今や空前の「不倫ブーム」。さらに、世間では立場あるおじさまがひと回りもふた回りも若いコと「禁断愛」に陥っている。20代女子が年の差不倫に溺れやすい理由を作家の中山美里氏に聞いてきた。
◆年上男性に惹かれる心理は3パターン
若い女性が年上男性に惹かれる心理を、どう解釈したらいいのだろうか。長年、女性の心と体について取材してきた作家の中山美里氏は彼女たちの特徴をこう分析する。
「主なパターンは3つ。
①趣味や仕事の知識を教えてくれるような、余裕のある大人に頼りたい人。
②親の愛情に満たされずに育ったため、パパを感じさせる年上男性から愛されたい欲求が強い人。
③単にお金目的の人です」
◆年下女性に好かれる秘訣を伝授
育った環境による②やパパ活市場に集まる③のケースは除外するとして、①にカテゴライズされる女性に好かれる秘訣を中山氏はこう語る。
「男性のニオイや見た目の気遣いはもちろん必要。またグチが多い、懐古主義、男尊女卑的思考などは冷めます。若者文化に興味を持ち、適度な運動をし、オシャレに気を使う男性は50歳を超えても、20代女子から好かれていますよ」
◆年上男性に何より重要なこと
重要なのは、自ら若者に近寄る姿勢のようだ。
「音楽フェスやバーなどサブカル系の空間や、美食をテーマにした食事会サークルなどは、年齢差を超えた出会いの場になりやすい。さらに20代のコにとっては相手の生活に踏み込まなくてもいいというカジュアルさも魅力でしょう」
年齢差があることで女性が「略奪したい!」「将来結婚したい!」という直情的な気持ちになりにくいのも年の差不倫カップルが成立しやすいゆえんなのかもしれない。
【中山美里氏】
作家。10代の奔放な経験をもとに、’05年、幻冬舎から作家デビュー。性風俗を女性視点で鋭く切り取る筆致に定評。『副業愛人』など著書多数
取材・文/沼澤典史(清談社) 撮影/渡辺秀之 モデル/城野マサト・早見なな
―[20代女子が溺れる[年の差不倫]のリアル]―