―[モテるデブには理由がある]―
こんにちは、日本のデブ諸氏の笑顔製造マシンとして日夜活動している「心もカラダもビッグサイズな男たち」のためのファッション&ライフスタイル情報を配信するWebマガジン「Mr.Babe」編集長の倉科典仁です。
◆生活習慣を見直して「汚デブ」から「美デブ」に
意識の高い「美デブ」諸氏の皆さん、可愛いポッチャリシルエットをキープしていらっしゃいますか? デブ=不健康では、せっかくの美デブも台無しです。この時期によく耳にするのが「冬太り」や「正月太り」。もちろん、厚着して太って見えてしまう“着膨れ”とは違いますよー。
年末年始にかけてお祭り行事がてんこ盛りだったので、ついつい盛り上がってしまい、大食いモードをMAXレベルまで上げてしまったという人も多いと思います。厳しい寒さに負けて体を動かす機会も少なくなり……。気がつけば「冬太り将軍」に。
ちょっと気を抜いて「冬は寒いから美デブを休憩」などと思っていると、「美デブ」から「汚デブ」に変身してしまうので要注意。
とはいえ、じつは食事や運動の意識を少し高めるだけで、冬は「美デブ」を磨くチャンスなのです。今回は、医療法人藍整会 なか整形外科 京都西院リハビリテーションクリニックの樋口直彦氏の監修のもと、簡単なエクササイズや、基礎代謝を上げて体がガッチリしやすくなる食事のコツも紹介します。
◆寒い季節は筋トレや体質改善のチャンス
冬は血行が悪くなりますよね。そうすると「脂肪」が溜まりやすくなるわけです。それに拍車をかけて食欲が増したら、なおさら太る悪循環に。まさに「冬太り将軍恐るべし」という結果になってしまいますね。
しかし、そもそも寒い冬は、体温を維持するために「基礎代謝」が上がることをご存知でしょうか?
デブ諸氏の皆さんならば、立ったり、座ったり、ちょっとした動作でも汗をかくなんて経験はあるでしょう。夏に比べて運動などによる発汗も減るので、暖房の効いた部屋で少し動いただけでも体が敏感に反応し、汗をかくものです。暖房をつけたり厚着をするだけでも汗をかくという人は日頃、運動不足かもしれません。
逆に考えれば、基礎代謝が上がる「冬」を利用すれば、太りやすい体質を変えるチャンスでもあります。(美“デブ”を推奨する私が言うのもなんですが……)
冬で寒いからと言ってコタツで丸くなっているだけではなく、適度な運動や筋トレ、ストレッチが必須。体を動かし、体温を上げることでより脂肪燃焼の効率を上げてみてはいかがでしょうか。
◆コタツでも簡単にできるエクササイズ
今回は医療法人藍整会 なか整形外科 京都西院リハビリテーションクリニックの樋口直彦氏に、自宅で簡単にできるエクササイズを聞きました。
「オススメはスクワットです。下半身を鍛えるためのポピュラーなエクササイズですが、下半身は身体の中でも筋量が多い部位なので、代謝が上がりやすくなります。また、道具がなくても自重でしっかり効果を発揮します」(樋口氏、以下同)
なかには、“寒くてコタツから出るのも嫌だ”という人もいるはず。
「そんな人は、腹式呼吸(ドローイング)を意識してやってみましょう。コタツに入ったままでも、仰向けに寝るだけでできます。
さらには、仰向けの状態からVシットと呼ばれる、足と上体をあげてVの字にする運動でかなり体幹を鍛えられます。V字にならずとも踵と肩甲骨を浮かすだけでも十分効果がありますね」
◆ガッチリした体をつくる「食事の内容」
適度な運動やストレッチはもちろんですが、「食事の内容」にも気を配りましょう。体質改善に繋がる食べ物があります。
樋口氏によれば、代謝が上がって脂肪が燃焼しやすくなり、体をガッチリさせるには、次のようなものを意識してとると良いそうです。
・タンパク質が多いもの
・体を温めるもの
・血流を良くするもの
「たとえば、生姜やネギ、温かいスープ、野菜多めの鍋など。個人的には、特に水炊きが好きで、たっぷりの野菜と鶏肉の旨味が最高です。生姜や唐辛子など加えるとなお良いですね。この季節には、豚肉のちゃんこ鍋なども。シメの麺やご飯などの炭水化物を我慢できたら痩せるんですが……」
このようにコタツに入りながらの食事やエクササイズ(ドローイング・Vシット)でも代謝が上げられるのだとか。
私的には「冬太り将軍」に打ち勝ってスリムボディを手に入れろとまでは言いませんが、美味しいものをたくさん食べながら健康的でガッチリした体に仕上げていただきたいと思う次第です。
【監修・樋口直彦】
医療法人藍整会 理事長、「なか整形外科 京都西院リハビリテーションクリニック」院長。2007年 帝京大学医学部卒業、日本整形外科学会認定専門医。Vリーグ「サントリーサンバース」チームドクター
<文/倉科典仁、編集/日刊SPA!取材班>
―[モテるデブには理由がある]―
【倉科典仁】
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はWebマガジン『Mr.Babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を発信中。また、デブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.Babe BIG MAN’s LABO」、大きいサイズのファッション通販サイト「Mr.Babe STORE」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中(Twitterアカウント:@nori09140914)