冷えても温まりやすい体に! 「基礎代謝が上がる」簡単な方法 #186

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中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、寒暖差の大きい今の時期が一番寒さを感じやすく冷えやすいのだそう。そこで愛先生が、代謝が上がり温まりやすいカラダになる「冷え対策」を教えてくれます!
■ 早くも寒さにヘコんでいませんか?

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 186

夜になると急激な冷え込みを感じるようになりましたね。早くもダウンを着る準備をしたくなります。これから先、寒さがきつくなり本格的な冬になってしまったら、カラダが耐えられるか心配になってしまいます。

ただ、安心してください。暖かい昼があったり、週の中でも気候が穏やかな日が続いたりする中、突然夜になると寒くなったり、気温の低い日が続いたりする今の状況が、冷えを強く感じさせていることが考えられます。

温かい、寒いを繰り返す今の時期の方が、カラダに対する負担は大きく、実際毎日安定的に寒いほうがカラダは楽です。ただ、本格的に寒い冬が始まる前に基礎代謝を上げて自ら熱を作り出し、底冷えしにくく、一度冷えても温まりやすいカラダの土台作りをしていくことが大切です。ということで、今週は冷えの対策となる食薬習慣を紹介していきます。

■ 今週は、冷えの対策となる食薬習慣

今週は、皆既月食や天王星食があり、空を見上げる時間が全国的に増えたと思います。雲が少なく、遠くまで澄んだ空の日が続きます。それと連動して雲による保温性が失われ、日中の温かさとはかけ離れた夜の肌寒さを感じます。夜になると真冬のような気分になり、腹巻にレッグウォーマー、肩までかかる羽毛布団が欲しくなります。

昼と夜の寒暖の差が大きいとアウターのチョイスに悩みますよね。そんなときには、自分の基礎代謝を上げて自家発電能力を高めてみるのもおすすめ。まずは、寒い時に肩甲骨を動かしたり、その場で跳ねたり、空気椅子をしてみましょう。熱が作り出されることを実感しますよね。インナーやアウターで体温調節することもよいのですが、冬はこれから始まります。インナーアウターに加え、基礎代謝を味方につけていきましょう。

漢方では、とにかく『気』を補うことが、体を温めることに必要だと考えます。そこで今週は、『気』を補う食薬とともに『1.スクワット、2.もも上げ、3.空気椅子』のどれかを実践してみましょう。食べるとよい食材・メニューは、【ネギのジャコ炒め】です。

■ 食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ネギのジャコ炒め】

作り方は簡単です。斜め切りしたネギを炒めて、ジャコを和えたら完成。味付けはジャコだけでOK。レモン汁をかけてもさっぱりいただけます。

【ネギ】ネギ、ニラ、ニンニクなどのネギ類にはツーンと香る硫化アリルという成分を含みます。この成分が、代謝アップを助けて冷えや疲労の改善、デトックス作用、抗菌作用などに働きます。冷えの改善に働く『気』を補う食薬といえます。

【ジャコ】丸ごと食べられる小魚の代表ジャコ。内臓や骨まで食べることができるので、ビタミンDやマグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラル、ビタミンB群、タンパク質も豊富です。寒い時の調味料として使ってみてはいかがでしょうか。

ネギは火種でジャコは燃料のような役割をしています。火種の仲間としては、ニンニク、ショウガ、唐辛子などカラダを温めることで有名な食材です。ですが、継続して温かいカラダを作るためにはカラダの土台である燃料部分の構築も大事です。燃料としては、魚や肉、玉子、豆などが該当します。

『寒いな』と感じるのは気候の影響もありますが、同年代・同じ体系の人と比べて自分の基礎代謝は下がっていないかと検討することも大切です。寒さを感じた時には、体組成も意識してみましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ Information

大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

(C)aki-sugimoto/Gettyimages(C)Ridofranz/Gettyimages

文・大久保愛

当記事はananwebの提供記事です。

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