一見普通な案内板、小1で習う漢字と思いきや… 「これは読めない」とネット民驚愕

しらべぇ


合言葉で「山」と問われた際は、「川」と答えるのがお約束。どちらも小学1年生で学ぶ常用漢字であり、且つシンプルな形状なので、漢字に苦手意識のある外国人も比較的親しみやすいのではないだろうか。

しかし以前、X(旧・ツイッター)上では、両漢字が融合を果たした「初見殺しすぎる標識」が、人類に衝撃を与えていたのだ…。

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■組み合わせ自体は「めちゃくちゃ簡単」だが…


今回注目したいのは、想像地図研究所の「想像地図の人」さんが投稿した1件のポスト。「#二度見したすごい地名を紹介する」というハッシュタグが添えられた投稿には、橋の名称が表示された案内標識の写真が添えられている。



こちらの橋、どうやら「ほきつめばし」と読むらしいのだが…注目すべきは「ほき」の漢字表記。なんと「山」の下に「川」がドッキングすることで「ほき」と読むというのだ。なお「つめばし」部分の漢字表記は、比較的一般的な「詰橋」とのこと。

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■「これは読めない」と悲鳴


あまりに初見殺しすぎる標識は見た者に多大なる衝撃を与えており、件のポストは投稿から数日で500件以上ものリポストを記録。

他のXユーザーからは「変換しても出てこない…」「初めて見た、漢字って難しいな」「これは読めない」など、驚きの声が多数寄せられていたのだった。

なお、ポスト投稿主・想像地図の人さんは「想像地図研究所」にて、架空の土地の地図および言語を作る「想像地図」など、多数のユニークな活動をしている人物である。

そのため、当初は記者も「自作の案内標識では?」と訝しんでしまったが、詳しい話を聞いたところ「鳥取県の国道373号・志戸坂峠道路で撮影したものです」「珍しい文字だったので、発見したときに反射的に撮影しました」との回答が。

そこで今回は、こちらの橋の詳細をめぐり、関係機関各所に取材を敢行することに。その結果、様々な事実が明らかになったのだ…。

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■鳥取、まさかの「ホキ大国」だった


まずは国道373号を管理する「鳥取河川国道事務所」に話を聞いてみる。

すると、こちらの「ホキ詰橋」は1988年(昭和63年)10月に完成したものと判明したが、名前の由来については「詳細は不明ですが、地元の地名に由来しているのではないでしょうか」とのことであった。

そこで続いては鳥取県「智頭町教育委員会事務局」に取材を打診することに。すると、同局・教育課の担当者からは「町内で『ホキ』は『せり出した急な崖』といった意味で、住民から理解されています。ただし、広く流通している言葉ではございません」「また、ホキという漢字は他にも『篠ヶホキ』といった地名でも使用されています」との回答が。

さらに、同町内には「ホキ本」(ほきもと)という名字が数名確認できるという、驚きの回答が得られたのだった。日常生活の中で「ホキ」という漢字に遭遇する可能性は限りなく低いが、覚えておくと思わぬ場面で役に立つかもしれない。

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■何度見ても初見殺しすぎる…




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■執筆者プロフィール


秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

当記事はしらべぇの提供記事です。

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