ワークマンとダイソーの「ゴム手袋」を徹底比較! 値段は“ほぼ一緒”でも、品質は大違い

女子SPA!

 軍手が必要だけど、いつもの白軍手はダサくて嫌! そんな人におすすめなのが背抜き手袋。一般的な軍手よりも薄くて通気性が良く、加工してあるゴムが、トゲや植物から手のひらをガードしてくれますよ。

今回は人気商品、ワークマンの「匠の手ワーク&アウトドア天然ゴム背抜き手袋」(税込99円)とダイソーの「発泡ゴム 背抜き手袋」(税込110円)を比較します。

◆見た目はほとんど同じだけどゴムが違う

●ワークマン「匠の手ワーク&アウトドア天然ゴム背抜き手袋」

価格:99円(税込)

カラー:グリーン、パープル、モカ

サイズ:SS、S、M、L(パープルはSのみ)

※ワークマンオンラインサイトより。実店舗にはデザインやサイズ展開が異なる場合があります。

●ダイソー「発泡ゴム背抜き手袋」

価格:110円(税込)

カラー:コン、カーキ

サイズ:S、M、L

ワークマンの背抜き手袋にプリントされたキャラクターのイラストは、公式サイトでは3種類ですが、店舗には他のイラストタイプも置いてありました。筆者は実店舗で、モコモコした可愛いキャラクターの手袋を購入しました

◆ゴムのニオイが苦手な人はダイソーが無難

比較してみるとデザインと色味の違いがあるものの、上から見るとほとんど違いを感じません。どちらもSサイズを購入しましたが、サイズ感も同じでした。

しかし、手のひらの加工ゴムに大きな違いが! ワークマンは表面がザラザラしていて厚めの紙やすりのような感触。一方のダイソーは、モチモチしていて指サックのような感触です。

加工ゴムの素材を見てみると、ダイソーは「発泡ゴム」、ワークマンは「天然ゴム」のようです。

天然ゴム……ゴム樹の樹液を元につくるゴム

発泡ゴム……天然ゴムや合成ゴムに発泡剤を入れてつくるゴム

天然ゴムのワークマンはゴム臭が強く、鼻を近付けると、思わず「お!」と声が出てしまうほどのゴム臭が。一方のダイソーは、ほんの少しニオイがする程度です。

ゴムのニオイが苦手な人は、ダイソーのほうが良いかもしれませんね。臭いは、加工ゴムの種類の違いなのでしょうか。

◆さらに詳しく比較してみる

手の甲やサイドを見てみると、加工ゴム部分の面積がワークマンのほうが若干面積が広いようです。そうは言っても、ほとんど変わりませんね。

手首部分のゴム面積もほぼ同じですが、よく見ると編み目に違いがあります。

◆手首ゴムを伸ばしてみた

編み目が違うと、ゴムの伸び方も違うのでしょうか? それぞれの手首部分のゴムの伸び方をチェックしました。

まずはワークマンの背抜き手袋を伸ばしてみます。

ワークマンの背抜き手袋は、縦横どちらに引っ張ってもよく伸びました。ビヨーンと伸びて、気持ち良い。

お次は、ダイソー。

ダイソーの背抜き手袋の手首部分のゴムは、横はよく伸びますが縦にはあまり伸びません。まるでロックがかかっているように、2cmほど伸ばすとピタッと止まります。

◆雑草抜きに使ってみる

さっそく、しばらく雑草抜きをサボっていた花壇のお手入れに使ってみました。筆者は今まで軍手を使って雑草取りをしていたので、背抜き手袋は今回初めて使います。

正直、一般的な軍手だと雑草を抜いている際にトゲトゲした実や細かな草がくっつくのが苦痛でした。しかし、背抜き手袋は手のひらに余計なものがまったく付きません。安心して雑草が取れました。怪我しない、痛くないと分かると作業も捗りますね。

草むしりに使った感じでは、大きめのゴツゴツとした重たい石や太めの雑草を抜くなら、ワークマンの手袋が安心感があり、向いていると感じました。ただ、簡単な草むしり程度なら使用感はあまり変わりませんね。

次に、なかなか開かずに苦戦しがちなジャムの蓋開けに背抜き手袋を使ってみました。

なかなか開かないジャムとの格闘は、ときどき起こる家事の困り事の一つ。今回は、ジャムの蓋を強く締め直して使い心地を比較しました。結果、ダイソーの手袋でも蓋を開けることはできましたが、加工ゴムのザラザラや厚みがあるワークマンを使ったほうが、無駄な力を入れずに蓋を開けられました。

◆洗濯したら加工部が張り付くか

今回の商品に限らず、背抜き手袋を使っている人の中には洗濯乾燥後に、手のひらの加工ゴム同士が貼り付くのをストレスに感じている人も多いようです。

そこで、先ほど雑草をごっそりとった手袋を手洗い洗濯し、両手を合わせて干してみました。

洗濯して乾燥させると、両手部分はくっつくことなく、使う前とほぼ同じ状態に戻りました! 春先の晴天では、洗濯から乾燥まで3時間ほどです。

白軍手より汚れにくく、加工ゴムがガードしてくれて便利。さらに、洗濯すれば何度でも繰り返し使えそうです。

◆キャンプ派はワークマンをナチュラル派はダイソーを

本格的なキャンプで、炊き木を運んだり炭でバーベキューをしたりなどハードな作業をするならワークマンのほうがいいかも。加工部分が厚くてゴツゴツしているので安心感があります。

家庭菜園や花壇の雑草抜き程度なら、ダイソーの優し目のゴムでも良いかなと感じました。手袋のナチュラルな色味も庭いじりにぴったりですね。

筆者もこれからは、白軍手を卒業して背抜き手袋を使おうと思います。まだ使った事がない人は、ぜひチェックしてみてください。

<文・撮影/木村ひかる>

【木村ひかる】

湘南在住の編集者/ライター。4人の子どもを出産後、独学でライターに転身。多数のメディアにコラムを寄稿している。「自分が読みたい記事」を書くのがモットー。

Twitter:@hikaru___kimura、Instagram:@hikaru.writer

当記事は女子SPA!の提供記事です。