ココイチの店舗が最も稼いでいるのは○○県?

有報教育研究所

2015/5/22 09:45


先月書いた『スタバの店舗が最も稼いでいるのは○○県?』というコラムが思いのほか好評のようで、書いた筆者も驚きを隠せません。

やはり、"地域別のランキング"という話題は、皆さん興味があるのでしょうか。

そこで、スターバックスと同様に都道府県別の売上・店舗数データを有価証券報告書(有報)上で公開している企業はないかと探したところ、見つけたのが「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する株式会社壱番屋の有報です。

今回は、コーヒーではなくカレーで「1店舗あたりの年間売上高」が最も多い都道府県を探してみましょう。(同社はカレー以外にもパスタやうなぎを提供する新店舗を運営しているようですが、店舗数としては全体の3%程度なので、分析上は考慮しないこととします。)

前回のスタバと同様、「1店舗あたりの年間売上高」ですから、都道府県ごと掲載されている「年間売上高」と「店舗数」を単純に割り算すれば求めることができるはずです。

CoCo壱番屋は直営店とフランチャイズ(FC)店があるので、両方のデータを合算して求めます。

ただし、今回は財務分析などでよく使われているテクニックを1つ取り入れて計算をします。

例として、CoCo壱番屋創業の地、愛知県で考えてみましょう。

昨年度にあたる平成25年度の愛知県での売上高は、直営店とFC店合わせて約111億円。

それに対して、平成25年度末の店舗数は直営店とFC店の合計で197店舗。

この2つを単純に割り算しても良いのですが、今回の店舗数はあくまでも「期末」。
 
1年間の売上高を期末(=決算日)という瞬間の値で割ると、1年間の新規出店や閉鎖などが考慮されず、計算がやや不正確になります。

こういう場合に使うのが「期中平均」。

今年度の始まり(昨年度の終わりでもOK)の数値と今年度の終わりの数値を平均をした期中平均店舗数を求め、1年間の売上を期中平均店舗数で割ることで、多少なりとも計算結果の正確さを向上させることができます。

では、どの都道府県の“ココイチ"が稼いでいるのか。気になるベスト5を見てみましょう。

◆都道府県別CoCo壱番屋1店舗あたり年間売上高ベスト5(平成25年6月1日~平成26年5月31日)

【第5位】 岡山県
7,130万円(13億5,478万円/19店舗)

【第4位】 滋賀県
7,209万円(9億7319万円/13.5店舗)

【第3位】 高知県
7,463万円(3億7,314万円/5店舗)

【第2位】 沖縄県
7,976万円(10億369万円/13店舗)

【第1位】 島根県
8,943万円(2億6,828万円/3店舗)

※株式会社壱番屋第32期有価証券報告書に基づいて算定。

《凡例》1店舗あたり年間売上高(全店売上高/期中平均店舗数)

ランキングの完全版はこちら

今回、栄えある第1位に輝いたのは、島根県。

スタバに比べるとばらつきは少ないのですが、それでも島根県は2位と年間約1,000万円、最下位の北海道とは倍近い差をつけての1位となっています。

そういえば、"ココイチ"といえば豊富なトッピングが有名です。

島根県の有名な郷土料理といえば、色んなトッピング(?)が楽しめる出雲の割子そば。

もしかして、このトッピング文化が根付いた結果、島根県が1位になったのでしょうか…。

詳しい方がいらっしゃったら、教えて頂きたいものです。

(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

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