【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.87】
ちょっぴりぶちゃいくになってしまう写真が、たまらなくかわいい。そんな愛猫写真を多数撮影しているのは、もずくくんの飼い主であるmozuku_0401さん(@mozuku_0401)。
黒猫のもずくくんは、ふとした時にツッコミどころ満載な表情を披露!飼い主さんを笑顔にしています。
◆里親募集サイトで出会った黒猫のもずく
2017年7月。飼い主さんはネットで保護猫の里親募集を見て、問い合わせ。保護主さん宅に1匹だけ残っていたもずくくんと出会い、トライアルを希望しました。
しかし、残念ながらもずくくんは飼い主さん宅で暮らしていた先住猫のシナモンさんと折り合いが悪かったため、里親になるのは難しいのではないかと思うようになります。
「実は、トライアル明けにお断りするつもりでした。けれど、やはりどうしてもお迎えを諦めきれず、お迎えすることを決意しました」
名前は、黒猫なことから黒いものを連想した結果、「もずく」に。もずくくんはシナモンさんに嫌われても、物おじせずに構ってアピールをしていました。
◆優しい知性派にゃんこに成長
そこで飼い主さんは、先住猫とケンカにならないよう、ある程度距離感を保ち、もずくくんを育てることを決意。
「子猫の時は、夜はいつも一緒に寝ていました。もずくは病気の時や体調が悪い時などに、ずっと寝たきりでいるとベッドに来てくれる。そばでずっと一緒に寝てくれて嬉しかったことがあります」
愛情を注がれながらゆっくりと大人になっていったもずくくんは、飼い主さんが実家を出る際に、一緒に新居へ。いつしか優しくておっとりとした性格になり、知性も磨かれていきました。
「名前を呼んだり、外に行くよと言ったりすると来てくれます。逆に、薬やうんちって言うと逃げます。うんちの時はお尻を拭かれるので……(笑)。言葉が分かっているんじゃないかと思いますね」
そんなもずくくんはジャンプを失敗すると、ガリガリと爪とぎをするというかわいらしいごまかし方も習得。
「もずくは何ものにも変えられない大切な家族。これからも長生きして、一緒に楽しく過ごしていきたいですね」
◆思い出が詰まった「ぶちゃいく写真」の数々
もずくくんは、ベランダでの日光浴や、食べることが大好き。猫草はもずくくんにとって、心躍るサラダバーになっています。
そうした微笑ましい姿を撮影する中で撮れてしまうのが、何度も見たくなる「ぶちゃいく顔」。例えば、ふわふわの毛布の上では、何を考えているのか気になるペロリスト顔を披露してくれました。
時には目を細め、絶妙な変顔をしてくれることもあります。
◆研ナオコそっくりな表情も!
こうした「ぶちゃいく顔」は朝によく撮れるのだとか。
「大体、朝は身体に乗って起こしてくれるんですが、その時、下からのアングルで撮ると、高確率でブサイクな顔が撮れます(笑)もずくがリラックスしている時ほど、なんとも言えない、ぶちゃいく顔がよく見られます」
これまで撮影した中でもっとも飼い主さんが笑ったのは、研ナオコさんを彷彿とさせるかのようなナイスショット。
「もずくは常におとぼけ顔をしているので、たまにキリッとしていると、逆にこんな猫らしい顔もするんだと驚きます(笑)」
なお飼い主さんは、もずくくんと暮らしたことで黒猫好きになったと語ります。
「黒猫は表情が分かりにくいとか真っ黒でかわいくないと言われることもあるけれど、黒いから毛並みの艶が分かるし、色んなカラーの首輪が似合う。お目目だけ、くりっとなる時もかわいいです」
◆保護猫はできればきょうだい揃って保護してほしい
また、飼い主さんはもずくくんとの出会いを通じて、保護猫はきょうだいがいる場合が多いことを知ったため、可能な人はきょうだいでお迎えしてあげてほしいと思っています。
「もずくの場合、他の兄弟は先に貰われて、もずくだけが残っていました。兄弟のことを覚えているかは分からないけど、愛情をいっぱい注いであげたいです」
もずくくんが見せてくれる多彩な表情は、もしかしたら「僕、幸せだよ」のサインなのかもしれません。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291