夫がいちいち私の更年期をイジってきてイラッ…数ヶ月後、特大ブーメランが

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 更年期は女性なら誰もが通る道であり、非常にデリケートな問題です。たとえ更年期障害の症状が現れたとしても、自分から話すのは少し気が引ける……という女性も多いといいます。

しかし、それをパートナーから軽々しくいじられるなんて許せないですよね。今回は、夫から更年期についてからかわれたという女性のお話です。

◆41歳で更年期障害のような症状に……

都内在住の主婦、篠山真紀子さん(仮名・44歳)は、4歳年下の夫と中学生の娘と暮らし。そんな篠山さんに体の不調が訪れたのは今から3年ほど前のことでした。

「生理の日数が30代の頃に比べると明らかに短くなったんです。前は5日間ほどだったのに、3日で終わるようになりました。経血の量もだんだん減ってきて、もしかして閉経の前兆かもしれないと思いました。

他にも肌がやたら乾燥するようになったり、何もしていないのに帯状疱疹のような湿疹が現れるようになりました。気になって産婦人科に行ったら、ホルモンバランスの乱れが原因かもしれないといわれました」

医師の話を聞いて、更年期症状に近いのでは?と感じたという真紀子さん。しかし、41歳では更年期障害の治療の保険が適応ではないため、市販薬のサプリでケアすることにしたといいます。

「問題は、病院に行った後に私が『更年期症状かもしれない』とポロッと漏らしてしまったことです。夫はデリケートさに少し欠ける人で、結婚前から私が落ち込んだりしていると『どうしたの? 生理前?(笑)』とか人前で聞いてくるような人でした。そんな夫にうっかり言ってしまったものだから、なにかにつけて『更年期いじり』をされるようにになったのです」

◆夫の“更年期いじり”が始まり、イライラが募る日々

夫の更年期症状いじり……それはどのようなものだったのでしょうか。

「たとえば、娘に生理用ナプキンを買ってきてほしいと頼まれたので買い物中に買おうとしたら『更年期だから、真紀子には必要ないでしょ(笑)』と言われました。他にも低気圧で頭痛に苦しんでいるときに『もう、歳なんだから無理しないほうがいいよ』と言ってきたり……。夫の発言に『ちょっと失礼じゃない?』と言うと、『何イライラしてるの? 更年期だからじゃない?』と言われて余計にイライラ……。何を言ってもそう返してくるのでだんだんと会話をするのもバカらしくなってきましたね」

夫のデリケートさに欠ける更年期いじりに、怒りを通り越して呆れていた真紀子さん。しかし、夫の非常識な言動はいずれ自分自身に返ってくることになるのです。

◆数ヶ月後、夫も“更年期障害予備軍”と診断された

「少し前から夫の体調が良くなかったんです。出社前に『なんか体調が悪い』と言い出したり、頭痛を訴えたり。もしかしてコロナでは?と思いましたが、熱はありませんでした。それからも夫の不調は続き、夜になっても寝れない日が続いたようです。そんなある日、ネットで更年期障害について調べていると、男性にも更年期があるということを知ったんです」

ネットで調べた症状があまりにも夫の様子と近かったため、更年期症状では?とは伝えずに夫を病院に連れていったといいます。すると……驚きの検査結果が伝えられたといいます。

「血液検査の結果、男性ホルモンが低下しており、夫自身が『将来的に更年期障害になる可能性があり、今はその前兆かもしれない』と診断されたんです。それを知った夫はすごくショックを受けており、家に帰るまで一言も喋りませんでしたね……。その日以来、夫の私に対する更年期いじりは一切、なくなりました。少し可哀想な気もしますが正直、内心『散々、人をいじった罰が当たったんだ』と思いましたね」

夫は更年期の前兆であるため、治療は保険適応とならず、現在は真紀子さんと同じようにサプリや漢方でケアをしているそうです。サプリがなくなりそうなとき、真紀子さんに申し訳なさそうに頼んでくる夫の姿を見てスッキリしている……という真紀子さん。夫はすっかり元気がなくなり、今では軽々しく人に対していじることはしなくなったそうです。

<取材・文/結城 イラスト/ただりえこ>

【結城】

男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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