Image: Shutterstock Twitter買収から中間選挙での
政治的発言もあって、企業としては扱いづらい存在のマスク氏。
イーロン・マスク氏が買収した瞬間から嵐が吹き荒れているTwitter。影響は社内だけでなく、広告主にも現れています。怪しい雲行きを見守るかのように、Twitterとしばし距離を置く企業が続出していて、マスク氏自身も「活動家グループが広告主に圧力かけるせいで、収入激減」と
ツイート。「むちゃくちゃだ!アメリカの言論の自由をぶち壊す気か!」と激怒しています。
Twitterはターゲット広告は行なっていないので、広告収入の多くはキャンペーンやプロモートツイートなど。話題性やコミュニティ作り、イメージアップを狙った企業が主です。マスク氏は、買収前後でTwitterというプラットフォームのコンテンツに代わりはないのにおかしい!と言いますが、実際、差別用語であるNワードが500%増という
報道もあり、企業側がプラットフォーム自体を不安視するのは理解できる話。Twitterへの広告を停止し、静観する姿勢の企業をいくつかまとめてみました。
ゼネラルモーターズ
動きが速かった企業の1つがGM。Teslaを有するマスク氏は車事業ではライバルですから、わかります。
米メディアの取材に、「新オーナーのもと、プラットフォームの方向性を理解するためTwitterを注視しています。メディアに何か大きな変化が起きたときに企業が通常取るべき手段として、広告を一時停止します」とコメントしています。
アナリストによれば、GMがTwitterに支払っていた広告費は月170万ドル(約2億5,018万円)。
ファイザー
製薬会社による消費者向け広告は国によっては制限がありますが、Twitter本国のアメリカではOK。ただ、ファイザー自身はTwitter広告を11月頭から停止。
モンデリーズ
オレオで知られる食品メーカーモンデリーズも、
WSJの報道によれば、Twitter広告を停止。SNS広告に力をいれており、Twitterのトップ5広告主でした。
REI
アウトドア企業のREIは広告停止だけでなく、ツイートもお休みすることに。
NYTの取材に対して、「問題あるツイートの抑制や、広告主のブランドを守るTwitterの能力が将来的に不確か」だと、対応理由をコメントしています。
ゼネラル・ミルズ
ハーゲンダッツでお馴染みのゼネラル・ミルズは、
WSJの取材にたいして「新しい方向性を見守り、マーケティング費用を検討したい」とコメント。
フォルクスワーゲン・グループ
フォルクスワーゲン・グループがTwitter広告を停止。フォルクスワーゲンだけでなく、所有する他のブランド、アウディ、ベントレー、ポルシェなどにも広告停止を
呼びかけています。
IPG
世界最最大広告代理店の1つIPGも、11月1日にTwitter広告を少なくとも1週間停止すべきとクライアントにアドバイスしていました。IPGのクライアントは、アメリカン・エキスプレス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、Spotifyなど超大手ばかり。
他にも、カールスバーグやユナイテッド航空も広告を停止しました。また、
WSJの報道によれば、傘下ブランドにルイ・ヴィトンなどを有するLVMHをクライアントにもつ広告代理店GroupMも、マスク氏によってトランプ元大統領がTwitter復活するならば、広告停止を検討すべきだとクライアントにアドバイスしたということです。
Source:
Twitter,
Buissiness Insider,
CNBC,
NY Times,
WSJ,
Jalopink