人の本性や嘘を見抜くのは容易ではありません。
今回はマッチングアプリで出会った男性の家に遊びに行った際、嘘が発覚した話です。
◆穏やかでマメ、初めての同い年
「さすがにドラマみたいな話なので、今となっては笑い話です」
そう語るのは、アパレル販売員として働く由紀さん(仮名・28歳)。由紀さんがマッチングアプリを始めたのは、学生時代から付き合っていた彼氏と別れたタイミングだったそう。
「今すぐに彼氏が欲しいと必死だったわけでもなかったのですが、早く行動して悪いことはないんじゃないかなって。いいなと思う方がいたら、とりあえずごはんにいくようにしていました」
そんな中出会った1人の男性、高橋さん(仮名・28歳)。
歴代の元彼が年下だったこともあり「今度は同い年か年上と付き合いたい」と思った矢先の出来事だったそうです。
「友人に“タメだからこそ気に入らないところが目立ったり、許せなかったりすることも多いよ”と聞いていたので、同い年と付き合うのは避けていたんですよ。
でも、お金の使い方とか、仕事の立場が似ていて心地よくて。さらに付け加えるなら、女性とお付き合いした回数は多くないけれど、1回のお付き合いで長く続くタイプというのも好印象でした。連絡もマメに取り、週1ペースでご飯や飲みに行く仲になっていったので、付き合ってもいいかなと思っていましたね」
しかし、出会いから1ヶ月、彼の家に初めて遊びに行ったとき、由紀さんの思いを踏みにじる衝撃的な出来事が起こったそうです。
◆家に残る”女の形跡”
「簡単にいうと、女性の影があったんですよね……(笑)
部屋に通されたとき、一人暮らしにしては少し広めだなと思いました。でも、そこそこ稼いでいるんだなくらいにしか思っていなくて。
ただ、手を洗うために洗面所に行くと歯ブラシが2本並んでいたんです。でも、この時点でも“掃除用のものかも?”くらいにしか思わず」
しかし、この後にもどんどんと怪しい点が出てきたと言います。
「まず、出してくれたマグカップがペアだったんですよね。“まあ、もらうこともあるかな”と思ったんですけど。
スキンケアや香水が並んでいる棚にがっつり女性ものが置いてあって、男性が好む香りとかパッケージのものではないなと思いました」
◆思い切って質問すると“高橋さん”から衝撃の答えが…
そんな疑問を抱きながらも彼との時間を楽しんだ由紀さん。
この日の帰り際、高橋さんは「付き合ってほしい。ゆくゆくは結婚も視野に」と告白されたと言います。
「家に来る前はアリだったのですが、モヤモヤとした気持ちでは付き合えないなと。
だから、返事をする前に思い切って聞いたんです。“彼女いるんですか?”と。」
すると高橋さんは、悪びれもなくネタバラシをしたと言います。
◆同棲中の彼女の帰省中に、同時進行
「彼には2年半付き合っていて、同棲している彼女がいました。ただ、その彼女は体調を崩して、実家に帰省中。
ありえないですよね。よく同棲中の部屋に誘うなと引いちゃいました。
付き合ってもいいかなというくらい魅かれていたので、びっくりというよりはがっかりしたというのが正直なところです…」
彼曰く彼女は来月帰省予定。「うまく隠せばいけると思っていた」と打ち明けたと言います。
さらに驚愕したのは、由紀さんと同時進行で家に誘っていた女性がいたこと。
「まさか自分がだまされるなんて思ってませんでした。誠実じゃない人がいることも理解していたつもりではいたんです……」と由紀さん。
ちなみに由紀さんは、この出来事の後、友人の紹介で出会った年下の彼とお付き合い中とのこと。「また年下なんですけどウソはつかないですし、幼いところがあっても気にならないし幸せです。年齢よりも誠実さのほうが大切だなと学びました」と嬉しそうに惚気てくれました。
<文/mayan>
【mayan】
フリーライター兼マーケター。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。ジャンルレスに執筆する傍らSNS運用分析・リサーチなども得意とする。
Twitter:@mayancha1