玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人ら歴代メンバーが大集合!『CLUB SEVEN 20th Anniversary』ゲネプロレポート

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歌とダンス、芝居、ミュージカルにタップにスケッチと、ありとあらゆる要素を取り入れたショーステージとして上演されてきた『CLUB SEVEN』

20周年を迎えた今年は、お馴染みのメンバーをはじめ、歴代キャストを中心とする16名が集結した。男性7名・女性2名の9名による4チーム構成で、スケッチはそれぞれ違うものを用意しているという贅沢な作りになっているほか、50音順ヒットメドレーや無茶振りコーナーなど、お決まりのコーナーもたくさん。20周年に相応しく、集大成とも言えるエンターテインメントが繰り広げられる。

まずは脚本・構成・演出・振付の玉野和紀のコメントを紹介する。

CLUB SEVEN 20th Anniversary開幕に向けて


CLUB SEVENは2003年から始まり今年で20周年を迎えました。
CLUB SEVENは歌・ダンス・コント・ミュージカル、そして50音順ヒットメドレーまである、エンターテイメント満載の作品です。
今回のこの公演はここまで一緒に歩んでくれたお客様への感謝の公演です。
出演者一同、全力で挑みます!我々出演者も、お客様と共に楽しみながら限界に挑みます。出演者は出演ではなく出場、そしてお客様は観劇ではなく観戦。
そんなCLUB SEVEN20周年記念公演がいよいよ開幕します!どうぞお楽しみに!

CLUB SEVEN部長 玉野 和紀

※以下、ゲネプロ写真あり

初日に先駆けて行われたゲネプロには、玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人、原田優一、町田慎吾、中塚皓平、香寿たつき、実咲凜音が登場した。








一幕は全員での歌唱とダンスからスタート。クールなパフォーマンスで、これから始まるショーへの期待を高めてくれる。男性陣によるタップ、女性陣をメインとしたセクシーなナンバーなどで客席を盛り上げたあとは、お馴染みのスケッチに。間のとり方や表情、アドリブ力を存分に発揮し、客席もいじりながら、一人ひとりが笑いを取りにいく。

時には本人たちのツボに入ってしまったり、思わぬ無茶ぶりやアドリブに目を丸くしたり首を捻ったりと、他では中々見られない素の反応が引き出されるのが『CLUB SEVEN』の大きな魅力だ。






自らも出演しているのに加えて脚本・構成・演出・振り付けを手がける玉野にクレームが入ってオフレコ感のあるやり取りが繰り広げられたり、吉野や西村がここぞとばかりに自由なアドリブを展開したり、原田がしれっとシュールな笑いを入れてきたり。東山はしなやかなダンスで魅せたかと思うとパワフルに暴れ回り、中塚や町田は品と躍動感あるパフォーマンスと無茶ぶりに思わず吹き出す笑顔のギャップで和ませてくれる。

また、香寿は男女どちらも演じて華やかさと力強さを見せ、実咲は愛らしさを存分にアピール。その上で二人もコメディエンヌっぷりを発揮し、客席を大いに笑わせていた。

誰かの言動から思わぬ笑いの波が生まれ、客席だけでなくステージ上まで笑いの渦に包まれる場面もあり、予測のつかない展開と一瞬ごとの化学反応も楽しい。










それでいて、重厚なストーリーや胸に響く歌唱、パワフルなダンスやタップも次々に披露され、キャスト陣が様々な分野で活躍する巧者揃いだと言うことを思い出させてくれる。全力でふざけた次の瞬間には本気の芝居やパフォーマンスをぶつけてくる、一流のエンターテイナーたちの緩急に振り回されるのが心地好い。

もちろん、セブンくんや玉子&ニャンコといったお馴染みのキャラクターたちも登場。未だ続くコロナ禍の影響により、客席との絡みが完全に復活したとは言えないものの、軽やかでテンポの良いやり取りで笑わせたり、グッズの宣伝と説明をしたりと活躍を見せてくれる。










また、今年はスケッチが増えたぶん二幕のミュージカルはなし。一幕ラストのスケッチにオリジナルミュージカルの要素が盛り込まれている。尺は短くなったものの、ファンを楽しませるための工夫とアイデア満載のミュージカル&スケッチにも注目したい。

そして、今年の50音順ヒットメドレーは、歴代最高曲数・90曲という大ボリュームで構成されている。誰もが知る名曲から最新ヒットチャート、思わず笑ってしまうナンバーまで、ユーモアとそれぞれのキャストの見せ場たっぷりのメドレーは圧巻。高い歌唱力で耳を楽しませるだけでなく、曲に合わせてコミカルだったり迫力満点だったりセクシーだったりと多彩で見応えのあるダンス、ゴージャスな衣装や癖の強いコスプレ、妙に可愛い女装など、様々な要素で目も楽しませてくれる。




キャスト陣が入れ替わり立ち替わり様々なパフォーマンスを繰り広げるメドレーは、次は何が起きるのかとわくわくしつつ見ているだけでも体力を消耗する。ステージ上で歌って踊る大変さは計り知れないが、誰も苦労や辛さは感じさせない。全力で楽しそうにパフォーマンスする姿は、「本気」の素晴らしさと可能性を見せてくれる。

「50音あるからまだまだ楽しめる」と思っているとあっという間にラストを迎えてしまうため油断は禁物。劇場全体で一つになって盛り上がり、爽やかな達成感と大きな満足感を得られるはずだ。


これまで数多くのキャストが出演し、多くのファンを楽しませてきた『CLUB SEVEN』。20周年となる本作も魅力的なエンターテインメントがたっぷり詰め込まれている。キャスト一人ひとりが全力&本気で繰り広げる極上のショーを、ぜひ劇場で体感してほしい。

本作は2月8日(水)~28日(火)までシアタークリエでの公演を行った後、静岡、大阪でも上演。3月には埼玉にて全キャストが出演する1日限りの特別公演を行うほか、帝国ホテル東京の料理とともにトークと歌を楽しめるショーの開催も決まっている。

取材・文・撮影=吉田沙奈

当記事はSPICEの提供記事です。

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