれないし、その快感が多分人を壊していくのかもしれない。人を殺すなんて日常的にあり得ないじゃないですか。演技だからできることだし、人として終わって、ダメになっていく部分がすごく魅力的。




──意外な答えでした。悪役を演じることもあるんですか?

なくはないですね。最近ちょっとやらせていただいたんですが、悪役を演じるのも結構好きです。

──共演者の方で特に印象に残った方はどなたですか?

琥太郎役の中島健くんですかね。役柄的に、元同級生で気心の知れた仲である彼と話すシーンは、すごく緊迫した中でも少しホッとできる。僕自身がホッとするのと同じように、たぶん観ている側も少しホッとできる部分だと思います。中島くんは人見知りと言っていたんですが「本当に人見知りなの?」っていうぐらいボケてきて、話し掛けやすい空気を作ってくれたので、すごく一緒にいやすかったし、彼が琥太郎役で良かったなと思います。

──相手の心理を探りながら会話をし、推理する「人狼」は、ある意味でコミュニケーションの極みであると思います。小越さんは、人とコミュニケーションを取るうえで大事にしていることはありますか?

人と会う機会があまりないんですが、人と話すことは好きなんです。人と会って話をすることで、自分にないものを知れたり、吸収できたりすることもあるので、自分にない意見は聞き入れようとしています。もちろん自分の意見を言うこともありますけど「そういう意見もあるんだな」と、まず受け入れることを大事にしています。

──ありがとうございます。最後に本作の魅力を改めて教えて下さい。

今回は『人狼ゲーム』シリーズの最新作ということで、今までのシリーズ作品を観てくださっていた方々にとっても「今度は運営側なんだ」という面白さがあると思います。デスゲームの緊迫感、人間が壊れていく様が面白いと言う方もいると思いますが、運営側の心の動きや揺れ、「守れるのか?どうなるんだ?」という緊張感のあるストーリーも楽しめると思います。初めて『人狼ゲーム』を観るという方も楽しみにしていてほしいですし、あらすじや予告で「ちょっと怖いかも」と思う方も、それ以上にストーリーを楽しめる作品なので、ひとりでも多くの方に楽しんでいただけたら幸せだなと思います。

取材・文:山田健史

撮影:稲澤朝博

『人狼ゲーム デスゲームの運営人』

11月13日(金)よりシネマート新宿・心斎橋ほかにて公開

当記事はdwango.jp newsの提供記事です。

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