外食が多い、甘いものが好き…今の時期「集中力が続かない人」の特徴と対策 #189

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仕事や家事が立て込む時期となりました。いろいろなものに追われるなかで、集中してひとつずつクリアできたらいいですが、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、年末に乱れがちな食生活が集中力低下の一因になるのだそう。愛先生が、当てはまりやすい人の特徴や集中力をアップする簡単な方法を教えてくれます!
■ 年末が近づき、仕事や家事に追われていませんか?

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 189

すっかり冬の気候になりましたね。12月に入り今年も残すところわずかとなりました。残された時間に対して、やることが増えてしまうのが、12月の特徴ですよね。あれやこれやと仕事を処理する中で、次々とやるべきことに横やりが入ってきます。頭の中で描いている理想のように行動できず、計画がどんどん崩れてしまい、予定通りにこなすことができないときってありますよね。ということで、今ほしいものといえば、集中力ではないでしょうか。そこで、今週は、集中力アップにつながる食薬習慣を紹介していきます。

■ 今週は、集中力アップ対策となる食薬習慣

師走がスタートしました。この1か月は、あっという間に過ぎてしまいそうですよね。徐々にカレンダーが埋まりつつある中、今年中にやっておきたいこともリストアップされていき、頑張って年越しをしなければと気が引き締まりますよね。ただ、そんな気持ちとは裏腹にゴロゴロしたい、ぼーっとしたい、お友達の誘いを断れないなどさまざまな誘惑がやってきます。

この限られた時間の中、すべてを収めるには、集中力を取り戻し効率を上げていくしか方法がありません。ですが、漢方では、冬は根気よく物事に取り組むために働く『腎』が弱りやすい季節と考えられています。

さらに、食べたものをカラダで利用できる形に分解するためには、胃腸の働きが正常でなければなりませんが、甘いもののいただきものがあったり、外食の予定が続き、朝起きると胃が重いなんてことはないでしょうか。そんな人も集中力が低下しがちです。

これを漢方では『脾気虚』と呼びます。そして、消化できていなかったり、栄養バランスが悪いと脳に必要な栄養が足りずに集中力が低下することがあります。これを『血虚』と呼びます。ということで、今週は『脾腎』をサポートしながら『気血』を補うことが大切です。食べるとよい食材・メニューは、【ブリとカブのおろし煮】です。

■ 食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ブリとカブのおろし煮】

作り方は簡単です。ブリの切り身を醤油、みりん、酒、多めの生姜と一緒に煮込んで、皮ごとおろしたカブをふんわり上からのせたら完成です。おろすのは大根だけだと思っていませんか? カブをおろしても美味しいですよ。

■ 【カブの皮】

消化を助けるジアスターゼがカブの皮に多く含まれます。ジアスターゼは熱に弱いのですりおろして生で食べましょう。カブは『脾』の働きを助けるために役立つ食材です。また、茎の部分には、βカロテンが多く含まれているので、カブは淡色野菜と緑黄色野菜の2つの要素を兼ねそろえている優秀食材といえます。βカロテンは、抗酸化や粘膜の強化に働くので風邪対策にもなります。

■ 【ブリ】

『腎』を支えるビタミンDや集中力を養うDHAなどのオメガ3脂肪酸、『気血』を補う鉄やタンパク質、ビタミンB群などの栄養素を含んでいる冬の優秀食材です。

12月は、楽しいことがたくさんあり、そして1年を振り返る大切な月。心とカラダに余裕をもつためにも、目先の出来事だけではなく、カラダの中から整えていくことも忘れずに行動していきましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ Information

大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

(C)Overearth/Gettyimages(C)Westend61/Gettyimages

文・大久保愛

当記事はananwebの提供記事です。

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