コピーフリーで録画できる「TS抜きチューナー」ブームは、2016年のアースソフト「PT3」の生産終了によって一区切りとなりました。しかし、それ以降も黙々とTS抜きチューナーをリリースし続け、業界を守ってきたのがPLEXです。8チャンネル同時録画対応のTS抜きチューナーの上位モデルを見ていきます。

PX-Q3PE5はPX-Q3PE4の後継機で進化版
PLEX製品には、PCI Express接続のフラッグシップモデルとして8チューナー対応の「PX-MLT8PE」(2019年発売/27,800円~)がラインアップされています。
こちらは8チャネンル分の地デジとBS/CSの振り分けは自由ですが(地デジ×8も可)、内部USBケーブル接続が必要で、ロープロファイルにも非対応です。
「PX-Q3PE5」は地デジチューナー×4&BS/110度CS×4チューナー搭載で、同じ構成でUSBケーブル接続が必要だった「PX-Q3PE4」の後継機かつ進化版といえます。
PX-Q3PE5で多チャンネルの同時録画
内部USB接続が不要となったことで、PX-Q3PE4と機能的にはほぼ同一ながら、設定の煩雑さやUSBの相性問題などが解決されたメリットは大きいでしょう(内部的にはUSB2.0のデバイス×2個と同様の扱い)。
PX-Q3PE5の主要チップ構成はPCIe to 4PortUSB2.0コントローラー、moschip MCS9990CV、USBコントローラーがIT9305E×2、復調ICが東芝「TC90522XBG」×2、シリコンチューナーがRafaelMicro R850×4、RT710×4です。
多チャンネルの同時録画環境を構築するなら、PX-Q3PE5を選ぶ優先度は高いでしょう。実勢価格は29,800円となっています。(文/まりえん)