秋葉原メイド文化を虫ばむ「物価高騰」の波 約8000円値上げしたドリンクも

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約19年に渡って運営してきた東京・秋葉原の老舗コンセプトカフェ「小悪魔の宴 Little BSD」が2023年3月をもって「無期限営業休止」に入ることを発表した。閉店理由の一つにあるのが「原材料価格の高騰」だ。

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■「価格の高騰や時勢の変化を受け…」




Little BSDは魔界からやってきた小悪魔たちがお給仕するという魔界や魔術をテーマにしたコンセプトカフェ(以下コンカフェ)。

同店が約半年後に閉店すると公表したのは10月25日のこと。「近年の人間界での価格の高騰や時勢の変化を受け、この度1度魔界に移転する運びとなりました」と、世界観を崩さない形で休店理由をウェブ上で明かした。

理由の一つに価格の高騰、つまり原材料の高騰を挙げている。各地で物価高騰に悲鳴が上がる今、コンカフェ業界でもこれまで通りの価格帯ではサービスを維持できなくなったことを示す叫びにも聞こえる。

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■ドリンク1種だけで7,000円負担増




別のコンカフェを運営する40代男性は「例を上げると、今秋から業務用ソフトドリンク原価なんかも軒並み上がってしまい、結構な打撃を被っています」と理解を示す。

男性の店ではファミレスのドリンクバーなどで見かけるドリンクディスペンサーを契約しているが、問題なのはガロン単位で注文する“中身”にあるという。

「それぞれの味をメーカーに注文するスタイルですが、例えばこのメロンソーダだけでも前月比7000円増。大手店舗はかなり割引、優遇されていると聞きますが、うちのような個別店だと割引もされず物価高騰がストレートに響くんです。毎月続くと痛い」と嘆く。

■かなりの値上げ行う店も




他の店も同じ状況なのだろうか。

秋葉原で流行りのコンカフェでも「人間界の物価高騰に伴い、一部の商品は手書きで改定価格を記入しております」とメニューに記載があり、慌てて値上げを行った形跡があった。



それを見るとフードが軒並み5~10%程度の値上げ。しかもなぜかスパークリングワインだけは20,000円から27,500円と約38%値上げに。これも物価高騰の影響なのだろうか…。

■「観光客効果」は限定的




通常の商店、飲食店のみならず、コンカフェまで襲う物価高騰の波。

さらに秋葉原では、近年メイドカフェバーの名を使った過激なガールズバーが台頭し、昔から愛され続けていたメイドカフェスタイルのコンカフェは次々廃業している現状もある。淘汰が続いているのだ。

秋葉原“土着”のYouTuber・ねこ将軍と八兵衛さん「渋谷や六本木の夜を見ると、歓楽街としての土地柄もあって酔っぱらった外国人観光客が激増しているようなのですが、秋葉原では酒を楽しむような外国人はまず見かけません。秋葉原に先鋭的にくる客層は、日本の中でも同じように、ちょっと特殊なのかもしれません」とすぐカンフル剤にはならないと見る。

「秋葉原のメイドカフェやコンセプトカフェは積極的な海外向けへの情報展開が必要なのだと思います」 (ねこ将軍と八兵衛さん)。

物価高に一部のジャンルにだけ偏った客足。“趣都”アキバは今後どう変貌していくのか…。

当記事はしらべぇの提供記事です。

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